各種宣言を行なう >> |
探索4日目 基本行動の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「コミュニティ」の宣言を確認しました。 |
Diary |
|
――ただの壁じゃないよ! 信じてッ! 必死に普通の壁じゃないことを主張しながら、わたしに襲い掛かってきたばけもの。 ――か、かくごしなさいっ! 落ち着いて、自分の得意なあの魔術で絶対に倒そう、そう決意してわたしは思い描いたとおりに魔術を発動させようとしました。 ……でも。 ――あ、あれっ!? 何も起こりませんでした。 魔術が、発動しなかったんです。 何度も強くイメージを持って、魔術を発動させようとしますが、何も起こりません。 思っても見なかったことに、わたしは頭の中が真っ白になって……。 ――何で!? ……あ、ちょ、ちょっと待ってください! きゃ、きゃああっ!? ……もう無我夢中で、杖で殴りました。壁を。 きゃーきゃー叫びながら、倒れてくる壁を避けながら何度も何度もがんがんげしげしごんごんと。 一度壁にぶつかって倒れたけれど、痛みを感じる前に立ち上がってげしげしがんがんどっかんばき。 ……そんな音がしていなかった気はしますが、わたしの頭の中では思いつく限りの擬音語が飛び交っていたような覚えがあります。 ――ひどいよ! ひどいよぉッ! やがて悲しそうにそう叫ぶと、壁はばたりと倒れました。 恐る恐る近づいて、壁を杖でつついてみて、もう動かないことがわかると、わたしはその場にぺたんと座り込んでしまいました。 ……それから。 それから、わたしは宿屋『流れ星』に帰ってきていました。 予想以上に早く戻ってきた(だって、遺跡に居たの一時間ぐらいです)わたしを見ておばあさんはとても驚いた様子でしたが、すぐに優しい笑みを浮かべてわたしを迎えてくれました。 それから、倒れたときにできたと思う擦り傷の手当てをしてくれて、無事に帰ってきたことを、まるで自分のことのように喜んでくれました。 本当だったらわたしも、その時おばあさんに笑顔を見せるべきだったのかもしれません。 でももう、わたしの頭の中は『魔術が使えなかった』ということで一杯で、そんな余裕は無くて。 ……気がついたら、泣いていました。 眼を伏せる瞬間、おばあさんがまた驚いた顔をしていたのが見えました。 それで……結構長い間、わたしは泣いていました。 わたしをぎゅっと抱きしめてくれたおばあさんの服は、お日様の匂いがしました。 お日様の匂いがしなくなるまで、わたしの涙や……えっと、その。な、涙だけです。涙だけ。 涙でぐしゃぐしゃに服を汚してしまったのにようやく気づいたのは、三十分ぐらいしてからです。 その間おばあさんはずっとわたしの頭を撫でて、何も云わずに慰めてくれました。 おばあさんの服を汚してしまったことに気づいたわたしは、おばあさんに謝りました。 でもおばあさんは、なんでもないといった風に微笑んでくれて、それから、怖かっただろう、とわたしに言いました。 怖かった、というのは遺跡でのばけものとの戦いのことだというのに気づいたわたしは、一度は頷いて見せたけれど、もっと別の理由で泣いていたことを正直に話しました。 わたし、魔術は得意なんです。 みんなに負けないように、一生懸命勉強したり、練習したりして、先生にも褒められたことがあるぐらい、得意なんです。 初めての戦いですごく緊張していたかもしれません。 でも、魔術が発動しない、というのはありえないんです。 わたしが使う魔術は、術者のイメージによるところがとても大きいんです。 だから、緊張していても、慌てていても、発動すると自分が強く思えば何かしらの反応があるのが当然なんです。 でもあの時は、無かった。 何も変化は起こらず、ただ『何も起こらなかった』。 それが信じられなくて、自分はここにいきなり来てしまったときに、魔術の力を失ってしまったのかもしれないと思ってしまって……。 それで泣いてしまったのだと、おばあさんに話しました。 わたしの話を、おばあさんはじっと聞いてくれました。 それから、優しく微笑んでくれました。 おばあさんに言っても困らせるだけだということに気づいたわたしは、またおばあさんに謝りました。 でも、おばあさんは笑って言うんです。 ――それはきっと、この島のルールを守っていなかったからよ。 なんのことか、わかりませんでした。 この島の、ルール? おばあさんは続けて話します。 ――あなたの力が無くなった訳ではない。あなたからは強い力を感じる。……この島のルールさえわかれば、すぐにでも魔術が使えるようになりますよ。 ルールさえわかれば……。 