ENo.3088 十六夜　沙月

私は右手の裾で口元を押さえたまま、動揺から回復して考えを巡らせていた。
流石につい今しがたＰＴで失敗しただけに即答は出来なかった。

頭の中「ま、まさか女の人に襲われることはない・・・と思うけど一部にはいるとは聞いているからないとは言いきれないし・・・」
「流石に二度連続で失敗するとへこみますし・・・りんご狩りは失敗するわけにはいかないですしねえ・・・はぁ・・・」
「迷ってもしょうが無いですね、確かめてみますか！」

ちょっと猫をかぶりつつ、いつもより丁寧に私は会話をはじめる。

ツキ「失礼ですが、どなた様でしょうか？」

プラー「あ、名乗ってなかった。私はプラシオ・コランダムっていうんだ。プラーって呼ばれることが多いかな」

いきなり愛称まで教えるなんて・・・珍しい人ですね？、こちらの普通なのでしょうか？合わせておきましょう

ツキ「プラーさん、ですか。私は十六夜沙月と申します。ツキとおよび下さい」

プラー「漢字ってことは東洋の人かな？　ああでも同じ世界とは限らないか。それでさっきの話だけど」

自分たちの所が東洋といわれているのは知っていますが、東洋にも色々ありますから・・・と思ったらそこは割りとどうでもいいのかな？

ツキ「ええと、林檎狩り……、依頼にあったアップル退治のことですね？」

流石に落ち着いてきたとはいえ開口一番に狩りに誘われたのだ、間違っている可能性も０ではない・・・と思い聞きなおしてみた。

プラー「そう。一人で向かうつもりだったんだけど、ツキも一人だったみたいだし、丁度良いかなって」

確かに一人でこなせる依頼ではあったんですが、実際に一人でくるほど腕に覚えがあるということですか。
まぁ確かに警戒して近づいて来られましたし、腕は確かなようですね。
実際私のほうは願ったり叶ったりですし、今度は気を抜きすぎなければ大丈夫でしょう。

ツキ「――御迷惑をお掛けするかもしれませんが、宜しく御願いします」

私はいつもの様にお辞儀をしようとすると・・・

プラー「そこまで丁寧にしなくていいって。みたとこ年もそう離れてないみたいだし」

ツキ「そうですか？」

私からすればいつものことだったのだけど、相手にとっては相当丁寧な行動だったらしい。
まぁ外にでて間もない私には判断つきかねるけども、合わせておこう。
そうして、雑談に入って、食事の話になり私も手持ちの野菜を頂いていた。

すると。プラーさんが近くの川の水を沸かしていたのでちょっと興味が沸いて覗いてみた

ツキ「それはお茶、ですか？」

プラー「そこまで良い物じゃないよ。カキの葉を乾燥させて粉末にして、煮出す為に袋に入れてあるんだ。お湯だと寂しいしね」

プラーさんが煮出したお茶のようなものをコップに入れてくれたので有り難く頂いた。

ツキ「このようなところでお茶を飲めるとは思いませんでした」

正直まともに食事すらしてないうえにお茶なんて期待してなかっただけに嬉しくておもわずはにかんでしまった。

ツキ「熱っ」

思ったより熱かったので息をコップに吹きかけ、冷ましてから飲んだ、けっして猫舌ではない！・・・よ？

ツキ「おいしいです」

プラー「安物だけど、喜んでくれたなら良かった」

お茶を飲み干すと、プラーさんが川で簡単に洗い物をしようとしていたので手伝おうとしたら、取り上げられてしまった。
正直炊事洗濯なんて覚えさせられなかったので気にしないことにした。
しょんぼりしつつも、林檎狩りという目的があるので手間取るわけにもいかず、潔く引き下がった。

プラー「それじゃ、行こう」

ツキ「畏まりました」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

道中、なんとはなしにプラーさんが歌を口ずさみ始めた。

ツキ「これは……賛美歌ですか？」

プラー「うん。八つになるまで教会にお世話になっていたからね。自然に覚えて偶に口ずさむのが癖になってるんだ」

なんとなく楽しそうな顔をしていて、さっきまでのＰＴへの不安は気付いたらなくなっていた。

ツキ「そうなのですか。初めて聞きましたが、清らかで良い歌ですね」

プラー「この歌は特に気に入ってるかな。小さい頃、寂しくなる度に歌っていたよ」

プラーさんが照れくさそうに、頬を掻きながらこちらを振り返った。
なんだか微笑ましくて、私はついつい右手の裾を口元にやり笑っていた。
そうして気恥ずかしい空気が流れているうちに、荒々しい気配を２つ感じたので身体は臨戦態勢に。
プラーさんも気付いたのか、双剣を抜いて気配のある方に注意を向けていた。

そこには――とても大きな――林檎男がいた。

余りに非現実的な林檎男をみて、しかし倒せない相手ではないことを悟りつつ油断せずに身構える。

プラー「あれが依頼にあった標的か」

ツキ「私も同感です」

お互い前衛で戦う事にした、戦闘スタイルでいえば私はどちらかというと気付かれずに倒すほうなので正面からのぶつかり合いだと少々不利である。
などと泣き言をいうつもりはないし、得意な戦法が毎回できるわけではないのも当然なので油断だけしないようにする。

林檎男「おい。何だテメェラ」

　二体の林檎男は座ったまま身体の向きを此方に向け、威圧してくる。
　トイレに座った状態だけど正直戦闘向きな位置取りではないのだが、筋肉に覆われたような身体は正面からぶつかると危険だ。
　林檎男達は立ち上がり、無言でその威容を撒き散らす。
　座ってると分かりにくかったが、大きい。見た目通りパワーがあると見ていいだろう。
　

プラー「それじゃ、ミッションスタート！」

ツキ「はい！」

掛け声と共に私たち二人は、腕を振りかぶり始めている林檎男たちに飛び掛る。

エールを探して

ENo.2656
プラシオ・コランダム

ENo.3088
十六夜　沙月

V S

Encounter!!

