ユディタは忙しいな。喧嘩売られたと思ったら今度は自分からふっかけに行ったし。
もしかして今後もこんな感じなのか。
今度ネタで印籠でも作ってみようか。
ほらロロムとか特にうっかりはち…この話は止めておこうか。

ユディタが喧嘩を売った相手は、どうやら人からネクターを奪おうとしているらしい。
民が一揆仕掛けるほどに切迫している状況なのに。
民同士で消耗すれば新王が喜ぶだけだよな。
いやまぁ人それぞれ、何らかの事情があるんだろう。
急いでネクター集めないと人命に関わるとかさ。
ピーチネクターじゃ代わりにならんよな。あれはある意味命の水だぞ。

それにしてもさっきのザントマンとの戦闘のせいでやたらと眠い。
今日の日記がおかしかったらザントマンのせいだ。
ところでザントマンと契約したんだけど、戦闘中は確かに人の形をとっていたのに、気づいたら砂の山になってたのはなんなのこれ。

***

（釣果はCno.832の釣りコミュに依存します！）

誇らしげにランタンを差し出す。
いつもより二周りは大きい上に、海水で満たされている！
中に何か泳いでいる—

【トラフグ】
怒るとすぐむくれるので、扱いが難しい高嶺の花。
死ぬほどおいしいらしい。

収穫品ははまぐりやらホタテやらしじみやら、様々な種類が混在している。

(「物好きだなぁ」と言いたげな顔で—)

(人並の胸を張っている！）

目を閉じ、呼吸を調えて神経を集中させる。
早口に異国の歌のような言葉を唱え始め。

ふわ、と風が彼女の周りにまとわりついた。
大鍋が魔女の前に立った。

そう言うと目を閉じ、早口に異国の歌のような言葉を唱え始め。

ふわ、と風が彼女の周りにまとわりついた。
大鍋が彼女の前に歩み出た。

シャリン——、シャリン——
　どこからともなく音がする。

　　　シャリン——、シャリン——
　　　　それは、だんだん近づいてきている、そんな気がする。