生まれも育ちもタルタスの街で育った娘。自称「タルタッ子」。

名前が非常に和風なのは、両親が日本人な為。
両親の姓が「田中」という日本ならありふれすぎた名称。
そしてその両親が否定された世界に堕ちながらも、せめて自身の娘には幸せに生きて欲しいと送った名前が「幸子」である。
本人は名前を気に入っており、誇りにさえ思っている。

両親は幸子が10の時に他界しており、それ以降貧しい環境ながら必死に生きてきた。劣悪な環境ながらも、両親から聞いた外界の事や大事に育てて貰った恩恵を大切に今日も生き抜くのだ。


そして、つい最近世界の隔壁が破壊されたとの噂を聞く事に。

「遂に、ついにこの時が来たのね！！！！」
こうしては居られない！と息巻く幸子だが、如何せん何の準備すら出来ていない…。ボロい家の中を駆けずり回る事でなんとか旅の道具一式を用意することが出来たが、

「もう少し冒険者らしい衣服とかも欲しいわよね。よし…！」
と言い、結果5日くらい掛かってしまった。
衣装は自力で年端（？）の女の子が着る衣服をイメージして作り上げたが、所々ほつれていたりする。ちなみにこの前までボロ切れを着ていた。理由として金がない為である。

「こんな街だけどいざ旅立つとなると感慨深い物ね…。」
最後に父母の墓参りを済ませいよいよ世界の隔壁へ目指す旅が始まる…。


両親が日本人とは言え、アンジニティに生活していたせいか普通に魔術等扱う事ができる。
触媒となりうる魔石は高価だが家に初心者用のが在った為拝借した。