ジャイアントアント

ザクロさん

ノア(518)の声が届いた：

ノア「やーっとついたー！　新しい街ーっ！」

フォクシー団長(555)の声が届いた：
アンテセラTVに、コマーシャルがはさまる！
コミュニティNo313『―IBS―』！！
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明葉(571)の声が届いた：
明葉「武器の依頼をしてくれる人を募集してるよ。
伝言でも木漏れ日でも、気軽に声掛けてくれると嬉しいねぇ。」

リム(579)の声が届いた：
リム「ゾンビがお天道様の下で日光浴なんてビックリですよ？！」

まつり(739)の声が届いた：
まつり「流石にゾンビの肉は勘弁っしょ」

もずこ(759)の声が届いた：
もずこ「ちょ、ちょっとゾンビ多すぎじゃないですかああああああ」
返事がないただの屍のようだ

ジナス(939)の声が届いた：
ジナス「付加LV１１！　仕事をくれるならありがたくやらせてもらうよ〜！」

樽子(970)の声が届いた：
樽子「|樽|△＝）猫でかすぎですー。詐欺ですーくそったれー。慰謝料よこせですー」

レフ(1438)の声が届いた：
レフ「需要があるかどうかは存じませんが、防具類の依頼を受け付けております」

ヒナキ(1445)の声が届いた：
ヒナキ「木漏れ日にて魔石作成承ります。宜しくね♪」

怪盗フランボワーズ(1548)の声が届いた：
フラヴィ「あの…どなたか…武器とか…作っていただけませんか…？合成なら出来るんですが…」

華帆(1582)の声が届いた：
華帆「みなさーん、元気ですか？」

アマラ様(1796)の声が届いた：
アマラ様「武器８　及び　付加６　受け付けておる。希望者は［HomePage］先の掲示板に書き込むがよいぞ（´ー」

セロ(2135)の声が届いた：
セロ「洋館で『飼育係の日誌』ってのを見つけたんだけど……」

スウォッチビート(2151)の声が届いた：
スウォッチビート「そろそろ武器10！余ってるかはともかく、使いたい人が居たら私に聞いて見るといいと思うわっ」

スズリ(2218)の声が届いた：
スズリ「装飾作製を承っております。ご入り用の方がいらっしゃいましたらお気軽にお声掛け下さいませ」

ヒナ(2281)の声が届いた：
ヒナ「はらら〜♪」

フレル(2297)の声が届いた：
フレル「体力やばいわねぇー」

ディアナ(2369)の声が届いた：
ディアナ「ぞ、ぞぞ・・・・・・・んび〜〜〜っ♪」

トット(2419)の声が届いた：
トット「装飾つくりまーす。お気軽に声かけてね〜♪枠があまったら木漏れ日に出すからよろしくなの。」

ナツキ(2610)の声が届いた：
ナツキ「お米が食べたいの…」

レイナ(2624)の声が届いた：
ジョニー「春菊が手に入る可能性が無い日はどーもテンションが乗らねェなァ〜」
レイナ「……ホントもう、何でもいいんですけどね…。この際、武器に付加されるものですらかまわないのですが……」

プラー(2656)の声が届いた：
プラー「拝啓、教会の神父様と弟や妹たち。ジャイアントアントと遭遇なう。まじやばそう。私もうダメかもしれない。」

ジミー(2899)の声が届いた：
ジミー「怖い、今日という今このときが怖い。」

まこと(3117)の声が届いた：
まこと「合成、料理しまっせー」

きらら(3243)の声が届いた：
きらら「＼Somebody's Scream!!／」

ローレライト(68)の声が届いた：
ローレライト「メロパールの威力を思い知れ！」

宇佐木(83)の声が届いた：
宇佐木「一休み一休み」

エールを探して

ENo.2656
プラシオ・コランダム

ENo.3088
十六夜　沙月

V S

Encounter!!

逃げるおにく

十六夜　沙月（いざよい　さつき）

『今日はどこにいきましょうか？』

身長１６７　体重　重要機密　スリーサイズ　８５　６１　８８
気付いたら孤児院にいて、親兄弟はいないと教えられた。
と皆には説明しているが、実際は物心ついたときには「施設」で暮らしていて、身内は記憶にない。

おっとりのんびりした性格で着物がよく似合う大和撫子である。
周りまでほんわかした雰囲気にしてくれる仲間思いで物腰の柔らかい理想の女性である。

戦闘スタイルは性格からかけ離れた暗器と毒物を用いて安全かつ確実に敵を殲滅、または無力化することに特化している。
違和感を持たれる度に「乙女の秘密ですよ♪」といって話をはぐらかす。

咄嗟に、物凄くドライな一面や殺気を放つがそれを周囲に悟られることを極端に恐れている。なぜなら、自分の意志で制御できない部分があり、味方にまで被害がでることがあった為である。
基本はおっとりのんびりの仮面が外れることはない、逆にいえば戦闘中に外れた場合には敵味方ともに被害が多い。
本人が「裏」と呼ぶ、そんな二面性に内心恐れながらもなんとか克服したいと懸命にもがきつつ今日も旅を続ける・・・