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焔の月 17日目 基本行動の宣言を確認しました。 「生産行動」の宣言を確認しました。 「対集団メッセ」の宣言を確認しました。 「通常戦」の宣言を確認しました。 「闘技大会」の宣言を確認しました。 「キャラクター」の宣言を確認しました。 |
![]() | Diary |
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そこに辿り着いた時、既に女の身体はボロボロだった。 オルゼに着いてから受けた依頼は、既にこれで三件目。前の二件は、その悉くを失敗し続けている。 依頼を受け、挑戦し、敗北して瀕死の状態で街へと這い戻ってくる。広場で倒れているのを住民に発見され、医者へと運ばれる。そして傷も癒えきらぬ内に、また新たな依頼へと出発する。 そんな、強行軍にも似た無謀染みた真似。いかに人間より僅かばかり優れた肉体を持つとはいえ、とても耐え切れるものではない。 歩く度に、折れた肋骨が軋みを上げる。脇腹の傷口から、血が滲み出る。打撲の痣は動く度に鈍い痛みを訴えてくるし、擦り傷ともなれば数え切れない。 そして通りがかりに遭遇したサンドウォームとの一戦が、その負傷を致命的なものにした。 弾かれ、潰され、その圧倒的な体格差による攻撃が、女の肉体をボロ雑巾のようにすり潰す。 誰かが見ていれば、問うただろう。どうして動けるのかと、まだ進むのかと。事実、女は限界に達していた。それはもう、女の持つ『自然復元』すら間に合わない程に。 それでも、女は進んだ。脇目も振らず、一途に真っ直ぐに。 立ち止まってしまう事を、恐れるように。 女は、ただ逃げていた。 それは敵であり、脅威であり――そして何より、自分自身から。 虚ろな意識のまま行った事は、正気の沙汰ではないが、紛れもなく自分自身がやった事。 記憶の回復に勤しんでいた事は、否定できるものではない。問題は、もう一つの”衝動”。 血に飢えていたそれ、魂を欲していたその時分。それに突き動かされた行動は、最早吸血鬼と称しても過言ではなく。 そして今、女の行動はその過去を再現していた。 肉体の消耗を無視して、唯一つの事――飢えを満たす――だけを実行せんと動き回る『衝動』そのもの。 瞳は何時しかの虚色を宿し、意識は脳内に駆け巡る雑言に満たされている。 ほんの僅かばかりの意思だけが、女を正常に突き動かしていた。 やがて、辿り着く目的地。 長い道程の先。山を越えたその向こうに、『依頼の対象』はいた。 見た目として、それは巫山戯た格好以外の何者でもなかった。 「……はやく、おわらせよう……」 気合も無く、覇気もない。 ただただ早く消化したいと、そういう意思しか女には無かった。 現実問題として、目の前の二人がそこまで異常な脅威には思えなかったのである。 手っ取り早く片をつけ次の依頼へと移ろうと、女は手にした断頭刃を構え、何の策も構える事無く二人へと突撃していった。 だがしかし、『依頼』と銘打たれている以上甘い筈などある訳がない。 不意を付かれたとは思えぬ程に、二人の反応は早かった。 攻撃を受けるや否や、鮮やかな身のこなしで二手に別れ、狙いを定めさせない。 自分の一撃が当たらない訳ではない。ただ当たった所で片方が妨害し、自由になった片方が傷を癒していく。 一言で言えば、不毛。堂々巡りを繰り返しているだけで、一向に状況が進まない。 それどころか交戦を続けるたびに、確実にこちらは削られていく。消耗戦とは、まさにこの事だった。 苛立ちばかりが募る。早く終わらせたいというのに、いったい何時までこんな無駄なことを続けていくのか。 早く、早く、一刻も早く。こんな煩わしい事は終わらせたいのに―― ――もう、いいや。 疲労に疲労を重ねた脳は、最早正常な思考回路を成していない。 眼前で好き放題に喚く二人の声すら、女の耳には届いていなかった。 意識を、放す。約束も、使命も、思いも願いも何もかもが面倒だと、そう言う様に。 今ここで意識を放せば、後は自由だ。結果など解りきっている。 自分の体は、ただの殺戮機械と化す。飢欲のままに、断頭刃が意識を乗っ取り狂うだけ。 それでもいいと、女は思った。そのままでもいいと、女は思った。 苦痛が、嫌悪が、忌避が、感じるそうした総てが疎ましい。いっそこの記憶ごと、消え去ってしまえば良い。 一瞬の解放から、刃の意識が自分の身体を勝手に動かす。 