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探索22日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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伊織の意識が覚醒したとき、目の前に広がったのは先ほどまでいたところよりもさらに深い森の中だった。木々の密度は増し数メートル先さえも見通せないほどの樹木のカーテンを形成しており、周囲の妖気を探ろうとするが、膨大な数のジャミングが襲い掛かってまともに探ることもできない。ジャミングの強弱はまばらで、おそらくこの樹木一本一本がそれぞれ異なる周波のジャミングを放っているのだろう。 ため息とともに伊織は感覚による周囲の探知をあきらめた。そんな時、 『あ〜、あ〜。聞こえるかな〜?』 頭の中に声が響く。聞き覚えのあるその声は、伊織がこの場所に飛ばされる直前に聞こえてきた声だ。おそらくこの状況を作り出した張本人。たしか榊と言ったか? こちらを小馬鹿にするような口調も合間って少々腹立たしいものはあるが、現状はその声に耳を傾けるしかない。 『それではルールを説明しましょうかね〜。ルールはいたって単純明快、あの塔に着いた者がファイナルステージに進出だ〜! では諸君の健闘を祈る!』 一方的にそう言って、以降ある程度待っても榊の声は聞こえなくなった。どうやら伝えたいことは全て伝えたらしい。 仕方なく伊織は少し視線を上げ辺りを見回した。榊の言葉の中にあった「塔」とやらを探すため。 果たしてそれは、さっと視線を巡らせただけで発見することができた。なぜならそれは、生い茂る緑よりもはるかに高い物だったからだ。 空の青を確認することができるのならどこででも見つけられる、それほどの高さだった。そそり立ったその岩山は先端が妙に先細り、確かに一言で説明するならば「塔」という言葉が一番適切に思える。実物がどれほどのものかはわからないが、伊織から見たそれは強風が吹けばぽっきりと折れてしまいそうなぐらい貧相なものだった。それでもその高さは天を突くほど――いや、文字通り天に突き抜けている。先端が不自然に風景に溶け込んで、その空自体が作り物だということがわかる。 ということはここは地下で、あの「塔」も立っているというよりは柱のように地面と天井を繋いでいるということだろうか? あまりにも馬鹿馬鹿しいスケールの大きさに、伊織は再びため息をついた。 と、そこで伊織は思考を切り替え、冷静に現状を整理した。 伊織が取れる選択肢は、大別して二つ。一つは仲間を探し出して合流すること、もう一つはこのまま「塔」に向かうこと。 伊織の心境としては、仲間と合流し万全の体制で挑みたい。完斗と撫、あの二人を倒すだけでもあれだけの手間がかかったのだ。残りもあの時と同等、もしくはそれ以上の手間がかかるかもしれないということを考えれば一人というのは心許ない。 しかし。だがしかしだ。伊織には気がかりなことがひとつあった。それはあの涅槃という九尾。 最初に遭遇したときのことだ。あの時瑪瑙の言葉を受けて始まった戯言のような僅かな時間。その中で涅槃は明らかに一人不快感を示していた。こんな茶番に付き合っている暇はないと、彼自身の言動がそれを表現していた。 つまり彼は、そのまま直接「塔」に向かう可能性が非常に高い。 その一方で気がかりなのは、カグチという妖孤だ。最初に接触した男であり、そのときに感じた印象は純粋なバトルマニア。おそらくこの状況でも、「塔」を目指さず戦う相手を探し彷徨い歩いているだろう。 それらの事項を整理し、しばしの沈黙。じっくりと考え込んだ結果、伊織は「塔」を目指すことにした。 「塔」を目指していれば、同じく「塔」を目指す仲間と合流することもあるだろう。 仲間との合流、「塔」を目指す、二つの行動に対する妥協案がそれだった。 もちろん伊織もその間に仲間が各個撃破されていたら、という最悪のパターンを捨てきれないでいる。だが、だからといってまごついてはいられない。 今は仲間を信じて「塔」を目指すこと、それが伊織にとって最良の判断であると、しっかりと心に言い聞かせた。 氷雨の能力ならば、この森の特性を掴むのには僅かな時間があれば事足りる。 だが確実に対策を用意できるかとなると、それはまた別の話だ。 「……やはり駄目ですか」 未だクリアにならない感覚に歯噛みし、それでも何とかこのノイズを除去しようと考える。だがすぐにそれも無駄な努力だと思い知らされた。 ただでさえ膨大な数のジャミングが張り巡らされているのだ。樹木一本一本の周波数は固定されているが、厄介なのはその数。そして距離によるジャミングの強弱。僅かに移動しただけでも変化し、それがまったく新しいパターンの多重ジャミングとなって感覚を狂わせてくる。 