各種宣言を行なう >> |
探索23日目 基本行動の宣言を確認しました。
「生産行動」の宣言を確認しました。 |
![]() | Diary |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
呼ぶ声がした。 ──誰を? 俺の名だ。 俺の名を呼ぶ声がした。 ──誰が? 笙鼓だ。 幼馴染みで、狐巫女の候補で、武門の長である「狐」の家と祭祀の長である「鼓」の家同志が勝手に決めた許嫁だった。 年上なのに泣き虫で、世話焼きでヤキモチ焼きで、胸はぺたんこで、子供の頃はこんな女と祝言を上げられる訳がないと思っていた。 ==================== 月明かりの下にいる。 ──誰が? 俺と、笙鼓だ。 姉上が狐巫女になり、一生涯を岩倉で過ごす事が決まったあの日、俺は癇癪を起こして家を飛び出した。 いつまでも帰らない俺を心配し、握り飯を作って迎えに来たのが笙鼓だった。 悪態をついて泣き叫び、姉上と離れたくないとみっともなく喚いた。 それを笙鼓は優しく抱きしめて、頭を撫でながら俺が泣き疲れて眠るまで子守歌を歌い続けてくれた。 笙鼓はいつもそうだ。 俺がどんなわがままを言っても、どんなにキツイ言葉を浴びせても「しょうがないなぁ」と笑って抱きしめて、全てを包み込んでくれる。 化粧っ気もなく地味な印象の笙鼓だったけど、月明かりに照らされたその貌は、俺が今まで感じた事のない神々しい美しさに溢れて、飾りっ気のない着物の胸元からは良い香りがした。 きっと、この時に俺の胸の奥に産まれた鈍い痛みを伴う疼きが、恋というヤツだったんだと思う。 ==================== そして、運命の夜が訪れた。 俺はその地獄絵図の様な光景を、ただ阿呆の様に見続けるだけだった。 ──笙鼓が何匹もの化け物に組み敷かれ、犯されるのを ──葛の葉の里で一番の美声で、祭祀の神歌の担い手であるその喉が、狂った獣の様な声で助けを呼ぶのを ──指を、足を、腹を、胸を、腕を、顔を、頭をバラバラに食いちぎられ、化け物に咀嚼されるのを ──淫らで凄惨で、気の狂う様な光景を 小便を漏らしながら、目を離す事も出来ずにただ見続けるだけだった。 犯されながら、笙鼓は確かに俺の名を呼んだのに。 何刻もの間、何千回も。 俺の名を呼んだ。 そして、巨大な顎で喉笛を噛みちぎられた笙鼓の頭は、何間も先の茂みの中の俺の目の前まで転がってきて。 ──でもその瞳は、俺の姿はおろかもうなにも映す事はなかった その瞬間からしばらく俺の記憶はない。 気が付いた時には、火群と一緒に血塗れの体を折り曲げ、地面に屈して九尾の高笑いを聞かされていた。 ==================== それからの3年間は秋津島を出て、大陸の赤い帝国や、極北の連邦、そして天竺を回って九尾の足跡を辿り、ついに手に入れたのがこの島への招待状。 そして、葛の葉を出てからしばらくしてから、その視線には気が付いていた。 影の中、闇の奥、物と物の隙間。 そこには決して在るはずの無い誰かの気配を感じていた。 いや、俺は気が付いていた。 それがあの懐かしい香りである事に。 喪った想い、失った人。 もうどうしようもない事だと、気が付かないフリで背中を向けて俺は逃げ続けた。 ==================== だがしかし、その視線は次第に強くなり。 いつしか背筋を凍らせる様な悪意を秘めた物に変わるのに、そう時間は費やさなかった。 そしてあの日の晩、いつもの様にムルシド兄貴が作ってくれた夕飯をたいらげた後、体の中で何かが暴れ始めた。 瞳孔は開き、心臓は早鐘の様に鼓動し、三半規管が狂い天も地もわからなくなって、俺は壊れた人形の様に地面に崩れ落ちた。 ==================== ──夢を見た。 