------SummerVacation------
うーん・・・・
確かに水浴びするのはいいんだけど、この水着窮屈なのよねぇ。
そもそもに日頃の服装と何も変わりないし・・・。
サイズ間違えたかしら？それともあの横丁のラミアの体型がこの程度なのかしら・・・。
サマーバケーションにつき水着配布中！っていうから、お金がかからなくていいって思ったらこうなるんだもの。あんまりケチに鳴るべきじゃないわねぇやっぱり。


うーん・・・
・・・・・んー

邪魔っけだし暗くなったら脱いじゃいましょう。
人の気配もないし・・・。まぁあったところで減るもんじゃないからどうでもいいけど♪
この辺薄暗いから普通の人間は来ないでしょ。

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さて、完全に日が落ちたわねぇ。
月が綺麗にでてるけど、まぁそれくらいどうとでもなるでしょ。
夜目が利くっていうのはこういうときに便利よねぇ。
んー・・・・・・やっぱり夜の方がすごしやすいわね。陽光の下って動きにくいし、この方があるべき姿、って感じね。

(パチャ・・・)

あー気持ちいい。最初っからこうしておくんだったわぁ。
月光と水面がいい感じ。
リラックスってのはこういうことよね〜。

(ガサガサ・・・)

「ねぇ本当にこの先に湖なんてあるの？」
「大丈夫だって！この前見つけたとっておきの場所なんだからよ！」


(あら、誰かきちゃったみたいねぇ・・・しかもカップル)

(ガサガサ・・・)

「ほら！みろよここ！すっげー綺麗だろ？」
「わぁ・・・すごぉい！」

(んー・・・あっち側からだと私の荷物とか全部見えないのよねぇ)
(どうしたものかしら。あがっちゃうと雰囲気が台無しだし)

「・・・おい、なんか今動かなかったか？」
「え、お魚かなぁ？」

(あら、ばれちゃった。)

「おーい、誰か居るのかー？」

(しょうがないわねぇ)
「居るわよぉー」

「・・・こんなところに人がいるのかなぁ・・・?」
「もしかして人魚とかか？」
「ええー、聞いたことないよぅ・・・」
「でも昼も向こうの水辺でみかけたとか聞いたぜー」
「えっ・・・じゃあそうかなぁ」

(・・・人魚だと思われるとそれはそれで癪なんだけどね)
マリアは勢いをつけると、近くの岩の上へと水からあがった。

「こんばん・・・」
「「ぎゃあああーーーーー！！！」」

「に、逃げよう！！」
「ま、待ってよぅ！」

(ガサガサガサガサ・・・・)

・・・二人とも逃げていっちゃったわねぇ。
どうしたのかしら、別に変な格好はしてないし、尻尾はまだ水の中なんだけど。

・・・・・・・・・ああ、そういうことねぇ。
髪の毛に水草が絡まって・・・形容しがたいわね。
暗がりからすればぼさぼさの髪の毛と紅く光る目だけがみえたのかしらね・・・。

悪いことしちゃったわねぇ・・・。

——後日、二人の証言により妖怪が出るという噂によって心霊スポットになってしまったのは言うまでもない。

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この前のブランチマンとかいうのは強かったわねぇ。
・・・殆ど突破できたって報告を聞かないから皆苦戦してるみたいだし、しばらくは放っておきましょう。

水浴びついでにこっちに流れてきたのはいい判断だったかも知れないわね。

そういえば夜水浴びした帰りに岸辺をみつけたんだけど、かなり盛大にやってたみたいね、夜も。
一応ちゃんと人外とかの区分けもされてたみたいだけど・・・まぁ守ってる者ばかりでもないわね。

サマーバケーションって大きなお祭みたいなものだったのねぇ。こっちに出てきておけばよかったかしら？

・・・まだ人が居るみたいだし、もう少し泳いでいこうかしら？

——その後、人外区とはいえ全裸で泳いでいたマリアが注意されたのも言うまでも無いことである。

マリアの体を黒い霧が包むと下半身が蛇の女性が姿を現した

マリアの体を黒い霧が包むと下半身が蛇の女性が姿を現した