【四日目：[平原]広庭３】




強気で進んでたら、敵が沢山集まって来ちゃってちょっと危なかった。
取りあえず勝てたけど、これからは様子を見ながら気をつけていかないとね。

でも今日は初めて戦闘後にエンブリオと契約することができた。
しかもキラーウルフ。
エンブリオにも狼仲間がいるなんて思わなかったからちょっとびっくりしたけど、同じ狼同士上手くやっていけるんじゃないかと思う。


次は水辺に向かうことになったけど、いいエンブリオとアイテム拾えるといいな。


短いけど今日から夏休みだから今日の日記はこれでおしまい。
この夏が終わるまでに僕もちょっとは成長できるといいけど。

→はじめまして、よろしくね

慌てて話しすぎたかな、と心のなかで反省しつつ、もう一度イリスは自分の名をリオンに伝えた。一字一句はっきりと。

大歓迎だと喜ぶリオンの様子に、密かに胸をなでおろしたのは秘密だ。

そっと手を差し出して。怖くないという言葉を裏付けるように、イリスから進んで握手をかわそうとした。

→情報交換

平原を進むリオンとは違い、イリスは少々回り道を選んだようだ。その話を始める……。

どうにか乗り切ったようだが、表情からして二度と渡りたくはない危険な綱渡りだったようだ。

先ほど紅い実をもいだ箇所は、またぷっくりと膨らんでいる。
一日もすればまた実がなるようである。

（と言いつつ、リオンのしっぽにスリスリしている）

（ぱっと飛びのいて）

（そのへんを走り回っている）

子狼の姿を見て目を丸くする。

ひょいと抱き上げると、わしゃわしゃ撫で始めた！

ソーセージをバッグに大事そうに仕舞った。

（とあらぬ想像をし）

問い掛けについては、「ふむ」と一息ついて。

「さしずめ、メイアやセラは、"仲間" という分類になる」と頷き、

過去の話については、呵呵と笑い。

やや大人しめな口調ではあるが、少しだけ元気を取り戻したのかもしれない。
リオンに顔を覗き込まれると、少しだけ口元を和らげて顔を上げた。

リオンに服装や立場のことを言及されると、トガノは一瞬だけ鋭い目線を浮かべて片眼鏡をたくし上げた。
その目はまっすぐとリオンを見続けている。

ハルがトガノの服の裾を無言で軽く引っ張る。
それに反応したのかは定かではないが、トガノは大きめに息を吐いてみせた。

2人とも、特に動揺した様子は見せずにリオンの方へと目線を向けている。