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No.571 魔法陣『灰色の草原』東藤 タカシ


探索中のあなたは、あまり人目のつかない場所にポツンと取り残されたように描かれた、
地図上には記載の無い、小さな魔法陣を発見します。
非常に簡素かつ、若干粗雑に作られたそれは、しかし、基本的には他の魔法陣と変わらず
こちら側と向こう側を自由に出入りすることが可能なようです。
若干怪しい雰囲気のするこの魔法陣の向こう側を覗いてみますか?

  >はい   いいえ

……
魔法陣をくぐり抜けたあなたは、やがて自分が大きな部屋の中にいるのに気づきます。
灰色の石で出来た壁と、少しずつ段差がつき、前に行くほど低くなっていく滑らかな素材の床。
目の前に並ぶ、たくさんの長い机と折りたたみ式の椅子。
真正面前方には大きな黒緑色のボード、一段高くなった床と小さな演説台。
ボードには白い文字で大きく、『※ここでは決して本田に乗らないこと』と、
その下に違う人間の書いた文字で、『ここでは決して本名を名乗らないこと』と書いてあります。
出身世界によっては、この場所が『学校の教室』の中であると、さらに『大学の講義室』であると
気づく人もいるかもしれません。 ボード側の一番前方で、中年の男性と若い女性、それと数人の
探索者とおぼしき人物が何かやり取りをしていますが、まだこちら側には気づいていないようです。
彼女たちに声をかけるも、後ろから見守るも、元の場所に引き返して探索を続行するもあなたの自由です。

なお、彼らにアプローチをかけるには、声をかける、あるいは
今いる魔法陣の上より一歩踏み出す、いずれかの行動が必要になります。
魔法陣の上に乗ったまま一言も言葉を発しなければ、彼女があなたの存在に気づくことはありません。

===

参加条件は特にありません。
シチュエーションを前提に、RPをしながらストーリーを追って頂けることが望ましいですが、
もちろんROMでの参加も歓迎します。
半ば自己満足のためのコミュニティですが、よろしければどうぞお付き合いください。



コミュニティメッセージ


タカシ(571)からのメッセージ:
町屋が後をついてこないことに少し不思議そうな顔をして戻ってこようとしたイチゴウに
センセイは何か小声で話し、とりあえず牧野瀬を先に案内させます。

「……ああ、町屋さん、気にされることはありません。 とりあえず牧野瀬さんにとって大事な
 事項をご説明させていただくのに、お知り合いの立会いがあれば彼女も気が楽かな、と思った
 程度ですので。 ……探すのお手伝いしましょうか? いや、ゆらさんがいるし大丈夫かな」

少しの間魔法陣の上に視線を乗せて目を細めたあと、センセイはおもむろに抱えていた
封筒から紙束を取り出します。 それはどこかの島の地図のようです。

「……あなた方の踏んだ丸い紋様の描かれたパネル―――マホウジン、とそちらの眼鏡の方は
 おっしゃっていましたが―――我々の間ではあれを『ラーラインズ・ドア』と呼んでいます」

「発掘調査によってわかったことによると、あれは古代、遺跡の中の情報伝達手段に
 用いられていた、ということです。 16世紀の文献には、船が難破して島に漂着し、
 『ラーラインズ・ドア』に足を踏み入れ、島の最南端から一瞬にして最北端まで移動した
      船乗りの話が残っていましたが、長い間、それは虚構であると信じられてきました」

「そう、20世紀末、日本のカミシロ教授によって遺跡が再発見されるまでは。
 カミシロ教授は遺跡探索の途中で『ラーラインズ・ドア』を発見し、その横の壁面に
 ラテン語で記されていた文章から、その機構が何に用いられていたものかを知りました」

「……この丸いパネルには特殊な視覚効果が施された図形が描かれており、少しの間
 見つめていると、やがて『絵』が浮かび上がるように見えてくる仕組みになっています。
 この『絵』が『ラーラインズ・ドア』を用いるための鍵となる、というのです」

「とりあえず、遺跡に遺された『ラーラインズ・ドア』と同じ手法で私たち……
 過去数回の調査隊は、カミシロ先生の指示によって、遺跡の中に
 『擬似ラーラインズ・ドア』とでも言うべきものを作成し、さまざまな実験を行いました」

「しかし……まあ当然のこととも言えるかもしれませんが、効果や実績はほとんど
 認められませんでした。 各学会は先生をオカルティスト呼ばわりし、遺跡の研究資金も
 打ち切られようとしていた、まさにそんな折の出来事でした。 ―――今日のように、
      大学構内に設置されていた『ラーラインズ・ドア』から、突然一人の男性が姿を現したのは」

リリ(18)が話しかけた:
こちらに寄ってきた町屋とゆら、注意を向けたユウにその紙を見せる。ラーラインストーン、ドロシー、エメラルドの都、などを指して尋ねる。
「わたしは日本語にそこまで明るくない。これらの意味が分かるか?」

今度は『車輪』と書かれたところを指してふと思いついたように、
「これがWheelのことで、『ラーラインストーン』が力を持つstoneのことなら……」

手配書を見た三人の反応から考えて、彼女らがタカシの知人だと予想する。
「東藤タカシに関係するかもしれない。”センセイ”の話を詳しく聞いてきてくれ」
「あいつは『エメラルドの都へ行く』と言っていた」

町屋(478)からのメッセージ:
「ん? ゆらちゃん……?」
 後ろにくっついてきたゆらに気がつき、
「あ、そだ。ゆらちゃん、ここお願いしていいかな」

「これ、読みたかったんだよ……ね?」
 リリに尋ね、
「ゆらちゃんも日本語は大丈夫だと思うから……と、それじゃあっち行ってくるね」

 二人を残し、遅れて柱の陰の部屋に入る。途中から話を聞いて首を傾げ、
「……未来?」

村娘(1348)からのメッセージ:
村娘「どこかの国の領土…領土…に、なってるんでしょうか。 そう言えば警察が取り締まっているって事はそういう事ですよね、うーん。」
村娘「…でもそんな感じは全然しませんよね、警察の人も数人いるだけで兵士の人とかいませんし。」
村娘「手配書も、その辺にいっぱい張られてたから目に入ったようなものでしたし…そう言えば、凶悪犯が動き回ってる割には、そんなに大きな動きがあるようには見えなかったような。」

村娘「招待状…え、えーと…(ごそごそと荷物の中を調べ始める)」
村娘「…カミシロ…い、いえ…初めて聞きました…。
あ、あった…!(ボロボロになった手紙を荷物から引っ張り出して)」

ゆらゆら(1811)からのメッセージ:
シャノン「まあ、少なくとも無人ではありませんでしたねぇ。 何やら、様々な世界の組織が派遣されていたようではありますが……ベルクレアとかいう国の軍隊もいましたね」

シャノン「ええ、宜しいですよ」
(日記帳の最初のページに挟まった、招待状をセンセイに差しだし)

シャノン「カミシロ、カミシロ……残念ながら存じ上げませんね。 ニホンジンの知り合いはそんなにおりませんし」


(イチゴウに呼ばれた二人の動向や、表情を日記に記しつつ)




コミュニティ参加者


 ENo.18 リリHULL
 ENo.478 町屋と古銭心配性
 ENo.571 東藤 タカシRuggedo
 ENo.1348 村娘Cうし
 ENo.1739 牧野瀬 悠(まきのせ はるか)ぼり
 ENo.1811 由良木 ゆらsizu
参加者 計 6