そう聞いて、わたしはすぐにおばあさんに聞いていました。 この島のルールは、何なんですか? って。 おばあさんがいうには、この島で使える魔術はかなりの程度決まっているのだそうです。 例えば、力の塊を相手にぶつける魔術は『マジックミサイル』という名前で、使いたい場合はマジックミサイルについて書かれている魔術書の手順を守らないと発動しないんだそうです。 新鮮な話でした。 わたしのところだと、発動の手順自体は決まっているけど、魔術自体の内容はみんな術者のイメージだけ、名前だってその人が決めます。 決まった魔術があって、名前があって、効果があって……。 発動の手順さえ覚えて、そして慣れてしまえば、わたしが何時も使うような魔術……つまりは術者オリジナルのものも扱えるようになるそうです。 おばあさんはそこまで話すと何かを思いだしたらしく、ゆっくりと椅子から立ち上がり、本棚にきちんとしまわれた本の背表紙をじっと眺め始めました。 きっと本を探しているんだ、とわたしが思ったのと、おばあさんが一冊の薄い古びた本を取り出したのはほとんど同時でした。 ――本棚に眠らせておくのも勿体無いから、しばらくあなたに貸しておくわ。 そういって私に手渡してくれたその本の表紙には、『ボロウライフ』と題名があります。 ――ボロウライフ……相手の元気の源を、少しだけ借りる術なのよ。とても昔、まだ息子達が幼い頃、夜になっても大騒ぎしているときなんかにこっそり使っていた覚えがありますよ……。 ページにすれば20も無いけれど、それはわたしにとってとても興味深い、なによりも面白い本だと思いました。 わたしは早速、読んでみていいかをおばあさんに聞いて、そして――。 ……今日わたしは、再び遺跡へ向かいます。 おばあさんが貸してくれた本から手に入れた、『ボロウライフ』の知識を持って。 まだ一度も使ったことの無い魔術だけど、今度はきっと上手く行く。 そんな気持ちが、わたしのなかに確かに宿っていました。 いってきます!
|
Message |
|
【つぶやき】 今度はきっと大丈夫! 魔術があればこわくなんかない! ……ですよね……?
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
|
なんでも許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
文章が好きなんです、下手だけど |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
長編日記倶楽部 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
Main |
|
追加アイコンを 1 増やしました!
ボロウライフ に技回数を 8 振り分けました!
なにやってもパンくず を食べました。
|
|
訓練により 魔力 が 17 上昇しました!(能力CP - 13 ) 訓練により 魔力 が 18 上昇しました!(能力CP - 15 ) 訓練により 魅力 が 13 上昇しました!(能力CP - 9 ) 訓練により 敏捷 が 10 上昇しました!(能力CP - 6 ) 訓練により 杖 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 1 ) 訓練により 杖 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 2 ) 訓練により 杖 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 3 ) 訓練により 杖 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 4 ) 風霊 を新たに修得しました!(戦闘CP - 10 )
技 グリームビート を修得しました! B1F B-23 魔法陣〔始まりの右足〕 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
|
Next Battle |
|
B1F B-23 / 魔法陣
通常戦が発生!
|
Data (第76回 第78回) |
|
ENo.1297 ルクラ=フィアーレ |
各種宣言を行なう >> |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
* 単独行動中 * |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
[PL] 鐘の音 |
|