森を焼き払えばジャミングを消せそうだが、そんな目立つ真似をすれば味方はともかく敵にも位置を知らせることになる。 とはいえ氷雨の能力ならばある程度の距離は靄がかかったように曖昧だが感知することはできる。それに目的地はあの「塔」だと明言されている。ならばそこに向かうしかないだろう。近距離の探知はある程度は可能ということは単独で動いてもある程度の自衛が可能ということだ。 「!?」 そんな浅はかな考えを塗り潰すかのように、氷雨の感知能力に強大なプレッシャーが圧し掛かる。感じた妖気は、味方のものではない。ぼやけた印象だが、この妖気は確かあの津雲という妖孤のもの。 考えるよりも先に身体が動いた。妖気を感じた方とは反対の方向に走り出す。目的地ははっきりと見えている。大回りしてでも、単独での接触は回避しないといけない。 だというのに。 「そんなに急いでどこへ行かれるおつもりかしら?」 聞き覚えのある声は正面から聞こえてきた。ほんの数度だけだが耳にした津雲の声。 そして氷雨の真正面に、進路を塞ぐように立ち塞がる、白い妖孤の背に腰掛けた黒髪の妖孤。 「ど、どうして!?」 さすがに驚愕の声を上げる氷雨。 先ほど感じた津雲の妖気は、相も変わらず後方に存在しているというのに。 だがそんな氷雨の困惑などどこ吹く風か、津雲は変わらぬ氷の微笑でそっと囁いた。 「折角ですから、わたくしと遊んでいただけますか?」 「伊織お姉さま〜! 氷雨さ〜ん!」 大声で呼びかけるが、誰からも応答はない。そんなことは彷徨い続けた時間の中でわかっていたことだ。 寂しさに少し涙声になりながら、美鈴はそれでも足を動かした。 感知能力がまったくない美鈴では、唯一の手がかりである「塔」に向かう以外選択肢はなかった。 先ほどまで平坦な道だったのだが、今美鈴がいる場所は極端な高低差がついており非常に歩きづらい。緑の絨毯をしわくちゃにしたようなものから根が突き出したもの、その部分だけが隆起したように岩肌の境界線を持ったもの。 それでも転ばないように注意しながら、仲間が待っているであろう「塔」に向かって一心不乱に突き進んだ。 高低差の激しい地形ということは、そこは樹木の並びが不規則な場所であるということ。 視界をさえぎる樹木のカーテンがより密度を増したり、場所によっては薄れて視界が開ける場合もある。 そして開けた視界の中で、カグチははるか遠くの美鈴の姿を捉えた。それは美鈴にとっては不運としか言い様がない事態だった。 だがカグチにとっては美鈴は目をつけた獲物の一人だ。 あまりの幸運に身震いする。そうだ、今すぐ襲い掛かろう。あの小さな肢体をズタズタに引き裂いてやろう。 抵抗してくれ。そしてもっと楽しませてくれ。この戦いに対する渇望を癒してくれ。 沸き起こってくる衝動のままに飛びかかろうとしたそのとき、前方に気配を感じる。そして現れたもう一人の獲物は、美鈴への道を遮るようにカグチの前に立ちはだかった。 「……あいつには、指一本触れさせねぇ」 決意と共に突き出した拳、そしてその先にいるものを貫き殺しかねない鋭い視線。 竜一が発する敵意を全身に受け、カグチは歓喜に包まれながら咆哮する。 それが戦闘開始の合図ともなった。
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Message |
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メッセージはありません。
今日はメッセージを送っていません。
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長編日記倶楽部 |
魅月(259)からのメッセージ: 魅月「>琵姫さん リアル時間・・・確かにね。空いている時間ほかの事に使いきることもすくなくないし、文字数あわせるとなると更に時間がかかるし―やはり文章書きの最大の敵は〆切ね。」
紫月(270)からのメッセージ:
紫月「イベントに詰まった時は過去ネタ、もしくはコミュやメッセから適当なエピソードを引っ張ってきてますね。通常の冒険ではネタを生み出すのは難しいですし……」
九郎(304)からのメッセージ:
九郎「>クレアさん
スライム(1030)からのメッセージ:
サクラ(1161)からのメッセージ:
るる☆のの(1578)からのメッセージ:
るる☆のの「確かに漫才的な掛け合いなんかはアイコンの有無で読みやすさや面白さが違ってきますね。アイコンって偉大♪>クレアさん」
るる☆のの「アドバイスありがとうございます♪視点を切り替えられれば、表現も多様になりますよね。>ナコさん」
