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焔の月 4日目 基本行動の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「装備とセリフ」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 「コミュニティ」の宣言を確認しました。 |
Diary |
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吸血鬼ルージュ・エル=セルヴァン、そして使い魔ヴェルメリオ。二人は今、廃屋の地下室に居る。そこは先程まで居た場所――つまり、初めてアンジニティに呼び出された時に落下してきた場所である。 古ぼけた長机をその間に置いて、二人は向かい合っていた。互いに沈黙を守り、口を開こうとする素振りすらない。二人は先程、山岳地帯で山賊と交戦し、敗北を喫していたばかりであった。 長い沈黙を破ったのは、主であるルーの一声であった。 「……のう、ヴェルメリオ」 気怠そうな声をあげながら、銀髪の少女――ルーはふてくされたように頬杖をつきながら、気怠そうに声をあげた。 「何だ、主よ。ただの山賊に完膚無きまでに、赤子の手を捻るかの如く、羽虫をはたき落とすかの様に、徹底的に叩きのめされた事でプライドを打ち砕かれたからと言って心を乱されるにも程があるぞ」 対し、身体に比して大きすぎるであろう椅子に腰掛けている熊のぬいぐるみ――ヴェルメリオは、主の問いに普段と違わぬはっきりとした口調で応える。その声には、これといった感情の色が表れていない。 「ヴェルメリオ、お前は少しばかり主の“ないーぶ”な“がらすはーと”を理解する必要があるのじゃ……」 先ほどまでの力の抜けた姿勢から一変、椅子から腰をあげてルーはヴェルメリオの方を見やる。 「敗北したという事に関しては良い。我とてこの世界にやって来て 力が大幅に制約を受けた事くらいは重々承知しておる! さておき――」 「その割に、“がらすはーと”とやらが大分へこんでいたようだがな。いや、あれは既に砕けていたか……」 「……ヴェルメリオ、最近お前の身体をきちんと修繕してやってなかったのう。今度はその口もしっかりぴちっと、綺麗に縫い合わせてやろうかの。おまけに可愛らしい大きな赤いリボンもつけておいてやろ――」 「主よ、どうぞお話を」 言い終わるか言い終わらないかの内に、ヴェルメリオは即答する。それを見て少しばかり気分をよくしたのか、こほんと一息をつき、ルーは言を継ぐ。 「――うむ。先程の戦闘を終えて思いついたのじゃが、 この世界で同行者を見つけようかと思うのじゃ」 「同行者を? これまで他者を寄せ付けなかった暴君様も丸くなられたものだな。心だけでなく吸血鬼が持つべき孤高の牙をも折られたか?」 ヴェルメリオの冗談はよせと言わんばかりの蔑んだ口調を受けたルーの表情が、これまでに無い程に険しくなる。見る者を恐怖させ、魅了する吸血鬼の瞳。それが己の使い魔を見下す様に鋭くなり、淡く、赤く光る。 「我が爪にて綿の山にされたくなくば、それ以上の愚弄はせぬ事じゃな。己の使い魔とて、手加減はせぬ」 聞く者の背筋を凍り付かせるかのような冷たい声であった。ヴェルメリオは、主の触れてはならない一線に触れかけた事に気付いたのか、やや萎縮したように見える。少しばかりの間己の使い魔を睨むルーだったが、すぐに今までの表情を取り戻した。 「確かに御前の言う通り、我は生まれてこの方独りであったよ。他に比して強すぎる力は周りの血族からも、他からも疎まれるだけじゃった。じゃが、我とて……」 そこまで語り、ルーは口を噤む。やや俯いた顔に浮かぶ表情には、影が落ちていた。 「御前の言う通り、心が乱されておるのやもしれんな。この我とした事が、要らぬ事を語ってしもうたわ」 椅子から立ち上がり普段の調子で腕組みをすると、ルーは己を省みるかのように目を閉じて自嘲の笑みをこぼした。 「で、これからどうするのだ、主よ?」 「決まっておる。探索じゃ。同行するに相応しい者を探し出すのじゃ」 片目だけを開き、ルーは口端を吊り上げた。 ―――――
数時間後。ルーとヴェルメリオは、森の中を歩いていた 「お〜〜い! そこの人〜〜!!」 どこからか聞こえてきた少女の声に、ルーとヴェルメリオは足を止めた。 「むう、何奴じゃ?」 険しい表情で腕組みをしつつ、目だけはチラリと声のする方を見やる。 「あ〜、ただの迷子なんだけどね。ここに入ってから、同じところぐるぐるしてる感じになっちゃって……」 少女であった。背丈は130cm程であろうか。ルーと比べても、身長が低い。燃えるような赤髪のポニーテールに、エメラルドの如き緑眼。そしてその背丈に似合わぬ、巨大な金槌。しかし、清らかな印象を与えるその瞳、そしてそのやや間の抜けた口調からルーは少女に敵意が無い事を悟った。 少女は身丈に合った小さく可愛らしい溜息をつく。 「人に会えてちょっと安心したんだけど…、あなたも次の街を目指してる口の人?」 (人、のう……) 己に向けたものか、少女に向けたのか分からぬ自嘲の笑みを押し殺しつつ、ルーは少女の方へ近寄る。その表情からは、いつの間にか険しさは消えていた。 