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探索27日目 基本行動の宣言を確認しました。 「取引行動」の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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一人も死んでいない。 戦闘開始から三時間が経過したが、未だに死者はゼロだった。 かといって負傷者がゼロかというと、そうではない。 負傷者は二万人を超えた。だがその誰もが死んでいないのだ。 理由は一つしかない。 フェリオスが意図的に殺害を回避しているのだ。 足を一本、斬り落とす。 そうすればその兵士はもう戦えない。 白兵戦の最中なら弓を射ることも槍を投擲することもできず、片足では剣を構えることもできない。 敵味方入り混じった乱戦では、足を失った兵士は死んだも同然なのだ。 騎馬兵に関しては、馬と主を両方傷付け、無力化していく。 困難な作業だ。相手は常に殺すつもりでかかってくるのだから。 しかしこれは、フェリオスの情けが起因するわけではない。 味方が殺されれば憎悪を膨らませ、士気を上昇させてしまうことに繋がるからだ。 対集団戦闘とは、相手側の心を削る戦いだ。 集団という圧倒的な力は、しかし感情を伝播させやすい。 一人の動揺は三人に伝わり、三人の動揺は十二人に、十二人の動揺は四十八人に伝わる、といった具合に。 逆に、一人の精神的高揚感なども容易く伝播してしまう。 良くも悪くも、人間とは別の人間の影響を受けやすいものなのだ。 そして人間は、調子づけば自身のポテンシャルを存分に発揮する生物だ。 ならば気持ちを上向きにさせるわけにはいかない。 どうするか。 フェリオスの答えは簡単だ。 『殺気』だ。 相手を恐怖させ、萎縮させ、その感情を周囲に伝染させるのだ。 数に頼る敵は、先に心を砕く。 それが多数の対集団戦闘を繰り返してきたフェリオスの経験論であり、結論であった。 正しく機能しているそれは、目論見通りに相手の戦意を削いでいく。 混乱の渦中にいる兵士たちが、鬼神の如き殺気を纏う存在が一人も殺していない矛盾になど、気付けるばずもない。 武器を構えるが、構えるだけで突撃できない。二の足を踏む間に味方が減り、故に焦り、恐怖に肉体を動かされたときには自分が地に倒れ伏している。 どの隊でもそんな悪循環が発生していた。 包囲は完成し、三百六十度からの攻撃が可能なはずなのに、自分たちは優位な立場なはずなのに、この化け物は殺せない。 おそらく、どんなに高度な戦術を組み立てても、打倒される。 何故なら、相手はこの戦いの中で、一筋の傷すらも受けていない どころか、息も切らしていないのだから。 ……殺せるはずがない。 その気持ちが更なる悪循環を生むことに、気付ける理屈も存在しなかった。 一方のフェリオスは、精神的にも体力的にも、かなりの余力を残していた。 敵の数は多いが、そもそも全員を倒す必要などないのだ。 よほどの指導者でもいなければ、半数の人間が戦闘不能に陥れば、集団は必ず瓦解する。『闘争』より『逃走』を選ぶようになる。 つまり、あと約七万人。それだけ(というには大量だが)耐えれば良いのだから、楽だ。 そうフェリオスが考えていたとき、 レリックの刃が一度目の破砕を迎えた。 その小さな出来事が、戦場の空気を一変させた。 砕けたガラスの破片がフェリオスの額に当たり、皮膚と肉を裂いたのだ。 致命傷になどなり得ないが、それなりに深いその裂傷は、ドロドロとした血を溢れるさせた。 傷の正確な位置は、右目の真上十センチメートル。流血が目に入ってしまう位置だ。 頭部の傷は、他の箇所よりも出血量が多い。拭っても、流れ出る血はそうそう止められない。 この『出血』が兵士たちに与えた安心感は、かなりのものだった。 傷を負わせられる。つまり、倒せる。 『化け物』に見えていた存在が、『強いだけの人間』に見えるようになったのだ。 その意味で、咄嗟に血を拭うというフェリオスの『人間的な行動』も裏目に出た。 相手は完全無欠の化け物ではない。殺すことができる。 その光明は兵士たちを安堵させ、崩れていた精神を立て直させた。 活気が伝播していく。 それはもう、止められなかった。 悲運のアクシデントだが、戦場ではそんな言いわけは通らない。 直接的な問題として、血が目に入れば見えなくなる。しかも右目はフェリオスの利き目だ。攻撃の命中精度どころか、回避能力にまで影響が表れてしまう。 戦況は間違いなく変わり、 確実に危機的な場所にフェリオスを追い込んでいく。 ・ 天地創造 21 ・ 敗色濃厚な気配を、ヘレアも感じていた。 戦闘位置はじりじりと距離が離れ、兵士たちの輪は今では千五百メートルは離れているが、兵士たちの声が明るい色になっているのは良く分かる。 ――――大丈夫。 無意識に口走り、何の根拠もない言葉だと思い知った。 最初から無理だったのだ。そう考えそうになって、首を振る。 彼は戦っている。諦めずに、命をかけている。 守られているだけの自分が、真っ先に諦めて良いはずがない。 ――――もしも。 祈るように、願うように、ヘレアは想像する。 もしも彼に剣が迫ったら、その剣はひとりでに折れてしまう。 もしも彼に矢が迫ったら、その矢は狙いを外れてしまう。 都合の良い妄想だと分かっているが、それでもヘレアは繰り返す。 もしも。 もしも。 もしも……。 ・ くそ、と吐き捨て、眼前の兵士の右腕を切断し、返す刃で左足を落とす。 同時に、ガラスの剣身が音を立てて砕けた。 右側面から肉薄する気配に、ほぼ勘だけで真下にしゃがんで剣をやり過ごし、即座に伸びた刃で足を斬り捨てて倒す。 時間は更に一時間経過した。 無茶な使い方をした剣身が砕けた回数は二十を超え、足を斬った相手は合計三万人に至ったが、敵の勢いは留まることを知らずに苛烈さを増していく。 