各種宣言を行なう >> |
探索22日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「地霊装飾」の宣言を確認しました。 「闇霊装飾」の宣言を確認しました。 「魔弾作製」の宣言を確認しました。 「楽器作製」の宣言を確認しました。 「動像作製」の宣言を確認しました。 |
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![]() ------------------------- 『ゆきの、ひとひら。』 ------------------------- 「そ、それじゃ、お花を採りに行ってきますね〜」 「おい、待てっ…… ちぇ、また逃げられたか」 声に気付いて表に顔を出した金髪の青年が見たのは、みるみるうちに小さくなっていく 赤い髪の少女の姿でした。 もう遥かに遠いその影を追う気にもならず、彼は頭をかきながら、誰へともなく呟きます。 「ったく。いつ雨が降るかもわかんないってのに、パミスもよくやるよ。 ……そんなに店の整理が嫌かねえ」 言いながら振り向く先には、大小様々の荷物が乱雑に置かれています。 そこかしこに置かれたバケツや植木鉢、如雨露に大きな肥料の袋。 さらには、シャーレやスポイトのような実験器具まであります。 「……ま、いいや。とりあえず整理だけでもしておくか」 しばらく作業に没頭し、あらかた整理が終わった頃に。 ふと、彼は店の表に顔を出しました。 見上げれば、薄い灰色に濁った空。 時折強く吹き抜ける風は、晩秋という季節にふさわしい、冷たい感触を肌に残していきます。 「帰ってきたら、何か温かい飲み物。……レモネードでも淹れてやろうかね」 ぽつりと言葉を風に乗せて、彼は作業を再開するのでした。 「あ、これは石蕗ですね〜」 小さく呟いて、森の中を歩いていた少女はそっと草むらにしゃがみ込みました。 見つめる先には、黄色い花が、群れるようにひとかたまりになって咲いています。 元気そうなその姿に、少女は嬉しそうに顔をほころばせます。 「そうっと、一株だけ。……ごめんなさい」 ちょきん、と根本を鋏で切って、少女は石蕗の花を手に携えた籠の中へやさしく入れました。 籠の中には、他にも摘んだとおぼしき花がいくつか。 山茶花に藤袴、この時期には珍しくなりつつある秋桜の姿も見えます。 よいしょ、と少女が立ち上がった途端に、ざあっ、と強い風が吹きました。 「寒くなってきたなあ。うーん、やっぱり戻ろうかなぁ」 けれどやっぱり、飛び出してきた以上、あまり簡単に戻るのは気が引けてしまいます。 抱えた籠を確かめると、もう少しなら摘んで持ち帰れそう。 あと一、二種類摘めたら、それから街にでも寄ろうかな。 もしかしたらお花を売れるかも知れないし。 そんなことを考えながら歩いている内に、不意にぱあっと少女の視界が開けました。 そこは小高い丘のような場所で、岩肌の向こう、遠くには海岸線も見ることが出来ました。 春や夏には暖かな光が降り注ぎ、色とりどりの花たちであふれるだろう草原も、 この季節には色彩豊かとは言えません。 それでも花が咲いていないか見回していた少女の目に、ふと、 野草の中に隠れるように、一輪の花がつぼみをつけているのが飛び込んできました。 釣り鐘のように茎から垂れ下がった花の形は、鈴蘭を連想させます。 けれど、鈴蘭にしては少し花が大きいですし、一つの茎から咲く花の数も少なく思えます。 「スズランスイセン……?」 彼女は驚いたように、ぽろりと言葉を滑らせました。 その花が特別珍しいというわけではありません。 けれど、その花が咲くのは春から夏にかけてのはず。 冬も近いこの時期に咲こうとしているなんて、聞いたことがありません。 少女はその姿を確かめるように、一歩一歩と、花の方へ近づいていきました。 その時でした。 「近寄っちゃ駄目!」 かけられた声に、彼女はびくっ、と身体を竦ませました。 声を上げたのは、その花の傍らに立った、まだ子供といっていいくらいの少年でした。 「この花を摘もうとしたら、許さない」 まるで氷の粒のように冷たい声で、彼は続けます。 一瞬、どうしようか迷ってから。 彼女は彼にやさしく呼びかけました。 「わかりました。その花には指一本触れません。 ですから、もう少し近くで見せてくれませんか?」 「本当に触らない?」 「ええ、本当に」 にっこりと笑って、少女は彼を安心させようとしました。 それでも、彼の険しい表情は変わりません。 じいっと彼女の顔を見つめてから、ふっと視線を彼女から外します。 逸らした先には、彼女が抱えた花の籠。 「その花たちと同じように、切って連れて行ってしまうんじゃないの?」 「いいえ、そんなことはしません」 口調は変わらず、きっぱりと答える少女の目を、 真っ直ぐに見つめたまま、彼は口を閉ざします。 ……どのくらい沈黙が続いたでしょうか。 根負けしたように、彼がため息をつきました。 「……いいよ、見るだけなら」 「わ。