るる☆のの「お返しというと何ですが、自分なりのネタ詰まり対策です。そんな時は、楽屋オチ、メタフィクションで乗り切る。困ったらコレです。何やかんやで時間が取れない時などにも有効。1時間もあれば脳内人格同士をくっちゃべらせるだけで、4000字程度は書けます。ただ、まあ、オススメはしかねます。」
ビス(1647)からのメッセージ:
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TRPGが好き |
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文章が好き! |
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BORDER BREAK com.fi |
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Main |
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おいしい草 を食べました。 現在の体調は いい感じ! 大丈夫!いつも通りだね☆ 武具に 桜花瞬炎 を装備! 防具に ちょっぴり丈夫な着物 を装備! 装飾に 狐のお面 を装備! 自由に 紅い櫻 を装備!
【第30回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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B1F Y-12 / 魔法陣
通常戦開始!
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氷雨「そうですか、仕方ありませんね」 ミニドラゴン「ギャッ!」 一角獣「帰りなさい・・・」 氷雨の加速LV0 氷雨のSPDが上昇! 氷雨の体力LV1 氷雨のMSPが60上昇!SPが59増加! 伊織の魔攻LV1 伊織のMATが上昇! 伊織の命中LV1 伊織のHITが上昇! 伊織のMHITが上昇! 伊織の体力LV1 伊織のMSPが94上昇!SPが93増加! 伊織の攻撃LV0 伊織のATが上昇! 伊織のMATが上昇! 一角獣の防御LV0 一角獣のDFが上昇! 一角獣のMDFが上昇! 一角獣の体力LV1 一角獣のMSPが49上昇!SPが49増加! ミニドラゴンの活力LV1 ミニドラゴンのMHPが232上昇!HPが232増加! |
非接触フェイズ
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[HP]4204/4282 [SP]351/361 氷雨の行動!
シャープエイム!! 氷雨のHITが上昇! 氷雨のCRIが上昇! [HP]4204/4282 [SP]341/361 氷雨の行動!
クリティカル! 一角獣に838のダメージ! |
戦闘フェイズ TURN 1
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[HP]4204/4282 [SP]241/361 氷雨の行動!
ペネトレイト!! 氷雨に 貫通LV1 を付加! 氷雨「見えました」 クリティカル! クリティカル! クリティカル! 一角獣に481のダメージ! [HP]2283/2465 [SP]725/734 伊織の行動!
一角獣に307のダメージ!SPに65のダメージ! 一角獣の次の3回分の攻撃が火属性に変化! ミニドラゴンに184のダメージ!SPに55のダメージ! ミニドラゴンの次の3回分の攻撃が火属性に変化! [HP]1868/2052 [SP]167/222 ミニドラゴンの行動!
ファイアブレス!!2 氷雨に161のダメージ! 氷雨は炎上に抵抗! 伊織は攻撃を回避! [HP]-281/1345 [SP]173/238 一角獣の行動!
ボロウライフ!!2 氷雨は攻撃を回避! 天恵により一角獣に追加HP684が与えられた!!
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戦闘フェイズ TURN 2
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[HP]2283/2465 [SP]525/734 伊織の行動!
一角獣に293のダメージ! 一角獣のSPが24減少! 一角獣のWAITが増加! 一角獣は凍結に抵抗! ミニドラゴンは攻撃を回避! ミニドラゴンのSPに25のダメージ! ミニドラゴンに睡眠を(1)追加! 一角獣は攻撃を回避! 一角獣のSPに21のダメージ! 一角獣は混乱に抵抗! ミニドラゴンは攻撃を回避! ミニドラゴンのSPに20のダメージ! ミニドラゴンは混乱に抵抗! 伊織の追加行動!