肩で息をするフェリオスは全身汗まみれで、傷だらけだった。 避けきれない攻撃が増えてきた。命に届くものではないが、少しずつ体力を奪われる類のもの。汗のせいで血が止まらず、それが体力低下に拍車をかけてもいた。 殺気を放って萎縮させても、それが他の兵士へ伝達する速度も遅くなった。 ジリ貧だ。 だが、どうすれば良いのか。攻略の方法が分からない。 萎えそうになった自分に活を入れ、迫りくる敵を捌く。 流血一つでここまで追い込まれてしまうとは、さすがのフェリオスも予期していなかった。 ――――人間はすぐに死ぬ、か。 レリックの言葉に真実味を感じざるを得なかった。 ……どこを見ても人、人、人。斬ってもなくならない人垣を前にしていると、自身の心が折れてしまいそうだ……。 一瞬。 時間にして零コンマ零一秒ほどのその弱音は、気の惑いとなってフェリオスを蝕んだ。 僅か。針の穴ほどの隙が生じた。 背後から斬りかかった兵士はその隙に気付いていなかっただろう。 だが結果的に、フェリオスの隙に潜り込んだ。 剣戟がフェリオスを両断する、 ことはなかった。 異常な反応速度で振り返った彼が、逆に相手を斬ったからだ。 しかしそれは、余裕のない一撃だ。 足を斬る、手を斬る、そんな不殺の攻撃ではない。殺害のための攻撃だった。殺さずを選択できなかったのだ。 胴体を上下に斬り分けられた兵士はその場で絶命したが、 絶命してしまったが故に、更に戦場の空気が変化した。 一呼吸の間を置き、 フェリオスも、兵士たちも、停止し、 ――――その後、怒号が湧き上がった。 ・ その声にコノカは目を覚ました。 瞼をゆっくりと上げると、膝を枕にしてくれているのだろう、まずヘレアの顔が見えた。 それは常にないほどの緊張感を孕んでおり、自分の覚醒が遅かったことを無言の内に知らしめていた。 「フェリオスさんは……?」 嗄れた声を出すと、ヘレアが視線を下げた。 別のことを言われそうで、 それを制して情報を促す。 「…………戦ってる」 ヘレアの視線の先には、大軍が一塊に集まっている。その中心にあの男がいるのだろう。 やはり、水晶瞳で『見た』現実でしかない。 変えられない、変わらない現実。 大河の濁流の中では、木の葉はただ流れに弄ばれるしかないように、人間は運命に弄ばれるしかない。 死ぬ宿命ならば死ぬしかない。結局は、それを識ることがコノカの能力だった。 だが、ならば諦めろというのか。 命を、友を、自分の大切なもの全てを。 生きている。 自分たちはまだ生きている。 なのに、神とかいう存在が自分たちの死を定めたならば、従わなければならないのか。 死ななければならないのか。 終わらなければならないのか。 ――――冗談じゃない。 コノカは立ち上がった。 ふらつく足を両手で叩き、 気迫に満ちたその面差しで、すっと空を見上げた。 「ごめん、使わせて」 その言葉は、ここにいないが、ここにいる存在へと、向けた。 水晶瞳で見た、自分であった、自分がなる、存在へと。 「無駄でも無益でも無意味でも、関係ない。あなたの苦しみを招く行為だと分かってもいるけど、ワタシが死ぬことであなたが生まれるのだとしても――――」 ギリッと歯を食いしばる。 「ワタシは生きたい……! ワタシは今、ここにいるのだから……! この大地の上で、間違いなく生きているのだから……!」 まっすぐにリズの目を見て、告げた。 「お願い……! ワタシはまだ、抗いたいの……!!」 少女の叫びは虚空に響き、 …………そしてその目が透明に変わる。 ・ リズは笑った。 なんだ、この子は自分じゃないか。そう思った。 さすが自分だ。そうも思った。 魂が、認めた。 認めることを拒否しなかった。 止める理由など、最早存在しない。 ――――使って。そして見せて。 どんな痛みでも、どれほどの苦しみでも、全て残らず耐えてあげるから。 あなたがそこにいた現実を、証明して。 ワタシに、ワタシがあなただった事実を誇りに思わせて。 そうして『リズ』は、 『コノカ』を受け入れた。 ・ 不意に、不可思議に、意識が混線するような感覚に襲われた。 完全になるために。 リズになるコノカが、 コノカであったリズが、 コノカでありリズである、そうなるために結びついていく。 問題は何もない。 あるはずがない。 『彼女』は笑って、囁いた。 ――――さあ。 ワタシの強さを、ワタシに見せて。
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Message |
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メッセージはありません。
今日はメッセージを送っていません。
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魔道図書室 |
ピエラ(58)からのメッセージ: ピエラ「あーっと、ごめん。発言する場所間違えてたよ。」
しずかちゃん(1284)からのメッセージ:
アルフィナ(1471)からのメッセージ:
アルフィナ「さて、と。ちょっと夢幻に関わる本を探させてもらおうかな。
メディ(1628)からのメッセージ:
ビス(1647)からのメッセージ:
ビス「・・・なるほど、炎を纏うことによって、相手の攻撃を逸らすことができるわけですか・・・これは上手く使いたいところですね。」
リィズ(2055)からのメッセージ:
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文章が好き! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Main |
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ナラカ(2089)からの生産行動を許可しました。
マジックミサイル に技回数を 3 振り分けました!
