各種宣言を行なう >> |
探索75日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「神器作製」の宣言を確認しました。 「禁術」の宣言を確認しました。 「禁術」(デュエル)の宣言を確認しました。 「禁術」(闘技大会)の宣言を確認しました。 |
Diary |
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そこは闇が居座る一方で足下がぼんやり見える程度に明るい場所だった。狭いのか広いのかも判然としない。周 囲の空気は暑くも寒くもなく生温い。全てが曖昧で明確な境界を伴わない、不安定な世界だった。 奥には小さな円卓が置かれていた。真っ白に塗られたそれは曖昧なこの場所で唯一はっきりと輝いている。円卓 のすぐ隣にはやはり白い椅子があり、そこには若い男が一人座っていた。 癖の強い黒髪も筋張った手も四角い顎も俺とそっくりだが、鋭い切れ長の両目だけが違う。 俺は彼を知っている。だが彼はこんなに若かったろうか? もう60に手が届くはずのその人は、どう見ても俺よ り若い。 予想外の現象に立ち尽くしていると、視線を感じたのかその人が顔を上げた。 「どうしたんだい、レン。此処は君が作った場所だろう。何を驚く事がある」 大型の弦楽器を思わせる、柔らかな低い声。 それには(聞いた事はほんの数回しか無いが)確かに聞き覚えがあった。 「親父……だよな?」 「そうさ、君が呼び出したんだろうに。……なるほど、この姿に驚いているのかな」 くつくつと笑う。 「なら心配は要らない。僕は間違いなくアダマース=ザ=イーオだ。姿は違えど君の父親だから安心したまえ」 座らないのかい、と親父は俺を促す。俺はぎこちなく頷き、いつの間にか出現していたもう一つの椅子に座る。 まずい、聞きたい事が増えちまった。 「意外だ」 「ん?」 「親父ってそんな喋り方で、そんなに喋る人だったのか」 「僕は口を開くと余計な事まで口走ってしまう質でね。喋り方も昔からこうだ。これでは当主としては不都合だ し、黙っていた方が威厳が出るぞと君の師匠、ロルに言われたからね。君達や職人の前では無口で通していた。 エルフェには最初からバレていたっけ」 エルフェという名前(お袋だ)を口にする時だけ両目の鋭さが和らぐ。 こんなにお袋に惚れ込んでたなんてちっとも知らなかった。 「それに、何でそんなに若返ってんだ? もうすぐ60じゃなかったか」 「君にそれを聞かれるとは意外だよ。この手の事は君の方が詳しいだろう?」 からかい混じりに言って、親父はこう説明した。 「今回君が使った術は『意識だけ』を呼び出す術だね。ロルも使っていたから僕も知っている。ここは世界の狭 間にあるとても不安定な場所だ。此処では心の有り様が反映されるのさ。僕は確かに60近いが心まで年老いた つもりはないよ。君だってさっきは40を過ぎたような姿だったのに、今は元通りじゃないか」 親父に言われて俺はようやく、自分が30歳の姿をしている事に気がついた。確かに精神の年齢がこの世界での姿 に関わるらしい。……という事は親父はまだ20代のつもりでいるという事になる。 生涯現役なんて以前呟いてた気がしたが、あれは本気だったのか。 「さて」 鮮やかな橙黄色が正面から俺を見た。虹彩の縁は殆ど赤に近い橙で、瞳孔に近づくにつれ明るい黄色に変じてい る。鋭い目の形のせいか、それとも親父だからか、見られていると落ち着かない。 「呼び出したからには理由があるんだろう? この術に限らず遠隔通信の類は力を使う。世界を隔てているなら 尚更だ。あまり時間がないんじゃないのかい」 何故か親父は(自分は魔法を一切使わないのに)妙に魔法に詳しい。先生と知り合いだったってんだからそれも 頷けるが……要は、何もかもお見通しという事だ。こんな時はさっさと用件を話すに限る。 「聞きたい事は、二つ。イーオ家の『体質』の事と、ロージャの事だ」 「ふむ」 親父はちょっと考え込み、それからじっと俺の顔を見た。 「そうか、君も発現したんだね。しかしその事について君に話した覚えは無いんだが」 「センに聞いた」 「なるほど。それで君の発現も促された訳だ。いいさ、教えよう。元々発現した者には教え事になっている」 そして親父は一息つくと、低い声で訥々と語り始めた。 「イーオ家は地の精霊の加護を受けた職人の家系だ。『想像』を司る地の象徴として鉱石を祀り、崇め、敬いな がら暮らして来た。だが鉱石の中には他属性との結びつきが強いものも多い。それらを長い間崇めている間に イーオ家の人間は『精霊との融和性が極めて高い』という特性を帯びるようになった。これがどういう事か分 かるかい?」 一瞬、ピンと来ない。少し考える。 「融和性が高いって事は、反発しないって事で……他の属性も出やすくなるとか?」 「正解だ。だがそれだけじゃない」 にやりと親父が笑う。自分しか知らない事を他の誰かに話す時の愉悦がそこに浮かんでいた。 そして事実、それは俺にとって予想外のものだったのだ。 「我々はね、加護を受けた精霊の力を何の儀式も契約もなしに引き出して、独自の『能力』とか『才能』とかい うものに還元できる力を持っているんだよ。ご先祖様はこれを『石の血』と呼んでいたらしいが」 「な」 返す言葉を失う。 それは精霊魔術とか呼ばれるものの延長線上にある力なのだ。だがそれを学んだり、修行したりする人々に聞か れたら張り倒されても可笑しくない内容である。 「んな話、あ、ある訳が」 「自ら発現しておきながら否定するのかい? 