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探索69日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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―episode09-2 男性が私の横に座る。 そういえば『知らない人から物をもらってはいけません』と教えられたっけ。 手に持ったアイスキャンディを見つめながらふと思い出してしまった。 でも、『人からの好意はきちんと受け取りなさい』とも教わった。 この場合、好意になるのか、それとも買収かどっちなんだろう。 見ると彼はにこにこと笑い首を傾げる。 うーん、これは好意……としてとっていいのかな。 対価が発生する好意だけど、それは目を瞑る。 折角買ってきたアイスを無下にすることもない。 話を聞くくらいなら別にいいか、という気持ちもある。 「じゃあ、いただきます」 包装を解いてアイスを取りだす。まだ冷気を纏ったそれを口に近づけるとひんやりと涼しい。 そのまま、ぱくりと咥えると口の中にオレンジの味と冷たさが広がる。 うん、おいしい。 「やっぱりオレンジにしてよかったな」 「む?」 アイスを咥えたままその真意を問う。 彼は苦笑しながら青いアイス、おそらくソーダの包装を破いていく。 「いや、何だかオレンジ味が好きそうな気がしてね」 そんな雰囲気を出してるかな。 確かに柑橘系は好きだけど……。 「折角だ、話はつまらなくてもアイスくらいおいしいほうがいいしね」 彼はアイスの先端を噛み、さくさくと咀嚼する。 「実はね、似ているんだよ」 「似ている?」 アイスから口を離し、訊ねる。 アメリアという女性にだろうか? でもそんな知り合いはいないとも言ってたけど。 私の思案を汲み取ったように彼は笑う。 「俺の好きだった人に」 「むぐっ!」 突然のことに、唾が入ってはいけないところに入ろうとする。 それを体が拒絶し、結果咽る。 喉が痛い。涙が浮かんでくる。 しばらく一人で苦しんだ後、男性を見ると何事もなかったかのようにこちらを見ている。 ちょっと……いや、かなり恥ずかしい。 「落ち着いた?」 結局そういう目的じゃないんですか、と無言で訴えてみる。 「だからお嬢ちゃんに興味はないって」 「それもどうなんですかねー」 異性として魅力ないよ、と言われているようで大変面白くない。 かと言って、ここで口説かれでもしたら走って逃げるわけだけど。 「性格とかはまったく違うけど、どっか何かが似てる気がする。彼女はなんていうか……そうだなぁ」 思い出すように虚空を見つめる。その表情が緩む、ここではない何処かを。記憶のアルバムを見直しているように。 「ごーいんぐまいうぇー、かな?」 「それはまた、苦労しそうな相手を好きになっちゃいましたね」 「いやいや、平仮名表記だよ。滅茶苦茶な所はあったけど見ててハラハラしつつも、面白かったなぁ」 ニュアンスを柔らかくしたからと言って、周囲に与える影響は変わらないと思うけど、あえて口にはしない。 他人の思い出に口を出すのも野暮だと思うし。 「幼馴染だったんだけどね。幼い頃はお互いに馬鹿やって怒られたりもしたけれど、大人になるにつれそんなことはなくなった。――少なくとも俺はね」 「その女性は違ったんですか?」 「彼女は大きい子供だったね。外見は年相応になっても中身はいつまで経っても子供のまま。無邪気というか純粋というか……これは良く言いすぎかな」 「ですね」 やっぱりか、と彼は苦笑する。 「でも羨ましくもあったよ。大人になると世間の目や自意識で素直に立ち回れなくなる。子供心を対価に処世術を得る気がする」 いつまでも子供心を持っていたい、童心に返りたいとはよく聞く話だ。 私にはまだ分からないけれど、年を重ね、ある時ふとそう思うときがくるのかもしれない。 遠い日に置いてきてしまった、大切な何か。 「彼女は周囲なんてお構いなし。自分のやりたい事、信じた事を何時までも楽しんでいたよ。惹かれていると確信したのはその時かも」 照れくさそうに破願する。 それを見て、本当にその女性が好きなんだなと思ってしまう。 「で、その人は?」 その問いに彼は笑う。 笑顔に何かが混じった。 「亡くなったよ」 「あっ……」 告げられて、すっと自分の中で体温が下がるのを感じる。 アイスで得た冷たさとは違う、心地の悪い冷気に体が支配される。 そして思い出す。 彼は全部過去系で話をしていたと。 発した言葉に後悔を覚えるが、なかったことにはできない。 気まずい思いに消沈する私に彼は苦笑する。 「気にしなくていい。たしかに彼女がもう触れられない場所にいるのは悲しいけど、彼女には感謝してるんだから」 「感謝……?」 「俺は彼女に生かされてるからね」 その顔に悲観はない。それどころか少し誇らしげでもある。 「彼女は俺を助けるために命を落とした。もちろん自分でそのことを責めた。でも、そんな俺に彼女は笑って言った」 顔を上げ、また空へと――今はいない彼女を見ながら言葉を紡ぐ。 「『貴方は生きて。そして私を忘れないで』とね」 きっとその女性も彼を好きだったんだろう。 誰かを守るために身を挺する。 それが大事な誰かのためなら躊躇いはしないだろう。 それは誰の心の中にもある想い。 「だから俺は生き続けてる。託された願いを叶え続けるために。いつかの終わりまで。重い願いだと言う人もいるかもしれないけれど、俺はそれでも背負って生きていく。それくらいの重りがないと風に吹かれて飛んでいってしまいそうだからね」 笑いながら溶けかけのアイスを口に運ぶ。 しゃくしゃくと咀嚼する音を聞きながら自分のアイスに視線を落とす。 同じように溶け始めているアイスが雫となって地面に落ちた。 溶けて消えていくそれを誰かの想いと重ねる。 大事に手に持っていても時間と共に、手の中から零れ落ちて消えていってしまう。 持っているだけでは駄目なのかもしれない。それを受け入れ、咀嚼して、歩くための原動力へ変えていく。 消えてしまうのはあまりに悲しいから。 突拍子もない妄想だと思いながらも、それを笑い飛ばす気にもなれずアイスを口に運ぶ。 溶けかけていてもその味と冷たさは変わらない。 記憶や想いもきっと同じなんだろう。 「すまないね。オッサンのつまらない昔話を聞かせてしまって」 「つまらなくはないです」 「そうかい?俺なら急に知らない人からそんな話されたらダッシュで逃げるけどなぁ」 軽快に笑いながら最後のアイスの欠片を口の中に収め、残った棒を手の中で遊ばせている。 「アイスで釣ってまでして、それを話したのはあなたじゃないですか」 でも、と繋げ言葉にする。 「その彼女さんは幸せだと思います。自分の願いをずっと叶えて続けてくれる人がいるんだから。きっと『ありがとう』って気持ちで一杯だと思います」 そう告げると彼は一瞬目を見開いた。 それも一瞬で、小さく何かを呟いた。 何て言ったか解らない。 一度空を見上げてから、私に視線を戻した。 「そうだと良いな」 と彼は笑った。 無邪気に笑うその顔は童心を失ったとは思えない。 もしかすると『受け取った』のかもしれない。 想いと一緒に。 「さてと、長々と悪かったね」 彼は立ち上がるとスーツを叩き、笑みを浮かべる。 「そろそろ帰らないと待ってる人がいるんじゃないかな?」 日は随分傾き始めていた。 暑さも少し和らいだ気もする。 もしかしたら、アセナたちが戻っているかもしれない。 「そうですね」 そう言って立ち上がる。 すると彼がすっと手を伸ばしてきた。 差し出された手を見てきょとんとする。 「アイスの棒。捨てておくよ」 ああ、そういえば持ったままだった。 自分で捨ててもよかったけれど折角だ、甘えよう。 渡そうと手を差し出したらそのまま握られた。 あまりの事にびっくりして硬直してしまう。 「ありがとう」 「いや……なんのお礼ですか」 「色々、だよ」 棒をすっと抜き取られ、手はすぐに解放される。 大きな手の感触と突然のことに体温が上がるのがわかった。 「じゃあ、もう会う事もなさそうだけど達者で」 男性は悪戯っぽく笑うと手をひらひらと振りながら背を向けて歩きだした。 声を掛けることもなく、遠ざかっていく姿を見続ける。 彼が雑踏に紛れ見えなくなってから、ふと思い至る。 ああ、あの雰囲気。何となく兄さんに似てるんだ。 義兄が年を取ればあんな感じになるかもしれない。 無意識にそれを理解していたからこそ、彼の話を聞いてみてもいいと思ったのかもしれない。 そういえばお互い名前も知らないまま出会い、別れた。 そんな二人に接点が生まれ、それがまた離れたことに不思議な気持ちになる。 うん、決して不快じゃない。むしろ懐かしいような心地よさ。 彼は彼の道を『彼女』と共に歩いていくんだろう。 私も私の道を『みんな』と共に歩いていく。 その『みんな』が待つ場所へ向かい、私は踵を返し、公園を後にした。
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Message |
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【つぶやき】 PL「場所がないのでここでご挨拶させていただきます。偽島に参加の皆様、お疲れ様でした。少し出遅れ組の私でしたが、とても楽しい時間を過ごせました。」 PL「何気に日記を毎度書いていたのですが、面倒くさがりの私にしては頑張りました。頑張った分何かとうまくならないのが悲しいですけどね」
PL「誤字は多い、描写が薄いわ、キャラが把握できないわでまだまだ改善の余地ありですが、いい機会を得たとは思っております。これからも日々努力をしたい次第です。」
PL「次期の話もちらほら出ているようで、また私はいるかもしれませんしどうなっているかわかりませんが『雛神このみ』としての物語はきっとここで終わりになりそうです。次回は……はてさて。次があれば楽しみにしてやってください」
PL「最後になりますが、沢山の人にありがとうを伝えても伝えきれない状況です。足を向けて寝れない人が多いです。それだけいろんな刺激をいただきました。」
「やっほー、魔王さま……いや、魔女さんだったかな? まあどっちでもいいや、こんちゃーっす!」
聞き覚えのある子供の声。
「んっと……俺、ちょっと元の……世界に帰ることになって。魔女さんなら気付いてたのかな、俺が違う世界から来てたって事。流石に気付いてないのかなぁ、魔女さんだって万能じゃないよね。」
「今だから笑って言えるけど、最初はこのみさんの事好きじゃなかったんだよね。俺、女の人苦手だったし、魔法使いの家の末裔なのに魔法が全然扱えなかったから、嫉妬してたんだよね。」
「でも、いつだったからかな。多分、アセナがきっかけだったと思う。ちょっと思い直したというか、俺が悪かったんだって思い知ったことがあったんだよね。」
「…まあ、最後にそれだけ言いたくて。もうすぐ行かないといけないから、最後に謝りたくて。ずっと心につかえてたことだったから、少しすっきりしたかな。」
声が終わると同時に、光も弾けて消えた。
フィス(1021)からのメッセージ:
フィス「私からも手を合わせておくわ。きっと今までもこれからも、どこ行っても南無でしょうけれどね」
フィス「なんて言ってたらこんなことになっちゃったわねえ。島から無事に出られてよかったわ。
ゆるやかに手を振り、去って行く。再会を疑わない動きだった。
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
文章が好き! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
わんにゃあ魔法店 偽島支部 |
このみ(2298)からのメッセージ: 魔女「まさか、数更新前にやった終了っぽいのが今回くるなんてね、魔女ちゃんびっくり」 このみ「まぁ、そろそろ終わりは見えてた気がしましたがそれでも驚きますよね」 魔女「おかげで閉店作業が忙しいわ」 オハン[とか言ってなんもしてねぇじゃねぇか] アセナ「片付けほーき?」
魔女「それどころじゃないのよ。まだ余裕あるわーははー、とか思ってたら日記続きものにしてて大慌てよ。時間ないわよ、スペースないわよ、どこで挨拶しろってのよ」
このみ「永遠にこないから安心してください」
魔女「自由奔放、奇形奇特な演目に参加、そしてお目通しいただいてた方々に深く御礼申し上げます。少しでも楽しんでいただけたなら恐悦至極にございます。始まりと終わりは切っても切れぬもの、名残は尽きませぬが、これにて閉幕。しかし、縁は異なもの、味なもの。再び見えることがあるならば、またお付き合いくださいませ」
魔女「はいはい、じゃあこっから名指しで感想言うわよー覚悟なさーい」
>封真くん
オハン[誰の代弁だよ。回復とか助かったぜ]
>タッキー
オハン[次回に期待だな、後余計な事言うなって……]
魔女「いじょー!はぁ……結構疲れるわね」
オハン[イケメンじゃねぇし、いらない機能つけるな]
このみ「い、良いわけないじゃないですかっ!」
このみ「ま、真似しないの!」
このみ「なんだかんだありましたけど楽しかったです」
――ご愛読、ありがとうございました!
星牙(272)からのメッセージ:
ショルト「……必死だね。」
籠「それより、最後なのだから。挨拶ぐらいしておくべきだな。(大抵の者は次回も出会いそうだが……)」
ショルト「みぃぃんなああああ元気してたぁぁぁぁ!? たっきーの人気に嫉妬して電子レンジに生卵仕掛けたり扇風機の首振り機能を壊すことで有名なショルトだよぉぉぉぉ!!」
ショルト「ふう。これでいいかな。」
ショルト「ま、ほらほら。師匠も挨拶しなきゃ。」
籠「そ、その。あれだ……あの…………」
ショルト「かぁぁぁぁぁぁぁぁぁっと!! カットカットカットッ!! なにやってんの師匠! そんなもじもじして! 萌えキャラ狙いか、次期の人気獲得に向けての萌えキャラ転向狙いか!!」
籠「や、やれるわけ無いだろう馬鹿者が!!」
涼璃(1159)からのメッセージ:
滝(1213)からのメッセージ:
滝「次期のおはなしがあるけど、オイラちょっと考えるっぴ……この世界、オイラには中々難しいっぴ……」
滝「次回も出遅れでがんばるようなそんな気がしなくもないけどぜんぜんだいじょうぶだっぴないてなんかないっぴ!!」
緋乃(2138)からのメッセージ:
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Main |
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星牙(272)からの生産行動を許可しました。 封真(2230)からの生産行動を許可しました。 泣き虫魔剣士トーネ(2068)からの生産行動を許可しました。 なきーる(1367)からの生産行動を許可しました。
技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。
柔らかタンドリーチキンと紅茶のスコーン を食べました。 水晶作製 を忘れました。(上位CP + 2 )
武具に 月夜靡-既朔- を装備!
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訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 34 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 35 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 36 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 37 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 38 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 39 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 40 ) 訓練により 水霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 41 )
技 フラッシュフリーズ を修得しました!
星牙(272)に、 合成強度を上げてみる[54/50] を 漆弦之巫女衣『舞桜』 に合成してもらいました!
豊穣石 から 魔女の戯れ-豊穣くん一号- という 魔石 を作製しました。(- 500 PS) 熱石 から 魔女の戯れ-熱視線くん一号- という 魔石 を作製しました。(- 200 PS) 月桂樹 から 魔女の戯れ-木造くん一号- という 魔石 を作製しました。(- 400 PS)
贅沢な保存食 を料理し、 いつかどこかの小さな星 をつくりました。
アセナ の 体格 が 16 上昇しました。(-73CP)
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
「・・・・・・というわけでこの話はこれで終わりだッ!!
次作は9月中に公開予定だそうだから この場所はそれまでは残しておいてやる、ありがたく思うんだなッ! 宣言画面もすみかも普通に使える状態だ。
次作の情報はトップページにぼちぼち現れるらしい。 どうせ奴の気まぐれで頻度はアテにならねぇがな。
・・・さて、伝えることは伝えた。お前の夢の中にでも戻るとしよう。 ハハハッ!!しばらくは良い夢ばかりだなァおいぃッ!!」
「いやぁ実に長かったなぁ諸君。予定より1.5倍も長くなってしまった。 とりあえずお疲れ様といったところか。
そして長丁場へのお付き合い、とてもとても感謝している。 次の世界はこれほど長くならぬようにするつもりだが、 どうせ奴の気まぐれだ、アテにはならないかもしれんな。」
「そんなわけで次作も時間あったら参加しちゃえばいいと思うよーっ!! 時間あったらだからねー?そこおねーさんとの約束だぁっ!!
最後まで参加してくれてほんとありがとぉーっ!!」
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Data (第77回 第79回) |
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ENo.2298 雛神 このみ |
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ENo.1712 メル・ウェンズディ ENo.2043 ジーベンエルフЖジュラハン |
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[PL] 雛椿 |
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