ItemNo.3 大蒜 を捨てました。
アイアンマン(1124)に 桜貝 を渡しました。
キャラメル を食べました。
【第30回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 魔力 が 40 上昇しました!(能力CP - 63 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 20 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 21 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 22 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 23 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 24 ) 訓練により 付加 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 32 ) 訓練により 付加 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 33 )
技 エクシキューター を修得しました!
リョウ(2169)に 40 PS 渡しました。
風楽(986)から 100 PS 受け取りました。
アイアンマン(1124)から 250 PS 受け取りました。
キャラメル(1249)から 250 PS 受け取りました。
風楽(986)に 魔法樹の欠片 を渡しました。
リョウ(2169)から くちばし を受け取りました。
パンくず を買いました。(- 0 PS)
アイアンマン(1124)に、 パンくず を パンくず に合成し、 どうしようもない物体 に変化させてもらいました!
アイアンマン(1124)に、 パンくず を パンくず に合成し、 どうしようもない物体 に変化させてもらいました!
アイアンマン(1124)に、 贅沢な保存食 を GREAT保存食 に合成し、 ロードナイト に変化させてもらいました!
アイアンマン(1124)の所持する 桜貝 から ブレスレット という 装飾 を作製しました。
ナラカ(2089)に、 どうしようもない物体 から ツールナイフ という 短剣 を作製してもらいました。(- 10 PS)
ナラカ(2089)に、 どうしようもない物体 から ツールナイフ\x87U という 短剣 を作製してもらいました。(- 10 PS)
キャラメル(1249)に、 おいしい草 を料理してもらい、 キャラメル を受け取りました。
ガン爺(2063)の所持する ラベンダー を消費して 黒い鎧 に効果付加し、 平穏LV2 の付加に成功しました。 くちばし を消費して ツールナイフ に効果付加し、 貫通LV2 の付加に成功しました。 B1F R-15 魔法陣〔落書きの壁〕 に移動しました!
S-15 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
アイン(2246)の声が届いた: アイン「36合成(29強制)、PMの料理枠開放しています。よろしければどうぞ。」
リーゼ(2060)の声が届いた:
PL“アリス”(1166)の声が届いた:
ジョンソン(1077)の声が届いた:
ヒュペ(475)の声が届いた:
リカエル(106)の声が届いた:
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ベルクレアと思われる集団が待ち構えている。 「・・・・・・ハハッ!来やがった来やがった!待ちくたびれたぜッ!!」 「14隊は突破されましたか・・・・・・あの状態では仕方ありませんね。」 「楽しみがまわってくるなら大歓迎じゃねぇか、エキュオスちゃん?」 「ギル・・・・・・何度も言うように、私はエキュオスではありません。シズクリアスプリズムという長ったらしい名があり、呼称はシズクという呼びやすい名を推奨しています。如何でしょうか?」 「エキュオス蔓延るエルタ出身の得体の知れない奴が何を言っても無駄無駄無駄。黙って俺の役に立ってくれればいいんだよ。」 「・・・・・・そうですか。では、使命を果たしましょう。」 「我らベルクレア第15隊!魔王エリエスヴィエラの守護のもと、いざ参るッ!・・・ってかぁ?ハハッ!隊長の半分が消えてるってぇのに探索より足止め優先たぁ騎士団長様は余裕なもんだねぇ?」 「・・・・・・。・・・いきますよ。」 「はいはい。敵さんは全力出せよぉ?・・・でないと、一瞬で終わっちまうからなぁぁッ!!」 (この戦闘に勝利できなかった場合、戦闘終了時にS-12に強制移動)
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Next Battle |
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B1F S-11 / 平原
イベント戦が発生!
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Data (第26回 第28回) |
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ENo.25 Wyona AC. Furfures |
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ENo.1124 アインクルス=アンキュール ENo.1249 キャラメル |
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[PL] Magatama |
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