ENo.1003 Toy store

*ちょっとした話*

「あれぇ…そういえばあっちの世界じゃもうじきクリスマス何だっけ？」

オカシな女が阿呆な面を下げて首をかしげる

「嗚呼…そういえば……そうかな。」

老いた男は思い出すように空を見つめてから確認が終わったのか、頷いた。

「いいなーワタシ一回で良いからアドベントカードやってみたかったんだよなー」

「アドベントカードかぁ…懐かしいなぁ。
あれよく売ってるけど、僕の子供の頃は家にあるもので作ってたよ」

「へー！どうやって作ったんだ！？」

オカシな女の食い付きに笑いながら頷くと
昔を思い出すように言葉を続ける

「簡単だよ、何でも良いから箱状のものや、ティッシュケース
木で出来た小箱…家にあるものをかき集めて
其処に御菓子を入れてこれは何日に開けるって決めるんだよ。
売られているものよりは不揃いで歪だけど、あれはあれで面白いんだよ。」

「へぇ…本当に簡単に作れそうだな。中にはどんな御菓子を入れたんだ？」

「そうだな…一番大事な日にはセントニコラウスのチョコが
入っているのがウチの定番だったなぁ。
大きめだからさ、箱の中から少し飛び出したりしていて面白いんだ。」

「へぇ！へぇ！！」

オカシな女がその次は？！という様に次を催促する

「あとは…ああ、そうそう。僕の地方では結構ポピュラーな
お菓子なのだけれどね、チョコがコーティングされた
マシュマロ菓子があるんだけど…これがまたすっごい不味いんだ。
チョコが不味くて、更に中のマシュマロが味何て何もないんだ
あれ以降あの御菓子は食べなくなったなぁ…食べてから暫く口の中が
どろどろするし、頭痛がする位甘いんだよ、只管甘くて不味いんだ。」

「何だそれは！お菓子の風上にもおけないものだな！！」

「そうだね、お菓子の化身みたいなキャンディちゃんには
許せないものだったと思うよ。それでも、これの後、次の日はあのお菓子が食べれる。と
思うと飲み込めたけれどね…嗚呼、懐かしいな。」

「それもお前のニーチャンとやったのか？」

「あはは、そりゃそうだよ。
兄弟なのに僕だけやっていたら不公平じゃないか。兄さんも
日本へ行く８歳位まではやっていたかな、それ以降は僕一人で作っていたけれど。」

昔を懐かしむように自分の手元を見つめ、少し考え事をし始めた
老いた男を見てオカシな女は声を上げた

「なぁ！じゃあここでアドベントカードを作らないか！？」

「えぇ？良いよ、それに大熊猫君がクリスマス商品を
作ると言っていただろう。多分アドベントカードも作るんじゃないかな。」

オカシな女が名案だ！というような顔をして提言したが、
老いた男は直にそれを否定した。

「そうか、そうだな。それにスッチーはそんなもので
更に懐かしさに身を沈める程感傷的な男じゃないな！」

「そうだね、それに君とアドベントカードを作る何て冗談であっても遠慮したいね。」

老いた男は何時もと変わらぬ、柔和な笑みを浮かべたままそう言うと
オカシな女はそんな男の顔を見上げ、ニタリ、と笑った

「そりゃそうだ！」

弥勒(1341)の声が届いた：

弥勒「寺院カフェニルヴァーナでは説法を…（コホン）…お茶でも飲んで気を静めにいらっしゃる方を募集しております」

リョウカ(1876)の声が届いた：
リョウカ「くわれるぅ」

弥生(1932)の声が届いた：
弥生「また平野だ！どんどん掘るぞー！」

ゴロウザ(2159)の声が届いた：
ゴロウザ「おい、長耳ヤロウ、いい加減出て来いよ。」
ゴロウザ「出て来ねェンなら、てめェらと無関係のヤツラが血ィ見ることになるぜ。」
ゴロウザ「いいか、これを聞いてる無関係のヤロウども。」
ゴロウザ「コレは俺のせいじゃねェぞ。
出て来ねェクソ長耳どもが悪ィンだ。」
ゴロウザ「恨むんなら、ヤツラを恨みな。」

イメラ(2275)の声が届いた：
イメラ「”Shirokanipe ranran pishkan konkanipe ranran pishkan.”」

サエラ(2685)の声が届いた：
サエラ「どこなんだここーーー！？」

ルー(3135)の声が届いた：
ルー「むう、腹が減ったのじゃ……美味い血を流しておる者はおらんかのう」

MGJさん(3185)の声が届いた：
MGJさん「はああああああっっぁぁっん！！
防具か付加の依頼を頼める相手が居ないかしら！」

フーベル(3336)の声が届いた：
フーベル「＼蒲焼臭い／」

マンチェスター(82)の声が届いた：
マンチェスター「出）紳士　求）主人」

ビス(650)の声が届いた：
ビス「装飾が作れますよ〜」

とある移動玩具屋支店。
主に普通の玩具よりも悪戯や
ちょっと危ないものを取り扱っているようだ。

一応の店主は老いた男で山本と名乗っており
ただ其処に留まり、武器を作り続けている。

数人で行動しているが、出入りが激しい。
山本以外は社交性は無いに等しい者ばかりだ。
本店(Eno：506)はセルフォリーフにある。

メンツの詳細はブログの方にまとめてあります。

・山本ロスチスラーフ　188cm
ロシア人と日本人のハーフ
身長が高い所為か何かにつけて人の頭を撫でる癖がある。
魔術やファンタジー路線については否定的で個人的に好きではないが
それはそれ、これはこれでこのファンタジー真っ盛りな世界にも
嫌な顔一つせずにこの場にいる。

大熊猫に借りを作った御蔭でこの場所に召喚された。
一応の支店店主と言う扱いだが玩具作りは本店の店主に任せ、
本人はただのんびりと武器を作るばかりである。

・Candy　145cm
全身がお菓子で出来た女。
見た目はその素材毎で変わり、どれが本当の姿かは不明。
基本的に声が大きくて能天気であり、誰彼構わず
適当にあだ名をつけて馴れ馴れしくする傾向がある。
お菓子で出来ているだけあり、自分の味には自信があり
己の体をもいで食わせようとするので歩くR18G

現在はオレンジメインとした素材で作られている。
モチーフは「オレンジゼリー」

・ガマガエル婦人　165cm
ダサい宝石にダサい婦人服を着てガミガミと何時も
怒っている成金派手ババァ。
日傘で他人を引っ叩いたり突いたりして怒るので本当にウザい、
食べ物をくちゃくちゃと鳴らして食べるくせにマナーに煩い。

夜になると自然とゲロゲロ鳴く。

・？？？
もう一人いるようだが姿を確認出来ずにいる。