笙鼓が泣いていた。 近寄ろうとしても笙鼓はその分遠ざかる。 ──ぐにゃり 足の裏の嫌な感触に飛び退いた。 足下の俺と笙鼓の間には、無数の人間の部品が転がっていた。 作り物ではない。 ほんの数瞬前までは息をしていたであろう「人」だ。 ねじ切られた様な断面、こぼれ出た臓物、汚物と血の海。 ──その中で笙鼓は泣いている 助けなきゃ。 足下の「それ」をどかしながら、飛び越えながら。 時には足を取られ、それらを踏み砕き、足を滑らして血の海に倒れ込んだりもした。 何刻も何十里も、よたよたと歩み続けた。 カレン姉さんに繕って貰った白銀の服が、上から下までべっとり赤黒く染まってしまった。 ──これは罪だ。 ──そして呪いだ。 ──購う事の出来ない咎、赤黒く苦い柘榴の様な味。 俺が笙鼓を傷つけたから。 あの晩、俺は笙鼓を見捨てたのだから。 いつだって俺は笙鼓の事を省みなかった。 あんなにも笙鼓は俺の事を愛してくれたのに、最後の瞬間まで俺に助けを求めていたのに。 そして、うず高く積み上げられた「それ」の上で泣く笙鼓にやっと手が届いた。 笙鼓がそっと顔を上げる。 そうだ、笙鼓はいつも困った様に笑っていた。 またその笑顔が見られるはずだ。 その顔が、笙鼓の事が俺は好きだったんだ。 だから笙鼓、もう一度笑ってく ──ぼっ! なんだかまぬけな音がした。 これは俺の左肩から先が吹き飛んだ音だ。 ──びしゃびしゃびしゃッ! 小滝の様な音。 これは俺の血が噴き出して地面に水たまりを作る音だ。 笙鼓が味わった痛み、恐怖。 いや、それは俺が味わっている物の何万倍も激しい物であったはずだ。 ──キツネ… うん、笙鼓…やっと会えた ──遅いよキツネ まったく…しょうがないなぁ ごめんごめん ──…でも、もうお別れだよ そうだな、俺はもう死ぬんだろ? 笙鼓を見殺しにした罰だ ──違う 私が逝かなくちゃ なぜ? ──私が虚無に喰われちゃうからだよ 白面と契約した者は最後には魂を全部喰われて無になるの じゃあ、白面を倒せばいい もう少しだけ待ってくれ! いかないでくれ! ──駄目なんだよ わたしばかだから もう全部白面に食われちゃった ──それにもう私一度死んでるんだもん ──白面がこの世に転生する最後の引き金を引いたのは私 ──葛の葉のみんなを食い殺した化け物を作ったのも私 ──白面の誘惑に負けて、魂を少しだけ囓られちゃったんだよ ──それからもずっと、キツネが私を見殺しにした事が許せなかった ──でもキツネの側に私以外に他の人間がいる事も許せなくて ──そのつど私は魂を白面に切り売りして、闇にだけ生きる怨霊になって、キツネの側に近付く人をみんな呪い殺して ──いつしか白面に差し出す魂も足りなくなって、力も貰えなくなって ──ついさっき、魂の最後の残りも白面に差し出しちゃった ──それでキツネの回りにいた人達を呪い殺して ──キツネの魂は彼岸に行く前に捕まえて ──そしてこの闇の中で二人ずっと一緒に漂っていようと思っていた ──外から呪えないなら、食べ物に呪詛をかけて中から蝕めば良いと思った ──でも駄目なんだ、あの人達は眩しいの ──女の人はキツネを救おうと、自分の命も省みずに行動した ──あの大男も自分に治癒術を使わず、真っ先にキツネを救おうとした ──唐獅子も、自分の力を大きく削る術を惜しげもなく解呪の為に使った ──クダギツネは、あの晩の傷を癒す為に喰い続けたキツネの血肉を逆流させて、キツネの命を救おうとした ──みんなキツネが生きる事に全力を尽くしているのに ──わたしは全てを呪い、壊す事しか望まなかった ──あの日からずっと、魂が喰われるたびに私は正気を失っていった ──本当はこんな事望んでいなかったのに ──心に刺さった棘から、いつしか白面の甘い毒に犯されて狂っていった ──そして最後に全てを失ってから、正気を返すなんて ──だったら最後まで全てを憎んだまま逝かせてくれれば良かったのに ──…でもしょうがないよね きっとこれは私に与えられた罰なんだから ──だからもう、逝かないと 笙鼓! 