「何じゃ迷い子か。見ればまだ年端もいかぬ幼子のようじゃ」 少し屈み、ルーは少女の頭にぽん、と手を置いた。そのままあやす様に優しく頭を撫でる。 (懐かしい感覚じゃな……) ルーは過去に一度だけ、幼子の面倒を見た事があった。館の前に捨て置かれていた人間の幼子だ。初めは暇潰しにと玩具の様に扱っていたルーであったが、次第に捨て置けなくなり、結局数年の間、面倒を見た事があった。遂に幼子と離れる時。離れたがらぬ幼子に対し、ルーは魔術で以て自らに関する記憶を消去した。 十数年後、幼子は剣を掲げて彼女の前に現れた。一切の慈悲なく、彼女はそれを殺した。 思えばあれこそ、自らが人間と相容れぬ化け物であるという事を改めて思い知らされた事であったかも知れない。そんな少しばかり苦い記憶を一瞬思い出すが、すぐに頭から振り払う。 「次の街と言うたか、ふむ。我はただ猛者と食事を求めて歩いておっただけじゃが……? それにしても、愛い子じゃ」 さらさらとした髪を指先で弄ぶ。 (存外、面白いものじゃな……) 改めて目の前の少女に意識を向ければ、当初はむっとした顔であった少女の顔は、段々と緩んできていた。 「う〜、そんなに幼い子みたいに扱われる年でも……ないん……だ、けど……」 少女の口調が、挙動が、段々とゆっくりとしたものになっていく。いつの間にか、ルーの表情も綻び、笑顔になっていた。 ……どれだけの時間、そうしていたのだろうか。少女を弄る事に夢中になっていたルーが我に帰ったのは、頭の上で懸命に主を呼び起こさんとするヴェルメリオの声によるものであった。 「主、おい主?」 それからややあって。屈んでいた体勢から、ルーは立ち上がった。 「…………あ…」 少女は頭から離れたルーの手を、名残惜しそうに見送っている。どうやら少女にとって、頭を撫でられる行為はまんざらでもなかったらしい。 「失礼失礼。そうじゃな、まずは自己紹介というこうかの。我はルージュ・エル=セルヴァンという名の……まぁ、ちょっとした吸血鬼というやつじゃ。御主は何というのかや?」 少しだけ誇らしそうに、胸を張って答えるルーを見て、ヴェルメリオは小さく溜息をついた。 「……あ! えっと、わたしはミリサエラ・エダフォズリ。ドワーフって周りからは呼ばれる一族の者です。呼びにくかったらサエラで構いません」 少々慌てた口調で、少女は自らの名を名乗った。上目遣いで、ルーの顔を窺っているようであった。それに対し、ルーは少しばかりミリサエラに背を向け、ヴェルメリオと小声で会話を交わす。 (のう、これ程に愛い子じゃ、連れていっても良いじゃろう?) (しかし、詳しい素性も何も分からぬまま連れ回すのは……) (分かっておる。もし背が預けられぬ、不審者であると分かったのであればその時は……) (うむ。そうだな、万が一の時は非常食にもなろう。主が言うのであればこちらからそれ以上、言う事はない) (決定じゃな!) 「ふむ。ミリサエラ・エダフォズリ……サエラか。記憶したのじゃ」 くるりと少女の方を振り向き、ルーは一つ大きく頷いた。 「さて、サエラとやら。次の街を目指していると言うておったが――このアンジニティで一人旅は危険じゃ。我としても同行者が欲しいと思っておったところじゃ。旅は道連れ。せっかくじゃから、我と同行するというのはどうかや?」 再び腕組みをしながら語るルー。ほんの一瞬だけ、気をつけて見ていなければ判別がつかない程度に、彼女の目が妖しく光った。 「わたしも心細く思っていたところだったので、そう言ってもらえるなら拒否する理由はないですよ!」 サエラはぴょんぴょんと跳ねながら、笑顔を浮かべた。 「うむ。やはり御主は愛い奴じゃな……」 ルーも軽く自分の唇に指を当てて、微笑む。 近場の草木から物音がしたのは、その時であった。無言のままにルーは目を瞑り、ふむと頷く。対しサエラは“このような事態”に慣れていないのであろうか、まだその場に立ってルーの様子を窺っている。 続いて、場に刺さる殺気。物音がした方である。 そのまま唇に当てていた指を殺気を感じる方へと突き出し、ルーは炎の魔弾を繰り出す。 弾は当たらずとも、それを回避せんとして大きく動いた者の存在を感じとる事はできた。 「覗き見とは頂けないのう。敵に悟られぬ様に――殺す気で接近するのであれば、まずは己の殺意を殺しておくべきじゃったな」 魔弾を撃った方向を見やり、呼吸を整え、構える。サエラもそれに触発され、背中に背負っていた巨大な金槌を構えた。少しばかり顔色が優れないようだったがしかし、戦う意志はあるようだった。 「さて、と。我も未だ力が出なんだが……サエラよ、“我と御主の”初陣じゃ。気合い入れていかねばの!」 ちらりとサエラを見つつ口端を吊り上げる。ヴェルメリオも地に降りて戦闘態勢に入っていた。 「こんなところで負けるわけにはいかないですもんね!」 サエラもまた、ルーを見返してその視線に頷きを返した。 「うむ! まぁやれるだけやってみるかの!」 そして暗い森は、戦場と化した。
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Message |
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メッセージはありません。