桜華絢爛 一角獣に119のダメージ! 一角獣は攻撃を回避! [HP]4043/4282 [SP]161/361 氷雨の行動!
クリティカル! ミニドラゴンに317のダメージ! 氷雨の追加行動!
音もなく一条の矢が放たれる 一閃 クリティカル! ミニドラゴンに907のダメージ! [HP]-9/1345 [SP]118/238 一角獣の行動!
ボロウライフ!!2 氷雨に140のダメージ! 一角獣のHPが46回復! [HP]644/2052 [SP]82/222 睡眠[1] ミニドラゴンの行動!
氷雨に156のダメージ! [深度減少] 睡眠[1→0] |
戦闘フェイズ TURN 3
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[HP]2283/2465 [SP]325/734 伊織の行動!
一角獣に324のダメージ!SPに61のダメージ! 一角獣には既に火属性攻撃化効果がかかっている! ミニドラゴンに207のダメージ!SPに54のダメージ! ミニドラゴンの次の3回分の攻撃が火属性に変化! [HP]3747/4282 [SP]51/361 氷雨の行動!
クリティカル! クリティカル! クリティカル! ミニドラゴンに366のダメージ! [HP]71/2052 [SP]28/222 ミニドラゴンの行動!
噛みつき!!1 氷雨に193のダメージ!
氷雨に炎上を(1)追加! ミニドラゴンの追加行動!
氷雨に156のダメージ! [HP]-287/1345 [SP]47/238 一角獣の行動!
ボロウライフ!!2 氷雨に134のダメージ! 一角獣のHPが44回復! 一角獣の追加行動!
ボロウライフ!!2 氷雨に153のダメージ! 一角獣のHPが50回復! 天恵により一角獣に追加HP189が与えられた!!
一角獣「なんという・・・」
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戦闘フェイズ TURN 4
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[HP]2283/2465 [SP]125/734 伊織の行動!
ミニドラゴンに58のダメージ! ミニドラゴンに57のダメージ! ミニドラゴンに58のダメージ! ミニドラゴンに54のダメージ! ミニドラゴンに473のダメージ! ミニドラゴンに471のダメージ!SPに23のダメージ! 伊織の追加行動!
ミニドラゴンに56のダメージ! ミニドラゴンは攻撃を回避! 状態異常によりHPに165のダメージ! [HP]2946/4282 [SP]41/361 炎上[1] 氷雨の行動!
氷雨「見えました」 クリティカル! クリティカル! ミニドラゴンに345のダメージ! 氷雨の追加行動!
クリティカル! ミニドラゴンに310のダメージ!
ミニドラゴンのHPが71減少! [深度減少] 炎上[1→0] [HP]-1882/2052 [SP]0/222 ミニドラゴンの行動!
氷雨「軌道予測確認、回避行動に移ります」 氷雨は攻撃を回避! 天恵によりミニドラゴンに追加HP1097が与えられた!!
ミニドラゴン「ぎゃわぁ〜・・・」
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戦 闘 終 了 !!
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氷雨「殲滅確認」 戦闘に勝利した! PSを 100 獲得! 能力CPを 2 獲得! 戦闘CPを 2 獲得! 生産CPを 1 獲得! エリア内を探索・・・ 伊織(235)は 魔法石の欠片 を見つけました! 氷雨(1430)は マイケルの欠片 を見つけました! 伊織(235)の 幻術 の熟練LVが増加!( 29 → 31 ) 氷雨(1430)の 弓矢 の熟練LVが増加!( 23 → 24 ) |
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訓練により 火霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 24 ) 訓練により 火霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 25 ) 訓練により 魔石 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 23 ) 訓練により 体格 が 16 上昇しました!(能力CP - 16 ) 訓練により 天恵 が 16 上昇しました!(能力CP - 18 )
技 プラズマボール を修得しました!
おいしい草 を料理し、 山菜盛りチャーハン をつくりました。 氷雨(1430)の所持する おいしい草 を料理し、 山菜盛りチャーハン をつくりました。
X-12 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
G子(920)の声が届いた: G子「ひゃっはー!おぶつはしょーどくだー」
リカエル(106)の声が届いた:
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Next Battle |
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B1F X-8 / 平原
通常戦が発生!
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Data (第21回 第23回) |
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ENo.235 桐生 伊織 |
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ENo.1430 氷雨 ENo.1433 桐生 美鈴 |
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[PL] セシル |
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