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探索31日目 基本行動の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「薬品付加」の宣言を確認しました。 |
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――足元も空も右も左も、綺麗なほどに真っ暗な場所だった。 布団に潜ったり、日が落ちた後の岩の下とは違う『真っ暗』が何なのか、えるにはもう わかっていた。いつもそばに居るめるがいない理由も。 ここは夢の中だから。 だから、めるもハレハレも居ない、ただえるだけが居るのだ。 この真っ暗の中には、目に見えない道がひとつだけあって、その道は、えるだけにしか 歩けない。 どうしてかは知らないが、そういう風に出来ているのだ。 正直、ひとりぼっちは怖かった。 けれど、本当のひとりぼっちではないこともえるは知っていたし、こうして夢を彷徨う ことも最近では多くなっていたから、えるは迷わずに歩くことが出来た。 右足、左足、右足、左足、右足、左足。 どちらが前か後ろかもわからないが、わかる必要などないのだ。 えるの足が進むその下が、すべて道なのだから。 そうしてえるは、える自身の内側で、ゆっくりゆっくりどこかへ昇っていた。 どうして昇っているのかは、えるも知らない。 ただ、昇らなければならない、と、漠然と思っていた。 ゆっくりゆっくりと、次第に重たくなってゆく足を動かす。 普段、常に抱いているハレハレがないのは不安だったが、足取りはいつもよりも格段に しっかりしたものだった。 ふと気がつくと、真っ暗は再び平らになっていた。 そして、いつの間にか、いつか見た長い金髪の後姿が見えた。 思わずてこてこと近づいて、そっとその黒衣の裾を引く。 「あのう。あのう」 そっと声をかけると、弾かれたように青年が振り返る。 翻る黒衣と、黒衣を流れる金髪がめるに似ていると、何となくえるは思った。 「……ッお前。夢を渡りすぎるなとあれほど……いやそれより。どうやってここに来た」 「あ、あうあう、ごめんなさいなのです。え、えるは、歩いてたのです。 ずっとずっとなんだか歩かなきゃいけないような気がして、昇ったのです。 言いつけを守れなくてごめんなさいなのですが、約束は守るつもりだったのです」 あうあうと情けない声を上げつつ言い訳するえるに、金髪の青年は更に何か言いかけた ところで、結局その言葉をため息へ変えた。……これは少し、めるに似ていない。 「……あのう、えるは、また夢にお邪魔してしまったのですか?」 「……いや、今日は俺は夢渡りはしていない。 別なものを見に来たからな。お前も、たぶん呼ばれたんだろう」 『正直信じがたいが』と呟くのをえるは聞いたが、それについてえるが問うより先に、 彼はその人差し指で、先を示した。 その指に従い、黒衣の裾から、そっと顔を出す。 気がつけば、そこは崖だった。 そして、『真っ暗』でもなかった。 そこが崖だとはっきりわかるほどの光が、たくさんたくさん、下の方を流れていた。 「…………あう。あう」 「落ち着け。息をゆっくり、吸って吐け」 言われるままに息を吐き、その光の流れを見る。 一見するとそれは河だ。 けれど、よくよく見ればそれはひとつひとつが小さな光の玉で出来ていた。 光は時々ふっと消え、次の瞬間何事もなかったかのように現れる。 光る河はその大きさを損なうことなく、大きく広く流れ続けている。 だが、光ひとつひとつは全て違うもので、何一つ同じものはないのだった。 そのひとつひとつが、幾度も消えながら、同じ方角に流れているのだった。 「……あまり見ようとするな。お前には多分、まだ早い」 「あ、あう」 言われるまま、黒衣の影に隠れたえるの頭を、青年の掌がそっと撫でた。 えるは、自分がまともに息も出来ないことに気がついた。 「あれは、あれは、いのちなのですか? えるはずっと、ずっと、あれに触れていたのです。 でも、でもこんなの一度も見たことがないのです……一度も、いち、ども」 ふえ、と泣きそうに顔をゆがませたえるに、青年は少し困ったような顔をした。 そしてそっとしゃがみ、えると視線を合わせるようにして口を開いた。 「俺はやさしい言い方が出来ない。すまない。 率直に聞くが、お前は、命術を普段から使っているのか? ……お前がいつも触れているのは、敵から命を吸う時に感じる、大きな流れか」 「は。はい、なのです。 えるは、なんとなくわかるのです。おっきなものが、繋がってる感じが。 でも、あんなの、えるは知らないのです」 「落ち着け。……普段お前は、あの中に居るんだ。こうして上から見る筈がない。 だから知らないのは当たり前なことで、ここに居るのは危険で不可思議なことだ。 お前は本能的にそれを悟っている。わかるか」 「あう。あう、うー」 今にも泣き出しそうなのを必死で堪え、えるは頭をフル回転させて考えた。 なんのためにこんな所まで昇ってきたのか。 そもそもここには、登り道など見えなかったのに。 ここに来る理由なんてなかったのに。 「恐らくお前にはまだ早い。俺も、辿りついたはいいが、少し途方に暮れている。 ……命術を極めたなら、いずれまたここに来るだろう。 お前が来たいと望まないうちに、きっとお前はここに立っている」 「怖いのです!」 「そうだ。ここは恐ろしい。望まないなら、命術を鍛えるのはやめろ。 ……命術に限らず、あらゆる術は、極めればこうした場所に流れ着く。 おまえのようなこどもには、まだ早すぎる」 「…………でも」 「もっと大きくなれ。お前、それだけ霊感が高いのにそんなにちっこくては、まず魔力の 安定した制御も出きんだろう。何より、こどもはでかくなるのが仕事だ」 「えるは! えるは確かに、まだおっきくならなきゃいけないのです! でも、でも、命術も、もっと頑張らなきゃいけないのです!」 「極めすぎると、大きくなれないかもしれないんだぞ」 「……でも、今のえると、めるの為に……なら、きっと、必要なのです。 ふたりで外に出たいのです。かみさまの力もお借りすればきっとなんとかなるのです。 ごはんちゃんと食べておっきくなるのですそれでここにも来てみせるのです!」 「お前……」 驚いたように目を見張った青年に、えるは早口でまくしたてた。 ここにはハレハレもめるもいない。ここは、えるそのものだ。 だから、頑張るのも、これが正しいと言うのも、えるしか居ないのだ。 ――何故か、この人には、わかってほしかったのだ。 たとえ正しくなくても。 目を合わせてくれていても、青年の視点はやはり、えるより高い。 だから、ぐっと額に力を入れて、青年の目を真っ向から見た。――その時だった。 「……え?」 「あ?」 突然、目を丸くしたえるに、青年が気の抜けた声を挙げた。 