ENo.2305 マールス・ミリテス

髪：黒
目：黒
身長：１７５cm
体重：６４kg

　武器職人である父を持つ青年。父は家業を継いで欲しいと願っていたが、彼は武器よりもむしろ素材に興味を持った。
　１０代半ばには鎚を握っていた父とは対照的に、彼は大学で学業を修め、より優れた素材の開発を目指す。
　実家にて開発した素材、あるいはノウハウを、時には父に、時には旅先にて、職人等に売ることで生計を立てている。

　彼の武器は、拳大の金属球。内部に、近所の自称発明家から貰った特殊なメカニズムが組み込まれていて、使用者の意思によって自在に飛ばすことが出来る。

　「君が念じるだけで、キリモミ回転を伴いながら飛ぶ。難しい制御も、高い魔力も要らない。慣れてくれば、複数の球を一度に飛ばせるかもってくらいかな」
　「その威力を決める鍵は、何といってもコーティングと、そこに使われるマテリアルだ。硬く、魔力伝導率が高く、ある程度の重さを持った、そんな素材がベストだ」

　「靭性より、硬さですよね。でもって、伝導率はいるけど保持力はいらない、と」
　
　「若干の靭性はないと、使いこんだ時に砕けるかもしれないけどね。やはり金属がいいだろう。そしてエンチャント性も、あったら便利ではあるけど、例えば火の玉なんて、魔法が使えるなら最初からそうすればいいし。」
　「この武器はあくまで、武術も魔法も使えない人のための護身用目的だ。そうそう、ぶつけるときは、重力を利用するといい。威力が増すよ。」

　「他の人に操られたりしないんですか？」

　「君の波調。。。ああ、魔力しか認識しないようになっている。その点については何の心配も要らないよ。逆に、君以外の人には使えないから注意するように。」

　「ありがとうございます。でも、いいんですか？」

　「それに向いた素材が見つかったら、採掘場所なり精製法を教えてくれればいい。単に伝導率がいいだけの金属もあったら欲しいな。回路に使えるんだ。あ、こっちはむしろ保持力が邪魔になる。ゼロに近いほど良い。」

　「わかりました。探してきます」

　今回の旅は、少し足を伸ばして新しい素材を探しにいくことと、世界の異変とやらを見に行こうという物見遊山が目的。
　サスペンダーと中折れ帽子、大きなリュックサックにつるはしがトレードマーク。

　性格は温厚で、口数はそれほど多くない。しかし、商売人なので、必要な範囲で饒舌になる。

　※名前はいつも通りのアナグラム。カタカナで英単語が二つ入っています。