奔る右手、その手には刃。一直線に男の首へと向かう軌道は、何をもってしても防げない程に鋭く。 男の顔が驚愕に歪む。間に合わない、今の間では、もう一方の妨害すら防ぐには届かない。結末は、定まった。 視界が滲む。それがどうしてなのか、女には解らない。 丁度良いと、そのまま自分の意識を閉ざそうとして―― 『……どうしたの……?』 ――『声』を、思い出した。 不意に全開励起した魔力回路。熱量すら伴ったその全力駆動に、落ちかけていた意識が、『惑乱』を吹き飛ばすかのように再び浮かび上がる。 意図した解放、ではない。それはまるで、回路自体が自ずから――そうした事の為に、創られた様に―ー眼を覚ましたかの如く。 無論、回路に意識などある訳がない。あるとすればそれは、この回路に何かを仕組んだ人の意思。 不意に浮かんだ女性の顔に、ふと安堵すら覚えた。 刹那の間、ギャングスターへと振り下ろしていた断頭刃を、女の左手が掴み取っていた。 刃を抱えるように伸ばした指先は、首筋と切先の僅かな隙間に滑り込むように。指の腹に、その刃は食い込んでいる。 されど、血は流れない。食い込んだ刃先が四指を半ばまで断割したが、ただそれだけで痛みさえない。 だがしかし、女の表情は絶えず苦悶に歪んでいた。 傷の痛み、ではない。 「……そうだ」 そうだ、何を逃げている。 背を向けるものなど、何も無い。 より強く、刃を抑え込む。 抗う様に刃がガタガタと震え出す。指を裂き骨にまで食い込むが、しかし頓着しない。 「――私はッ!」 咆哮(さけ)ぶ。その声に、その光景に、眼前の二人は困惑から動きを止めた。 「もう逃げないッ! 迷う時はあっても、決して眼を背けないッ!」 「過去は、総て私だ。私が私でない時であっても、それは私の過去だ。恥ずべき事なんかじゃない!」 『鏡像』だと、それがどうした。私を映す鏡、だからそうなるのならば『今の私』を映してやる。 他人に呑まれるな、それは他人だ。『私』じゃない。 「そしてお前も!」 両手で地へと抑え付けた断頭刃へと、言い放つ。 そう、それは忘れていたもの。 自分自身を救うばかりで、決して眼を向けてこなかったその存在に、今本当の意味で眼を向ける。 認識する。極限まで同調した今ならば、その『本質』を掴み取ることが出来るから。 「お前は私を救ってくれた。多々苦しめもしたが、それでも私の命の『恩刃』だ!」 「だから、今度は――」 抱きしめる。掴んでいた刃を、胸にかき抱く様に。 それは愛しい者へと送る、慈悲の抱擁。 「――私が救う番だ!」 瞬間、女の身体が燐光に包まれた。 それは、彼女が持つ種族(アルプ)としての力。悪性の逸話としてよく伝えられる『吸精』ではなく、他者へと精気を送る『活性』。 溢れ出るそれが、一つ残らず断頭刃へと吸収されていく。 燐光自体、強く眩いものではない。むしろ弱弱しく、今にも消えてしまいそうな程の輝き。それが吸われる度に、更に減じていく。 それでも、女は『活性』を止めない。 自分が今倒れても構わないと、示すように。 それを返すだけの恩があると、示すように。 片膝が、崩れ落ちる。体重を支えられなくなった身体が、半ば倒れる。 それは相手にとって格好の機会。しかしそれでも尚、攻撃を躊躇うだけの気迫がその光景にあった。 謂わば、二人は呑まれていたのだ。 一人と一刃が放つ、その気配に。 苦悶が漏れる。苦痛が滲む。一秒ごとに命が削られていく感覚。 だが、それがどうした。そんな苦しみなんて、この子が味わってきたものに比べれば。 思えば、私はずっと無視してきた。自分の事にかまけて、これが”そう”である理由を考えてこなかった。 いや、違う。むしろ嫌悪していたと言っていい。武器としても扱い辛く、常に自分の体力を奪うばかりか思考にまで雑言を混ぜる始末。 邪魔であると、思わない者が居るだろうか。 だからこそ、それは呪われていた。 父の蒐集品として城に納められるまで、誰もが忌避し封じ込めていた処刑刀。誰一人――それを救う事をしなかった。 「だか、ら……」 でもそんなものだからこそ、私は命を救われた。 だから、救う。そうしないと、私はこれからの一歩を踏み出せない。 引き伸ばしていた最初の一歩。解決するべきそれを後回しにしていたからこそ、総ては上手く回っていなかったのだ。 進む。進むのだ。 もうこれ以上、二の足を踏んでいる暇は無い。 『彼』に――『ヨギリ』に、みっともない所はもう見せられないんだから――! ――砕ける音。世界に、澄んだ音が響き渡る。 ――巻き上がる突風。遂に力なく倒れ伏す女と、銀風に呑まれる二人の男。 ――意識を失う直前、女が浮かべていた表情は、実に満足したものだった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― そこは街の一角。少ないベッドの並んだ、病院の一室。 そこに、女の姿があった。 傷は、以前見た時よりも増えている。されどそこに、苦痛の色はなく。 右の手の甲、そこに刻まれた色は、かつての”黒”から”白”へと変じていて―― 風に靡いた髪が、頬を擦る。 眠るその表情は、とても穏やかなものだった。