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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何DEMO★許可!!! |
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この子えちぃ妄想おk! |
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文章が好き |
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突撃メッセ委員会 |
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TRPGが好き |
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魔道図書室 |
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人外娘ハウスだっ!▼ |
ルー(3135)からのメッセージ: ルー「うむ、中々に住み心地の良い洞窟になったと思うのじゃが」 ヴェルメリオ「しかしどうしてまたこんな物を作ったのだ、主よ……」 ルー「決まっておる。戯れじゃよ、戯れ! それに、愛い娘達には我も興味があるしの」 ヴェルメリオ「何にせよ、程々にな。主よ」
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Main |
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あぶない果実 を食べました。 ルー「ふむ。これがバナナというものかや? ヴェルメリオよ、これはどう食すのじゃ」 ヴェルメリオ「頭の部分をへし折り、そこから幾つかの方向に皮を剥いていくか、頭とは逆の方に切れ目を入れてそこから開くように実を取り出すと良い。後者は剥きやすいのでお勧めだ、主」 ルー「なるほど、皮を剥けば良いのじゃな。……む、ここまで脆いものとは思わなんだ、握り潰してしもうた!」 ルー「しかし……思いの外美味であった。果実は野菜より美味い! んっんー、名言じゃなこれは」 ヴェルメリオ「それでいいのか、主よ……」 現在の体調は いい感じ! 大丈夫!いつも通りだね☆ 武具に 呪法魔兵装・宵炎石 を装備! 装飾に 銀のクロスペンダント を装備!
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訓練により 魔力 が 21 上昇しました!(能力CP - 19 ) 訓練により 魅力 が 12 上昇しました!(能力CP - 8 ) 訓練により 魅力 が 13 上昇しました!(能力CP - 9 ) 訓練により 召喚 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 1 ) 訓練により 召喚 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 2 ) 訓練により 召喚 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 3 ) 訓練により 召喚 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 4 ) 訓練により 召喚 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 5 ) 水霊 を新たに修得しました!(戦闘CP - 10 )
技 Summon Michael を修得しました!
あぶない果実 を買いました。(- 0 PS)
MAP3 L4 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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声が聞こえる・・・ |
Next Battle |
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MAP3 H4 / 森林LV1
通常戦が発生!
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Data (第6回 第8回) |
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ENo.3135 ルージュ・エル=セルヴァン |
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ENo.2685 ミリサエラ・エダフォズリ |
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[PL] 涼丘 |
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