君らしくもない。ま、勿論何でも出来る力じゃない。力は一人に つき一つ、能力の内容も千差万別だ。生きるうえでの目的、本質、大事なもの、今までの人生、自らの属性に 対する解釈、そういったものが全て絡んだ末に発現するんだ。だからとても個人差が大きい」 親父はここで一旦言葉を止め、どこからか水筒を取り出して(本当にどこから出したんだ?)中身を飲んだ。い るかと聞かれて、俺も少しもらう。冷たい紅茶だった。 口直しを済ませた彼は水筒を端に追いやり、話の続きを語りだす。 「『石の血』は生まれてすぐに発現する者もいれば、一生発現しない者もいた。内容もさっき言った通りだ。大 体は持ち主に強く関連した力になるけれど」 「親父にもあるのか?」 「当然。発現していなければ当主にはなれない。これは掟さ。知りたい?」 俺が頷くと骨張った長い指がくるりと動いた。縦に長い爪は俺やセンのそれと良く似ている。 「僕はね、異常に身体が頑丈なんだ」 「頑丈?」 「そう。皮膚は刃物じゃ傷付かないし、火傷も殆どしない。毒を飲まされたって効かないし老化も普通の人間よ り遅い。その反面、一度大きな怪我をしてしまうととても治り辛い。この体質を僕の父は『不征服』と呼んだ が、そんなカッコいいもんじゃない」 両極端なんだよ、と語る声はどこか呆れた様子だ。 「そしてある時僕は『決まった手順を踏めばこの力を他人や物品に感染させられる』という事に気がついた。ご く少量の劣化コピーを付着させるだけだが、それでも感染したものは本当にちょっぴり、頑丈になる」 「ちょ、ちょっと待ってくれ! それって」 それと全く同じ言い回しを俺は以前聞いたことがある。 俺の考えている事が分かったのか、親父は楽しそうに笑った。 「そう言えば君の杖にも感染させていたな」 「う、やっぱり」 「勿論レン、君にもだ。君は痛みには若干耐性があるだろう? むしろ攻撃されると逆にスイッチが入るんじゃ ないかな。それも感染の影響だと思うよ」 満身創痍のことを言われているんだろうか? 確かに殴られるほど(戦闘を)張り切ってしまう技能ではあるが そんな事は全く意識していなかった。 考え込んでしまった俺に親父はまた笑ったが、すぐに真顔に戻る。 「僕の話はこのぐらいにしよう。まだ話すべき事があるだろう? そろそろ君の話をしてくれないか」 「……分かった」 促されるままに『目』の事を話す。 俺が残した思いが光る波になって見える事、何処に誰の波があるのかが何となく分かる事、それを頼りに仲間の 力を借りて親父を呼び出した事、この力を『澪標』と呼んでいる事、そして、ロージャの出生は澪標と関わりが あるのでは、という仮説。 親父は黙って俺の話を聞いていたが、一番最後の言葉に眉をひそめた。 「……どういう事だ?」 「それで親父に聞きたい事があったんだ。だからこうして呼び出した」 言葉を切って深呼吸する。ここだ。これから、だ。 「あの杖を作ったのは親父だよな」 「そうだ。素材も全て僕が集めた」 「素材の詳細を、教えられる範囲で良い。教えてもらえないか?」 「詳細か。あれは元々、持ち主の力を最大限まで引き出しつつ、鈍器としての使用にも耐えうるものを目指し ていたんだが」 ううむ、と弦楽器の声が唸った。思い出した事を一つずつ並べるように親父は語る。 「柄には特殊な銀を使った。頑丈な割にとても軽く仕上げられるものだ。文字盤には白大理石と黒大理石、針 には赤珊瑚を使った。金の装飾は魔力伝導率が高い金属を取り入れた。鉱石はどれも強い魔力を持った石で 持ち主の潜在能力を最大まで高めるよう、ロルと相談しながら配置した」 「でもあれは魔力の増幅ぐらいしかしてくれないぜ?」 「それも妙な話だ。僕らが石の扱いを間違えたという事になるが、仮留めの段階ではそんな事はなかった。あ の石達の力は増幅だけで収まるものではなかったはずだ。急に力が衰えたとしか思えん」 親父の話を聞いているうちに、俺は自分の心拍数が上がっている事に気がついた。 『仮説』の信憑性が増して来ていたからだ。 「もう一つ」 「何だ」 「杖の製作中、俺が親父の工房に入った時があったよな?」 それが俺の一番聞きたかった事だった。親父は一瞬考えてから、ああ、と頷いた。 「そうだ、あの時は君が急に帰省したんだったね。それで僕に挨拶に来て」 「それから『杖に触った』」 しん、と沈黙が落ちる。 親父は俺が言いたい事に気がついたのだろう。目の奥に隠しきれない驚愕がちらついている。今の俺もそんな 目をしているはずだ。 震える手を無理矢理押さえ込んで続ける。 「石は確かに親父と先生の意図通りの働きをした。だがその時澪標は発現前で、鉱石はそれを一瞬だけ発現さ せ、進化させてしまうほどの力を放出してしまったから、それからは魔力の増幅程度の機能しかなくなって しまったんだろう」 言葉にしたくない。でも。 「澪標は思念の一部をコピーして標にする力だ。未完成の杖に触った時、澪標が一瞬発現して増幅され、次の 段階に進化しちまったんだと思う。つまり俺の思念ではなく魂を、ほんの一部コピーして、杖に残した。だ から、あの杖は」 そうだ、 「ロージャは『俺』だ」 これが答えだ! 「20歳の、まだ若造だった頃の、俺だ!」
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Message |
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【パーティメッセージ】 レンジィ(176)「さて、久方ぶりの遺跡外だな! 今度の探索はちーと遠出になりそうだからね、しっかり休んどこうか」
