各種宣言を行なう >> |
探索21日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「遺跡外行動」の宣言を確認しました。 |
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「これで何回目だっけ?」 「八十二回目」 冷静に告げる麗湖の言葉に、いちいち数えていたのかとツッコミを入れたかったが、美里は何とかそれを自重した。 「私たちのも含めれば、百は優に超えますね」 彼らの視線の先では、粉々に砕かれた身体を再生する撫の姿があった。もう嫌になるほど繰り返されてきた光景。 岩に押し潰されようと、爆発で八方に撒き散らされようと、光の渦に飲み込まれ焼き尽くされようと、水圧で押し潰されようと、目の前にいる大男は瞬く間に再生した。 「本当、これだけの性能の死霊傀儡は芸術品ね。人間の価値観で説明するなら、国宝に認定されて永久に保護されてもおかしくないわ」 「そんな国宝、認定した奴ごとぶっ飛ばしてやる」 すぐさま悪態をつく竜一だが、その表情にはまったく余裕がない。 麗湖に感覚鋭敏化と自己治癒力の強化を行ってもらったためまだ撫と殴り合いを行えているが、精神面の消耗は隠せない。効くか効かないかではなく、どんな攻撃を叩き込んでも即座に元通りになる相手というのは気が滅入る。 人間二人に比べればまったく消耗していないと言っても過言ではない妖孤の二人もうんざりとした雰囲気があった。それはそうだろう。キリがない雑兵を蹴散らすことはそこまで珍しい状況ではないが、同じ対象を何度も何度も叩き潰したことなどそうはないだろう。そもそもそんな相手自体が珍しいわけだが。 「麗湖さん、本当にこいつを直接倒す手段はないんですか?」 「大抵の死霊傀儡は修復できないほど粉々にしちゃえばカタがつくんだけどね〜。それができないんじゃ完全にお手上げ。本当ならね」 「本当なら?」 「盾にするんならともかく、傀儡自体を潰す方法を取れなければ、本体を仕留めるしかない。でもね、今回は本体が堂々と姿を現してる。おまけに今は伊織ちゃんたちと戦っている。なら、私たちはただ待ってればいいのよ」 そんな麗湖の言葉が引き金となったかのように、撫の動きがピタリと止まる。 美里と竜一は咄嗟に身構えるが、すぐにそれは杞憂だとわかる。 撫の肌が、ドロリと爛れ溶け落ちる。 それを機に、あれほど何をやってもすぐに元通りになった撫の巨体が、水をかけられ続けた粘土みたいに自ら溶け崩れていく。 「やったみたいね、あの子達」 そう、その崩壊は伊織たちが完斗を倒したという証だった。 やがて出来上がった撫の肌の色と同じ色の液溜まりは、次第に煙と共に消えていき、しばらくすると撫という死霊傀儡が存在した痕跡は完全に消え去っていた。 続いて聞こえる声。 見上げると、そこには氷雨を従え、美鈴を背負った伊織が、手を振りながらゆっくりと崖から降下する姿があった。 「うふふ。本当に返り討ちにあっちゃったのね」 遠くで消えた味方の妖力を感じた津雲の反応は、ただそれだけだった。 いや、それだけではない。くすくすと鈴を転がしたかのような声は、まるで散った同胞をせせら笑っているかのようだった。 「いいねぇ。それでこそ倒し甲斐があるってもんだ」 一方のカグチも、その表情に浮かぶのは仲間への追悼ではなく、これから戦う相手を想っての高揚であった。 この男にとって仲間の死は相手の戦力を測る物差しでしかないのだ。 パシン、と勢いよく拳を打ち鳴らし、近い内に対峙するであろう敵との一戦をイメージし、口の端を小さく吊り上げた。 「へ〜、すごいね〜。特異体質だ〜」 三尾の少年の姿に戻った那岐は、単純な物珍しさか、それとも伊織の弟子だからなのか、ピョンピョンと美鈴の周りを飛び回っている。 好奇の視線と馴れ馴れしすぎる雰囲気に美鈴はいつもの強気はすっかり鳴りを潜め、借りてきた猫のように大人しくなっていた。 「どうやら美鈴の妖力は、簡単に言うと質量が段違いなんです。だから当てさえすれば四尾の妖力でも、七尾や八尾に脅威ともなりえるダメージを叩き出す事も可能、というわけです」 淡々と告げるのは、伊織たち三人の中で一番消耗の少なかった氷雨だった。 あの戦いの中でちゃっかりと美鈴の妖気の解析をしていた辺り相当抜け目のない性格だと麗湖は笑っていた。 「でもそれはナチュラルに発揮されるわけではなく、あるコツが必要なようです。それがたまたま全力を出す要領と被っていたんでしょう。ですから今はあの特性を出すには全力を出し続けなければならないんですが、今の美鈴では一分ほどが限界でしょう」 「ま、いいんじゃない? コツがわかったんだから、あとはそれをものにできるようにすればいいだけよ」 いたって気楽な美里の言葉に小さくコクリと頷いた美鈴は、チラッと視線を泳がせた。 