待ってくれ! ──ごめんね 傷…痛いでしょう? ──でも、この何年間もわたしのせいで白面の障気に晒されたキツネが、堕ちない様にするには血を全部抜くしかないの ──大丈夫、あとはあの人達が呼び戻してくれるよ ──だから…これでお別れ ──ねえ、キツネ… …うん ──泣かないで …うん ──笑ってよ …うん ──大好きだよ …俺も笙鼓の事…大好きだ ──ありがとう、うれしいよ ──…さよなら、大好きな人 ──…おやす、み… …おやすみ… ==================== 次の瞬間、黒い天は裂けて青空が広がった。 屍の山は消え、どこまでもどこまでも無限に続く桜の園が広がる。 俺はそのただ中に一人立ちつくしていた。 吹き飛んだはずの左手の中に握りしめていたのは女物の櫛。 …何年前だったろう…夏祭りの晩に、都から来た出店で笙鼓に買ってあげたものだ。 折角買ったんだから使えばいいと言ったのに、いつも箪笥の奥にしまっていたから、もう5年以上経つのに新品の様だ。 風が吹き、桜の花びらも散る。 もう葉桜の時期だ。 春は終わりを告げ、風に乗って夏の匂いが届く。 足下に続く道の向こうからムルシド兄貴とカレン姉さん、羅喉丸や火群の呼ぶ声が聞こえる。 ──帰らなきゃ 俺は笙鼓の櫛を握り、声のする方向に駆けだした。 最後にもう一度だけ、今来た道を振り返る。 遠く遠く、手を伸ばしても大声で叫んでも届かないくらい遠くに笙鼓がいた。 ──風よ届け ──もう一度、俺の大切な人である彼女にこの想いを届けてくれ そっと俺は呟いた ──さよなら、大好きな人
|
![]() | Message |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
【パーティメッセージ】
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
|
![]() | 蛙気分 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 遺跡外で相互扶助同盟 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 忍びが集う場所 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 百鬼夜行 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 布マフラー友の会 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 涙鏡 |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | WANTED!! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | Main |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
のんびり休憩しました! HPが 727 回復! SPが 140 回復!
あんこたっぷり饅頭に見えるパンくず を食べました。
武具に 妄執の薔薇水晶 を装備!
【大乱戦参加メンバー】
|
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
通常戦開始!