しかし、一方のえるはそれに気づかず、目を瞬かせて見つめた。青年の背後を。 それはとても長い髪の毛を持っているように見えた。 それは布を幾重にも巻き、目と耳を覆っているように見えた。 それは女性のふんわりした唇と輪郭、体型を持っているように見えた。 それは内側から光り輝くような布を肩から下げているように見えた。 それは布の下に『真っ暗』より更に真っ黒な衣服を着ているように見えた。 「あなたは、だれ、ですか?」 えるの素朴な問いに、『それ』が唇を開いた。 何か声を出した気がした。 振り返った青年が、咄嗟にえるの耳と視界を塞いだ。 「見るな! ――あれを、あのお方を見ようとするな!」 『わたしは』 「まだ早い。……お前の決意はわかった。ここに辿りつくことも出来るだろう。 だが、あのお方を知ることだけはまだ早いし、知ってはならない!」 『あなたの見るすべて』 「……で、でも、いつかは」 「お前がもっとおっきくなって、色々なものを見て、聞いて、知ってからだ。 俺すらも、早すぎる」 言うが早いか、青年はえるを素早く抱き上げ、崖めがけて走り出した。 「あ、あうあうあう!?」 「元居たところに戻るだけだ! 落ちるまで離れるな!」 「あうー!?」 ふさがれていない耳に、誰かの声が届いた。 『生きなさい』 「あうあう……」 「んー? どしたの、どんよりした顔して」 「な、なんだか、すごく疲れた夢を、見たの、ですー」 「変な本でも読んだ?」 「くそ、頭痛が止まらん……しかも筋肉痛起こしとる気がする」 「睡眠時間ハンパだったんじゃね? ちゃんと三時間刻みで取ってる? あと変な術使ったとか」 「今日は使う予定はなかったが、結果的に似たようなものだ」 「使ったんかい」 ある日あるときある世界。 同時進行でそんな会話がかわされたとかかわされなかったとか。 -------------------------------------------------------------- 「そんなわけなので、えるの今年の目標は、命術を極めることなのです!」 「何がそんなわけなのかさっぱりだけど、まあいいんじゃない? いくらトロいえるでも、あと11ヶ月あれば、さすがに極めるでしょ」 「……めるも槌をさっさとさくさく極めるといいのですよー」 「殴る手ごたえは身体が覚えてるんだけどねーどうもねー訓練がねー」 そして結局、夢の大事な部分はほとんど覚えていませんでしたとさ。
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【パーティメッセージ】![]()
今日はメッセージを送っていません。
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![]() | なんでも許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | Main |
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マジックミサイル に技回数を 3 振り分けました! ボロウライフ に技回数を 3 振り分けました! マジックチャージ に技回数を 1 振り分けました! ブレッシングレイン に技回数を 3 振り分けました! フォースヒーリング に技回数を 4 振り分けました! ウーンズ に技回数を 4 振り分けました! ブラッドサッカー に技回数を 4 振り分けました! ライトシンパシィ に技回数を 1 振り分けました! レイ に技回数を 1 振り分けました! ラブラトライト に技回数を 1 振り分けました! スクウィーズ に技回数を 2 振り分けました! サレンストーム に技回数を 1 振り分けました!
ItemNo.5 藍鉄鉱 を捨てました。
現在の体調は いい感じ!
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訓練により 魔力 が 40 上昇しました!(能力CP - 63 ) 魔力 を訓練するにはCPが足りませんでした。 訓練により 体格 が 12 上昇しました!(能力CP - 12 ) 訓練により 気象 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 15 ) 訓練により 付加 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 30 ) 付加 を訓練するにはCPが足りませんでした。 訓練により 薬品付加 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 12 ) 訓練により 薬品付加 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 13 )
技 フリーズ・サイ を修得しました!
質素な保存食 を買いました。(- 20 PS)
める(858)に、 質素な保存食 を料理してもらい、 適当に引っ張り出して焼いたもの を受け取りました。
ポーションSP100 を消費して タマケープ に効果付加し、 平穏LV2 の付加に成功しました。 B1F C-18 魔法陣〔風の流れ〕 に移動しました!
B-18 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
花(612)の声が届いた:![]()
千歳(440)の声が届いた:
きょうか(2071)の声が届いた:
ベル(1479)の声が届いた:
リック(1420)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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B1F B-14 / 砂地
通常戦が発生!
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![]() | Data (第30回 第32回) |
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ENo.859 エルンスト=シュトレーゼマン |
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ENo.858 メルセデス=シュトレーゼマン ![]() ![]() |
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[PL] 松子 |
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