碧「ぼ、僕は……僕は……。」
碧「僕は、ただ――いえ、ここで問答するのは止めましょう。」
碧「(少年はまっすぐ男の顔を見上げ)レンジィさんに追う意思はない、そう受け取ればいいんですね?」
碧「……分かりました。彼女には、必ず伝えます。」
(そして、少年は少女を追う――。)
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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杖・物魔連合♪ |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
現代魔導科学研究会 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
もっと絵が上手くなりたい |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Main |
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シンセシスリコイル に技回数を 3 振り分けました! レベレイション に技回数を 5 振り分けました! レッドチャクラム に技回数を 2 振り分けました! プシューアイシクル に技回数を 3 振り分けました! アダムズエール に技回数を 3 振り分けました! セーフティゾーン に技回数を 2 振り分けました! エクシキューター に技回数を 3 振り分けました! エンジェルフォール に技回数を 2 振り分けました! ボルソルン に技回数を 2 振り分けました! アークティクブロッサム に技回数を 4 振り分けました! イシュタル に技回数を 2 振り分けました! シヴァ に技回数を 3 振り分けました! パンデモニウム に技回数を 3 振り分けました! ロギ に技回数を 3 振り分けました! ニブルヘイム に技回数を 2 振り分けました!
普通の保存食 を食べました。
【第80回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 体格 が 58 上昇しました!(能力CP - 126 ) 訓練により 杖 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 45 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 42 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 43 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 44 ) 訓練により 神器作製 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 27 ) 訓練により 神器作製 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 28 ) 訓練により 神器作製 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 29 )
ハイダラ(310)から 580 PS 受け取りました。
くーが(1940)から 39 PS 受け取りました。
普通の保存食 を買いました。(- 150 PS)
パス(1746)の所持する 革製の胸当て を 命護の鎧 に合成しました!
ハイダラ(310)に、 藤 から 藤袴 という マ石 を作製してもらいました。(- 170 PS)
くーが(1940)の所持する ガラス瓶 から シャイニングボール という 神器 を作製しました。 B2F O-15 魔法陣〔空を見て〕 に移動しました!
O-14 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
テオ & スイ(384)の声が届いた: 「各種作成する、料理・付加・薬品付加…手数料無。 希望者は名前横[HomePage]から依頼掲示板へ来てくれ。」
帰還者トーマス(1857)の声が届いた:
ファナ(2008)の声が届いた:
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Next Battle |
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B2F O-10 / 砂地
通常戦が発生!
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Data (第74回 第76回) |
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ENo.176 レンジィ=ア=イーオ |
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ENo.310 ハイダラ |
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[PL] しのだ |
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