ENo.974 セティ・ラ・高瀬

フランス人＆アイルランド人＆ドイツ人＆アルメニア人のクォーターの母親と、
ロシア人＆日本人＆ネイティヴ・アメリカン＆ジャマイカ人のクォーター父親の血を引く。

超優秀な遺伝子を持ち、
見目麗しく身体・頭脳ともに比類のない、
次世代的人間……のはずであった。

元々はスウェーデンに住んでおり、両親に蝶よ花よと育てられ、
純粋でおしとやかなお嬢様だったのだが、
10歳のときに両親が仕事で長期的に家を離れなければならなくなり、
日本の親戚家に移り住んできた。

当然日本の小学校に通うことになるのだが、
その容姿や知能からイジメを受けることに。
最初は戸惑うものの、すぐに環境に慣れ、
持ち前の身体能力で暴力による制圧を達成。
あとオラオラ系の喋りを覚える。

中学に上がる頃、両親も日本に来て家族での暮らしを取り戻すも、
2年間で培ったヴァイオレンスが元に戻るはずもなく、
もはや根っこは完全にヤンキー少女。
ただし、両親の前でだけは、おしとやかだった以前の自分で在り続けようとする。

16歳。麗景高校1年生。文芸部。
白と見まごうような金髪に、様々な色が混じる。
ツリ目気味。
肌の色は健康的で体温のある白。
身長160センチ台後半。

表向きは純文学などを読んでいるが、裏ではマンガ好きで、
特に王道の少年漫画を好む。親には内緒。
服装は身軽なものを好む。

一人称は「わたくし」。二人称は「あなた様」
普段は敬語だが、やさぐれモードになると言葉遣いも荒々しくなる。
ただし一人称は変わらず。

人の呼吸や気、姿勢、タイミング、認識をずらすことができる。
また、パルクールやストリートダンスに慣れ親しんでいるため、
アクロバティックな動きも可能。

特筆すべきは何事に対してでも発揮される習熟の速度、
そして環境への適応力である。
あるジャンルに共通する法則を抜き出し、応用して使いこなすことで、
例えば日本語や日本という国にあっという間に慣れたりする。
（それはヤンキー化の如く、悪い方向にも作用する）