ENo.2087 Sorrow=Eberwein

第八話：父さんって誰だろ？

椰子の木との戦いを終え無事勝利したエーベルヴァイン姉弟は、休憩を含めとある木陰で一休みをしていた。
あの時に見つけた小さい貝殻を片手に、魔術書を捲りブツブツと呟くロウの隣ではリグが仰向けに横たわり空を仰いでいる。

「ねぇ、ロウ」

「んー、どしたの？」

「この世界では無機質なモノが意思を持って動いているんだって。例えば束子や、この前戦った椰子の木もそう。逃げるお肉もいるって噂だし……不思議だよね」

そんなリグの言葉に魔術書を読みながら生返事をしていたロウだったが最後の一言がどうやら引っ掛かったようで、眉間皺を寄せながら隣に横たわっているリグに視線を向けた。

「……何が言いたいのさ。それ以上会話は繋がらないし、第一リグって考えても終わりが無い話は嫌いじゃん」

「確かに終わりの無い話は嫌いだよ。夢、理想、所詮全て不毛な議論でしかないからね」

自嘲するような薄い笑みを浮かべたリグに、ロウはますます意味が分からないと小首を傾げる。

するとリグは青い空を真っ直ぐ指差した。その指に釣られてロウも同じように空を見上げ、太陽の眩しさに目を細める。

「このセルフォリーフを漂う中で、あの白い雲が意思を持つかもしれない」

「えっ、雲が！？」

「例えばの話だよ。かもしれない、そんな段階の話」

「……うーむ、それで？」

「ただ、それだけ。それ意外の事は分からないし、知らない」

「……ますます意味が分からないんだけど。つまり僕達は何も分からないし知りませーん……ってこと？」

ロウは茶化すようにリグの声真似をしながら鼻で嗤ってみせたが、リグはそれを横目に柔らかく微笑んで目を閉じると、ロウの言葉を肯定するように小さく頷く。

「そこで、僕の知らない事その一。……僕達のお父さんって誰なのかな？」

全然動じないリグに拍子抜けした様子のロウは口を尖らせながら前髪をクルクルと人差し指で弄っていたが、予想外の質問に目を見開きピタリと動きを止めては脳内をフル回転させる。

が、全然思い浮かばない様子。

「僕が思うに、お母さんの髪は緋色じゃないから……この髪はお父さん譲りだと思うんだ」

「なるほど……じゃあ、お父さんの髪は緋色なんだね」

「それから、お母さんって好奇心旺盛だったし……明らかにロウはお母さん似だろ？だったら僕はお父さん似で、お父さんはそうだなぁ……結構な堅物だと思うんだ」

「それぞれに似たわけだな！髪は緋色で、堅物って事は顔は結構な怖面って事か…………ん？」

脳内でお父さん像を作り上げていたロウだったが少し嫌な予感がしたのか目を伏せ、一先ず勘違いかもしれないと自分に言い聞か……

「あとは真っ赤なタイツ着てる」

「ダウトォォォオオオオ！！」

思わず小さい貝殻を何度もリグの額に突き刺すロウ。
帰って来いと小さい貝殻を何度も何度もリグの額に突き刺すロウ。

リグの目は遠い。遠すぎる。
半笑いで語る人物は紛れもなく彼だった。

『アップルさん』

ーー遠回しにしてまで、リグはアップルさんをお父さんにしたかったのだろうか。

ロウはその夜、お父さんはいないんだ。そう何度も自分自身に言い聞かせ、血塗れのリグの隣で眠りにつきました。

ニコ(49)

ディーネ(686)

第八話：父さんって誰だろ？

ENo.2087
Sorrow=Eberwein

ENo.2220
Regret=Eberwein

V S

Encounter!!

陸裸亀貝

ピカロ(1550)の声が届いた：

ピカロ「……うふふ」

アリア(1692)の声が届いた：
もふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふもふ

リィル(1752)の声が届いた：
リィル「料理LV14だけど、需要あるかな？対価不要、早い者勝ち、伝言よろしくね〜♪」

断末魔が似合う男(1756)の声が届いた：
断末魔が似合う男「合成枠交換木漏れ日で頼むぜー」

リア(1982)の声が届いた：
リア「イノシシー！むりー！！」

白布(2012)の声が届いた：
白布「付加するよー。詳しくは……木漏れ日の下で話そうじゃぁないか」

うに(2032)の声が届いた：
うに「ふえるわかめないかなー」

あきら(2079)の声が届いた：
トロ「メリークリスマス」

カティ(2226)の声が届いた：
カティ「装飾ツクルヨ　オ代ハらぶデ」

ミリー(2366)の声が届いた：
ミリー「眠い…」

楓(2457)の声が届いた：
楓「炬燵がほしい！」

ご主人と使い魔(2565)の声が届いた：
リヴィエラ「何が出テキても食べるノミです！」

エル(2657)の声が届いた：
エル「・・・装飾、つくるよ」

しー(3112)の声が届いた：
しー「防具多少作りますー」

ションボリック(3222)の声が届いた：
ションボリック「神に祈るか。人間は都合のいい時だけ信心深くなるお(´;ω;`)」

ナナ(3352)の声が届いた：
ナナ「わー人がいっぱい〜」

ポチ(3366)の声が届いた：
ポチ「クリスマスなんて爆発してまえー☆」

イーリス(3391)の声が届いた：
イーリス「決意表明した直後に出戻る。自由とはそういうものなのです！
　　　　　そんな自由さをもって、新たな日々も迎えたいのですっ」

さや(23)の声が届いた：
さや「コミュナンバー23は参拝者を募集してますよー。……」
さや「参拝者って募集するものだっけ…」

ピアノ(58)の声が届いた：
ピアノ「ひ、ひさびさに日記をたっぷり書きましたわ…。楽しかったけど、死ぬかと思いましたの」

総統閣下(62)の声が届いた：
キクラゲッペ「(ﾟДﾟ　)クリスマス菌類！　予定がなくてせめておっぱいでもとおもうものどもよ！我がコミュに集うのだ！」

れんげ(137)の声が届いた：
れんげ「はふー、おなかすいたぁ…」

こっくりさん(141)の声が届いた：
こっくりさん「さて、調子は悪くなさそうだ。これなら……」

アイラ(153)の声が届いた：
「アイテムが持ち切れない……」

シズク(195)の声が届いた：
シズク「装飾と合成を請け負うぞ。木漏れ日に出すまでは、伝言にて頼む」

クリス(283)の声が届いた：
クリス「防具枠木漏れ日に出します。是非ご利用ください」

セロ(449)の声が届いた：
セロ「本日も緩く武器作製枠提供中。興味を持っちゃった人は木漏れ日さんを宜しくね」

メイ(615)の声が届いた：
メイ「装飾作るのよ！Lv17？18かも？」

ハルカ(652)の声が届いた：
ハルカ「いやぁ〜、脱衣ってホントにいいモノですナ」

玖珂津(681)の声が届いた：
玖珂津「時間に余裕あったら魔石作りまっせ、その際は伝言でお願いするわな」

****(813)の声が届いた：
「料理するぞ！伝言するか？伝言するか？　(ﾟ∀ﾟ)ﾍﾟｶｰｯ」

いのち(827)の声が届いた：
いのち「お一つどうだい？」

みどら(834)の声が届いた：
ぎゃおー！
（通訳：ふかわく　たぶん　あまってます！）

リン(869)の声が届いた：
リン「らしくないわね。溜息しか出てないわ」

エリア(931)の声が届いた：
エリア「私で良ければ、装飾造るよ。伝言してね」

ルーラー(961)の声が届いた：
ルーラー「・・・（木漏れ日にて魔石作成受け付ける）」

ハルトムート(981)の声が届いた：
ハルトムート「武器枠Lv12あるぜ！入用だったら声かけてくれよなッ！」

ユア(995)の声が届いた：
ユア「ひゃーマンモスー！（逃走）」

スズ(1017)の声が届いた：
スズ「スズミ・カナタ！現在武器レベル13（このメッセージが聞こえてる頃は14)の武器担当や！　毎回、武器レベル上げてくつもりやから、なんか作って欲しいもんあったら連絡頂戴の！」

ボチ(1061)の声が届いた：
ボチ「うおおこのもふもふめっ！成敗してくれる！」

サイ(1068)の声が届いた：
サイ「武器つくるわ・・・伝言とか木漏れ日とか・・・ｌｖ13くらいよ」

カティ(1151)の声が届いた：
カティ「魔石の作成と合成を請け負っています。詳しくは木漏れ日までー」

カル(1178)の声が届いた：
[ゆらりと巨大な手が浮かんで爪を鈍く光らせている]

レオ(1246)の声が届いた：
レオ「誰か防具を作ってくれないか！…と叫んでみよう。」

ヘーゼル(1288)の声が届いた：
ヘーゼル「竈馬、ねぇ…気乗りしないわ。する人のほうが少ないでしょうけど…」

マドカ(1347)の声が届いた：
マドカ「もふもふなペットの募集中です。」

ウィー(1456)の声が届いた：
ウィー「合成枠開放中。御用の方は木漏れ日までどうぞ」

ゆかり(1522)の声が届いた：
ゆかり「んーっとぉ。
そーしょくつくりまーす♪
でんごんか　こもれびでおうけしまーす！」

ルニ(1541)の声が届いた：
ルニ「ませきさくせい、あるかもです。
あったら、うけたまわるです。
なにかおねがい、するかもです。」

第九話：そろそろ休憩したい

ENo.2087
Sorrow=Eberwein

ENo.2220
Regret=Eberwein

V S

株式会社魔界　営業部　セルフォリーフ支部

ENo.972
ねこっぱち

ENo.973
九

第九話：そろそろ休憩したい

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Regret=Eberwein

V S

Encounter!!

陸裸亀貝

Sorrow=Eberwein（ソロウ=エーベルヴァイン）

とある教会で育った双子の片割れ。
物心ついた時に忽然と姿を消した両親を探すべく、旅に出て早７年。
故郷にある唯一の“思い出の場所”である教会を空けてきてしまった事に後ろ髪を引かれながらも、双子の弟と世界を飛び回っている。

そして今回辿り着いた場所が躍動の世界、セルフォリーフ。

環境に変化が表れ、他の分割世界に救援依頼が出された事を知り、他世界の人達から何か情報を得られるかもしれないと此処に滞在する事を決意。
母の後を継ぐように魔法使いとなったが、自分の不器用さに正直お手上げ。
弟には苦労を掛けっぱなしだが当の本人はあまり気にしていない様子。

＊＊＊

好きなモノは幼女と小さいもの。それとネギ。
嫌いなモノは鳥。主にインコ。更に言うと旅路で出逢った男の子のインコ。

いつも思い付きで行動する為に、弟には問答無用でぺしぺしされている様子。
左目尻には３つ、穴に近い傷が並んでおり、それを隠すようにして眼帯を着けているが視界が悪くなるので邪魔に感じている。
傷の原因は無論、インコ。更に言うと旅路で出逢った男の子のインコ。

いつも強気な彼女だが、弟とインコにだけはどうしても勝てない。

『ヤ、ヤツがッ！ヤツが来るッ！』
※注意、インコの話です。

今日も弟のハンマーに怯えながら両親を探しています。