ありがとうございます〜」 その言葉を聞くやいなや、少女は跳ねるように駆け出しました。 ぴょこんと彼と並ぶように、スズランスイセンのそばへとしゃがみます。 「やっぱり、スズランスイセンですよねえ」 「そうだよ。……気が済んだ?」 呆れたように言いながら自分もしゃがみ込む少年。 その横で、彼女はいろいろな角度から花を覗いています。 「それにしても不思議ですね〜」 「何が?」 「こんな季節に、この花が咲いているなんて」 この島では、時々、季節外れに咲いている花を見かけることがあります。 少し前に花と火のおまつりがあった時、たくさんの人が花を抱えて来ていました。 けれどその中には、その季節に咲かないような花もあったのです。 「きっと、ひねくれ者なんでしょうね。この子」 「違うよ」 応えた声の力強さに、彼女は少年へと振り向きました。 さっき、自分を睨んでいたときとは別の、強い光が目に宿っています。 「この花の名前。知ってる?」 「スズランスイセンじゃないんですか?」 「それとは違う、ほかの名前だよ」 「他の、名前……」 あごに指を当てて、しばらく考えると、すぐにそれに辿りつきます。 「……スノーフレーク」 呟くように口ずさむと、少年は小さく頷きました。 「雪のかけら、っていう名前。でも、僕らが咲くのは雪も溶けた春の頃。 ……だから、冬に咲いてみたかったんだ。僕の名前に、逢いたかったから」 そう言って、彼は顔をつぼみの方へと向けました。 その横顔に、彼女は不思議そうに問いかけます。 「なぜ、そんなことをしてしまったんでしょう。思うだけではなくて」 花を咲かせるということは、とてもとても大変なこと。 だからほとんどの花は、冬の寒さが和らぐ春に花を咲かせるのです。 そんな花が冬に花を咲かせようとするなら、どれほどのエネルギーを必要とするのか。 男の子は、表情を変えずに、ぽつりぽつりと呟きました。 「どうしようもなかったんだ。理屈じゃない。……それでも、僕はそうしたかったんだ。」 少女は彼から目を離して、花の方へと向き直りました。 よく見れば、花を付けようとしている株の周りには、 いくつかの株が寄り添うように生えています。 それはまるで、彼を冬の寒さから守ろうとしているみたいで。 「みんな、優しいんですね」 「……別に、頼んだわけじゃないよ」 ぷいっと顔を背ける彼に、思わず少女はくすりと笑ってしまいます。 と、ひときわ強く吹いた風に、くしゅん、と小さく、くしゃみをひとつ。 「寒くなってきたね」 少年が見上げる空には、いつの間にか分厚くなった灰色の雲。 「そうですね。そろそろ、帰ります」 立ち上がった少女を、男の子はじっと見つめます。 何か? と目で問いかけると。 「……名前。訊いても良い?」 ええ、と頷いて、少女は深呼吸を一つ。 「私は、パミス。パミス・ルベライトといいます」 その名前を聞いて、彼はへえ、と小さく声を上げました。 「ルベライト、か。良い名前だね。教えてくれてありがとう」 じゃあね、と続ける彼に、少女は呼びかけます。 「また、来ても良いですか。今度は、あなたが花開いた頃に」 「……摘まないでくれるなら、いくらでも」 笑う彼に、彼女は、ありがとう、と呟いて、ぺこりと頭を下げたのでした。 急いで帰ったかいもあって、彼女は雨や雪には降られずに済みました。 けれど、店に帰り着く頃には、手や顔はすっかり冷たくなっていました。 慌てて部屋に入って、上着にくるまって、用意されていた暖かなレモネードを受け取って。 その姿を見た青年に、まるきり人間だよな、なんて言われて、少女は微妙な表情を浮かべます。 「そんなに簡単なら、苦労しないんですけどねー」 両手に抱えたレモネードをひとくち。 暖かな酸味に、ほっと人心地がつきます。 「あ……」 窓から外を見ると、空からからちらりと光る粒が舞い降りていました。 まだ、欠片とも呼べない、小さく微かな風花の舞い。 けれどももうすぐ、ひとひらの雪が重なって、この地面をうっすらと覆うのでしょう。 その光景を眺めながら、雪をふわりと纏った花の姿を思い浮かべて。 彼女はそうっと考えます。 その頃になったら、また、あの子に会いに行きましょう。 そう、例えば…… この島で出逢った、賑やかで優しいひとたちと、一緒に。 ------------------------- コミュNo.550『文章が好きなんです、下手だけど』内イベント 『冬の夜長に文章を読もう』に参加させていただいています。 登場人物として、ENo.567 パミス・ルベライトさま及びそのサブキャラさまをお借りいたしました。 挿絵はENo.260 RABBIT=DashMailさまによるものです。どうもありがとうございました。 -------------------------
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バーニィ(24)からのメッセージ:![]()
神楽(36)からのメッセージ:
ヤミ(168)からのメッセージ:
ジン(325)からのメッセージ:
虎渡太子+留守番のスル(633)からのメッセージ:
ウィリー(1583)からのメッセージ:
みるく(1938)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | 大地の民(地霊コミュ) |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | レンタル宣言 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | なんでも許可! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 文章が好きなんです、下手だけど |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 遺跡外の住人 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | Main |
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技回数の振り分けが確認されませんでした、てきとーに振り分けます。 マジックミサイル に技回数を 9 振り分けました! ペインソング に技回数を 4 振り分けました! イーッヒッヒッヒッ に技回数を 4 振り分けました! ローリングストーン に技回数を 5 振り分けました! ダークネス に技回数を 1 振り分けました!
現在の体調は いい感じ! 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 魅力 が 40 上昇しました!(能力CP - 63 ) 訓練により 装飾 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 36 ) 訓練により 高級装飾 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 25 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 19 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 20 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 21 ) 訓練により 音楽 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 22 ) 訓練により 魔弾作製 のLVが 1 上昇しました!(上位CP - 1 )
アリエス(1)から 30 PS 受け取りました。
ケセラ(198)から 10 PS 受け取りました。
フォルテ(1146)から 10 PS 受け取りました。
シャーナ(1567)から 20 PS 受け取りました。
ウィリー(1583)から 10 PS 受け取りました。
アリステラ(1704)から 10 PS 受け取りました。
メル(1916)から 10 PS 受け取りました。
リボン(2005)から 20 PS 受け取りました。
おいしい草 を買いました。(- 0 PS)
おいしい草 を おいしい草 に合成し、 どうしようもない物体 に変化させました! 眠っている間に仕事をしてくれる小人さん を ハニービー・スティング に合成しました!
アリステラ(1704)の所持する 青い宝石 から 綾峰高エンブレム という 装飾 を作製しました。
フォルテ(1146)の所持する 電気石 から 三日月のピアス という 魔弾 を作製しました。
いくみん(72)の所持する どうしようもない物体 から フルート という 楽器 を作製しました。
ウィリー(1583)の所持する 赤い枝 から リー○ルのゴアテックス防水登山シューズ という 地飾 を作製しました。
どうしようもない物体 から 黒真珠のペンダント という 闇飾 を作製しました。(- 34 PS)
メル(1916)の所持する 桜貝 から さくら という 動像 を作製しました。
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
遺跡外では様々な声が飛び交っています! |
![]() | Data (第26回 第28回) |
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ENo.1982 琴莉 奏 |
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* 単独行動中 * ![]() |
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[PL] み。 |
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