|
![]() ![]() ![]()
キツネの幻覚LV1
|
非接触フェイズ
|
カレンは祝福されている! カレンの攻撃! ![]() ディム!! レインボーシェルAは攻撃を回避! ![]() 愛の伝道師ムルシドの攻撃! ![]() マジックミサイル!! レインボーシェルAに173のダメージ! キツネの攻撃! ![]() ディム!! レインボーシェルAは攻撃を回避! |
戦闘フェイズ TURN 1
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
戦闘フェイズ TURN 2
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
戦闘フェイズ TURN 3
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
戦闘フェイズ TURN 4
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
戦闘フェイズ TURN 5
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
戦闘フェイズ TURN 6
|
カレンの治癒LV1 カレンのHPが71回復! カレンの攻撃! レインボーシェルCに246のダメージ! 愛の伝道師ムルシドの治癒LV1 愛の伝道師ムルシドのHPが60回復! 愛の伝道師ムルシドの平穏LV1 愛の伝道師ムルシドのSPが15回復! 愛の伝道師ムルシドは魅了に耐えている! 愛の伝道師ムルシドの攻撃! レインボーシェルBに175のダメージ! (愛の伝道師ムルシドの魅了の効果が消失) キツネの治癒LV1 キツネのHPが50回復! キツネは炎上により229のダメージ! キツネは魅了に耐えている! キツネの攻撃! ![]() ブロードカース!! レインボーシェルBに190のダメージ! レインボーシェルBのDFが低下! レインボーシェルBに184のダメージ! レインボーシェルBのDFが低下! キツネの追加行動! レインボーシェルBに198のダメージ! (キツネの魅了の効果が消失) レインボーシェルBの治癒LV1 レインボーシェルBのHPが53回復! レインボーシェルBの平穏LV1 レインボーシェルBのSPが11回復! レインボーシェルBは祝福されている! レインボーシェルBは愛の伝道師ムルシドを魅了した! ![]() レインボーシェルBの攻撃! 愛の伝道師ムルシドは攻撃を回避! レインボーシェルBの追加行動! クリティカル! カレンに168のダメージ! (レインボーシェルBの祝福の効果が消失) レインボーシェルCの治癒LV1 レインボーシェルCのHPが53回復! レインボーシェルCの平穏LV1 レインボーシェルCのSPが11回復! レインボーシェルCの攻撃! カレンに129のダメージ! レインボーシェルCの追加行動! キツネに121のダメージ! |
戦闘フェイズ TURN 7
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
戦闘フェイズ TURN 8
|
![]()
カレンの治癒LV1 |
![]() ![]() ![]()
戦闘に勝利した!
PSを 140 獲得! エリア内を探索・・・
カレン(521)の 幻術 の熟練LVが増加!( 11 → 12 ) |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
訓練により 魔石 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 23 ) 訓練により 呪術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 14 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 20 ) 訓練により 魔術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 21 ) 訓練により 魔力 が 32 上昇しました!(能力CP - 42 ) 訓練により 体格 が 13 上昇しました!(能力CP - 16 )
技 マジックグレネード を修得しました!
カレン(521)の所持する いつか消え行く防具 を 今ある物の為の防具 に合成しました!
愛の伝道師ムルシド(626)に、 パンくず を料理してもらい、 勝利を誓う日の晩餐 を受け取りました。
Q-8 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
|
![]() | 声が聞こえる・・・ |
リリィ(436)の声が届いた:![]()
ペッコリア(797)の声が届いた:
カレン(521)の声が届いた:
|
![]() | Next Duel |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
【パーティのデュエル行動】 * カレン(521) : 誰かに練習試合を申し込む * 愛の伝道師ムルシド(626) : 誰かに練習試合を申し込む * キツネ(660) : 誰かに練習試合を申し込む カレン(521)の設定が選択されました!
ランダム選別による練習試合が発生!
|
![]()
目の前に二匹の紅い翼の獣が立ちはだかる。 「またチャレンジ?懲りないねぇ・・・」 少年が指をパチンと鳴らすと二匹の獣が雄叫びをあげるッ! (この戦闘に勝利できなかった場合、戦闘終了時にP-8に強制移動)
|
![]() | Next Battle |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
イベント戦が発生!
|
![]() | Data (第22回 第24回) |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
ENo.660 狐太郎 |
[HomePage] 各種宣言を行なう >> |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]()
ENo.521 カレン・ヌゥト・クサナギ ![]() ![]() ![]() ENo.626 ムルシド・アル・ワドゥード |
![]()
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]()
![]()
![]()
![]() |
![]()
![]()
|
[PL] 水無月十夜 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |