|
各種宣言を行なう >> |
焔の月 2日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
Diary |
|
「ちぇすとぉぉぉぉ………っ!!」 裂帛の気合を込めた必殺の一撃。二の太刀いらずと呼ばれた剛剣が振り下ろされる。 極めた太刀筋は、風切り音すら発しない。 当たれば必殺。 頭蓋すら断ち割り身体を二分しただろうその刃は、しかしあえて内へと踏み込んできた影に触れることは叶わなかった。 数本の黒髪が夜風に舞う。 半身で踏み込んだ影が刀よりさらに内に。密接するほどに接近する。 驚愕の表情を浮かべる間もなかった。 「ふ…っ!」 鋭い呼気と共に繰り出された掌打が腹を打ち、くの字に折れ、突き出た顎を横から打つ。 「がぁっ…!」 男が白目を剥き、崩れ落ちる。 それを確認もせず、影が振り返る。 月明かりの薄い、暗い辻。 照らし出された影は無地の紺の羽織を纏った青年。 武士のような袴姿ではなく、動きやすさを重視した道着姿。 拳と足を保護するための手甲と脚甲。 いともたやすく仲間を倒した青年を捉え、柄に手を添え刀を鞘に納めたまま、すり足で間合いを詰める。 真剣を相手に無手で挑み、なおかつ怯えも気負いもない立ち居振る舞い。 先ほどの初太刀を避けた身のこなしを考えれば、正眼からの上段や袈裟切りなどでは二の舞を演じるのは目に見えている。 ならば…このまま刀の間合いを読ませず、かつ懐へと踏み込めない横切りで払う。 一撃で倒せなくても問題はない。傷を与えられれば動きは鈍る。 「きえぇぇぇ……っ!!」 鞘で走らせ抜刀の速度を加速。腕に必要以上の力は込めない。それでは速度が鈍ってしまう。 足捌きと腰の回転の瞬発力で抜き放ち、対象を斬る瞬間のみに力を込める。 簡単に避けさせはしない。だが、避けるならば後方。そのとき体勢は万全ではないはず。更に踏み込んで追撃で仕留める。 だが、そんな男の考えを嘲笑うように、青年の動きは俊敏だった。 先ほどと同様に踏み込む。 男が刀を抜き放つ。それを制するように繰り出された足が、柄を押さえる。 「な……っ!?」 刃が鞘から出ることすら許されなかった。 青年は流れるような動作で柄を踏み台にし、逆足で顔面を蹴り飛ばした。 男は悲鳴をあげることもなく、仰向けに倒れた。 「こんなものか」 順に倒れた男たちの首に足を置き、踏み抜く。 一瞬の痙攣を見せただけで二人は動かなくなった。 「噂に聞く新撰組の組長あたりならもっと楽しめそうなんだけどな」 しかし、基本戦術としてあそこは数で取り囲む。 とてもではないが1対1で満足いくまで武を競うなどできるはずもない。 「上手くいかないものだ。どうしたものか」 溜息にも似た吐息をもらし、夜空を仰ぐ。 ただ鍛えた技を心ゆくまで揮いたい。 命を懸ける真剣勝負に身を置きたい。 倒幕にも攘夷にも興味はなかった。 代々受け継いできた技の意味を、戦いの中で見出したい。 平安の世ではない。動乱の渦中である今だからこそ、この欲求は満たすことが出来ると思っていた。 この時代に生まれたことを感謝すらしていた。 幕府側であろうと討幕派であろうと一切構うことなく、挑んでは壊して回る彼の存在は異端だった。 思想も理想も何もない。ただの破壊者。そう目されていた。 ただ武を揮うことが目的とするには、この時代は掲げられる大義が大きすぎた。 空虚な思いを胸に、青年は帰路に着く。 いつの間にか、周囲に霧が立ち込めていた。 夜の闇を塗りつぶすほどに濃密な、白い霧。 眉を寄せる。 今まで霧の出た日がないわけではない。だが、これほどの濃いものはついぞ記憶にない。 纏わりつく感触さえ覚える濃霧の中を歩く。 「――っ」 ある一歩を踏み出した瞬間、不意に方向感覚を失った。 ありえない! 直感的に、今の一歩が何かの境を踏み越えて、全く別の場所へと辿りついた。そう感じた。だが、理性がそれを否定する。 ただ、道を歩いていただけだ。崖の先に踏み出したわけじゃない。たった一歩で何が変わるというのか。 頭ではわかっている。それが当たり前。常識だ。 それでも。 肌に触れる空気が違う。足の裏に感じる土の感触が違う。風に乗った匂いが違う。聞こえてくる音が違う。 霧が晴れる。 現われたときと同様に、唐突に。ヴェールを剥がすかのように。 そこは、見慣れた京の町ではなかった。 一面に広がった草原。遥か遠めに町のようなものが見えるが、明らかに見知った家屋とは建築様式がまるで異なる。 「なんだ…なにが…」 理解の追いつかない思考。呆然と我知らず呟く青年の脳裏に、ひとつの声が響く。 退屈、していたのだろう?だから、連れてきてやったのよ くすくすと、冷ややかな笑いを含んだ声。 女の声だった。 ここならば思う存分遊べるだろう。感謝をしてくれてもいい。あぁ、そうそう 少しだけ、お前の力を喰らった。多少動きが鈍くなってるかもしれないな。だが、世界を渡った代償と考えれば安いものだ。そうだろう? 声の主は、魔王と名乗った。 数日が経った。 見たこともない場所。 もちろん、自国ですら知り尽くしていたわけでなく、海の遥か向こう側にあるという異国のことなども知りはしないのだが。 此処はどうやらそういった話ですらないという。 全く接点のない、帰る道も術も見当たらない、異界。 だが、それでも幾つか安心できる材料はあった。 昼夜があり、水があり、空気は美味い。 言葉は苦もなく通じ、見た目に戸惑うものは多くとも、何を喋っているのかもわからない異人を相手にするより遥かに簡単だった。 ただ、無機物や動植物まで言葉を解し、動き回る様は驚きを隠せなかった。 今でも理解に苦しむ容姿のものは数多く見受けられる。 だが、それでも…… 「確かに、退屈はしないで済むのかもしれないな」 いつか聞こえてきたあの声に応えるような呟き。 どこかで、何かが嗤ったような気がした。
|
Message |
|
メッセージはありません。
今日はメッセージを送っていません。
|
Main |
|
宣言「基本行動」に「追加訓練」が追加されました! 追加訓練によって次回のみ訓練を8回多くできます。
ネイロ(1340)からの生産行動を許可しました。
現在の体調は 絶好調♪
|
|
訓練により 体格 が 12 上昇しました!(能力CP - 7 ) 訓練により 体格 が 13 上昇しました!(能力CP - 8 ) 訓練により 体格 が 14 上昇しました!(能力CP - 10 ) 訓練により 体格 が 15 上昇しました!(能力CP - 11 ) 訓練により 体格 が 16 上昇しました!(能力CP - 12 ) 訓練により 体格 が 17 上昇しました!(能力CP - 14 ) 訓練により 器用 が 12 上昇しました!(能力CP - 7 ) 訓練により 器用 が 13 上昇しました!(能力CP - 8 ) 軽業 を新たに修得しました!(戦闘CP - 10 )
その辺の果実 を買いました。(- 0 PS)
ネイロ(1340)に、 その辺の果実 を料理してもらい、 すりおろしりんご を受け取りました。
MAP1 L2 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
|
声が聞こえる・・・ |
るびぃ(3093)の声が届いた: るびぃ「ごしゅじんさまぁー!! どこですかー?!」
J.J.(3107)の声が届いた:
エピュヌ(3317)の声が届いた:
ポイ(3341)の声が届いた:
燃え豚(3422)の声が届いた:
クロガネ(3452)の声が届いた:
るー(105)の声が届いた:
マイク(111)の声が届いた:
レアル(370)の声が届いた:
シホ(374)の声が届いた:
エル(417)の声が届いた:
腐乱さん(761)の声が届いた:
レティ(980)の声が届いた:
キータ(1082)の声が届いた:
クイン(1486)の声が届いた:
破壊槍のリョウコ(1869)の声が届いた:
もぐレッド(1888)の声が届いた:
ローラちゃん(2066)の声が届いた:
|
スティルフの街です。 HP、SP、持久、技回数、体調が回復しました! ※宣言「基本行動」に「アイテム購入」が追加されました。
|
街のショップ ― 販売アイテム一覧 |
|
街は活気であふれています。
|
Next Battle |
|
MAP1 L4 / 平原
通常戦が発生!
|
Data (第7回 第9回) |
|
ENo.3452 黒鉄 |
各種宣言を行なう >> |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
* 単独行動中 * |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
[PL] けるなぐーる |
|