その先には、座り込んでうな垂れていた竜一の姿があった。消耗がかなり激しいらしく、自己治癒力を強化されたままでもいまだ完治してはいないらしい。 と、美鈴の視線を感じたのか、竜一はうっすらと顔を上げると美鈴の方を見て、小さく、本当に小さく微笑んで、腕をだらりと下げたまま指を立てた。 それを見たとき、美鈴は自分の頬が緩むのを確かに感じていた。しかしそれを実感した瞬間、頬がすぐに紅潮し、次いでそれらを振り払うかのようにぶんぶんと顔を振った。 「それで伊織ちゃん、次はどうするつもりなの?」 「そうですね、師匠と合流してから、機会を見て各個撃破を続けようかと……」 『困るなぁ、それは』 ふと響いた声に、その場の全員が臨戦態勢を取る。 肉声ではない。頭の中に直接響く声だ。それもはじめて聞いた声。 『自己紹介しましょう。榊と申します。ひょっとしたらもう会うこともないかもしれませんが』 次第に伊織たちの視界が歪み始め、その身が光の柱に包まれる。 『さあ、導きましょう。より楽しみが詰まった次のステージへ』 そして伊織たちの姿は光の中へと消えていった。 「……ふっ、くだらん」 小さく呟きなら、涅槃は微動だにせずその光の柱に飲まれていった。
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ファイアグレネード に技回数を 3 振り分けました! スピリットクリィメイト に技回数を 3 振り分けました! フレアボム に技回数を 3 振り分けました! いただきます に技回数を 3 振り分けました! フレイムプリズン に技回数を 4 振り分けました! 壊れかけた世界 に技回数を 3 振り分けました! ディプレッション に技回数を 3 振り分けました!
ItemNo.4 小さな牙 を捨てました。
現在の体調は いい感じ! |
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なんかなんて妄想でした・・・
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武具に 桜花瞬炎 を装備! 防具に ちょっぴり丈夫な着物 を装備! 装飾に 狐のお面 を装備! 自由に 紅い櫻 を装備!
【第30回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 幻術 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 21 ) 訓練により 体格 が 14 上昇しました!(能力CP - 13 ) 訓練により 体格 が 15 上昇しました!(能力CP - 15 ) 訓練により 魔石 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 22 )
呪いの楽団(1808)から 20 PS 受け取りました。
おいしい草 を買いました。(- 0 PS)
シオン(1772)の所持する 魔法石の欠片 から アンダンテ という 魔石 を作製しました。 B1F Y-12 魔法陣〔シャンデリア〕 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
NEO(386)の声が届いた:![]()
リカエル(106)の声が届いた:
ヒビキ(1821)の声が届いた:
ジョンソン(1077)の声が届いた:
G子(920)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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B1F Y-12 / 魔法陣
通常戦が発生!
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![]() | Data (第20回 第22回) |
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ENo.235 桐生 伊織 |
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ENo.1430 氷雨 ![]() ![]() |
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[PL] セシル |
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