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![]() | Message |
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スター(2365)からのメッセージ:![]() 「もー、スターでいいのにー。 ティアライトとかあんまり呼ばれたことないからなんか照れちゃうなー。」 てれてれ ![]() エーリカとは今のところ闘技じゃないと一緒に闘えないしさー、また一緒に出ない?」 「前回は誘われる方だったから、今回はボクから!」
シセ(2904)からのメッセージ:
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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![]() | 何DEMO★許可!!! |
コミュニティメッセージはコミュニティページで確認できます。 |
![]() | 《エレーナのデリモグ坊万歳キッチン》 |
アシュレイ(225)からのメッセージ: ![]() 「>ゼルス なんという『覚悟』……!これは間違いなく『輪ゴム』なんかを出そうものなら『頭をフッ飛ばされる』……。 そんな覚悟に満ちた表情だッ!これは腕を振るうしかないッ!!」 ![]() 「というわけでこちらイカスミのスパゲッティになります」 ![]() 「>エーリカ あっ」 ガシャーン!! ボルシチの鍋が床に落ちて零れてしまった! もはや大半が床に流れてしまっている……。
ソラス(945)からのメッセージ:
ネリー(946)からのメッセージ:
リナ(1046)からのメッセージ:
Dr.笹子(1227)からのメッセージ:
ミラクルスペイサーツツツ(1232)からのメッセージ:
欠けたる赤い望月のエレーナ(1749)からのメッセージ:
スター(2365)からのメッセージ:
昔日に観た月に憧れたフロー(2601)からのメッセージ:
カナデ(2628)からのメッセージ:
エーリカ(2744)からのメッセージ:
マーキュロクロム(3328)からのメッセージ:
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![]() | 突撃メッセ委員会 |
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![]() | 物理で○霊だって良いじゃない!【物霊】 |
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全CPが2増加しました!
イェル(1996)からの生産行動を許可しました。
現在の体調は いい感じ!
【第20回更新からの闘技大会参加メンバー】 闘 技 大 会 に参加中です!
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訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 15 ) 訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 16 ) 訓練により 風霊 のLVが 1 上昇しました!(戦闘CP - 17 ) 訓練により 魔力 が 12 上昇しました!(能力CP - 13 ) 訓練により 天恵 が 8 上昇しました!(能力CP - 5 ) 訓練により 天恵 が 8 上昇しました!(能力CP - 5 ) 訓練により 天恵 が 9 上昇しました!(能力CP - 6 ) 訓練により 装飾 のLVが 1 上昇しました!(生産CP - 22 )
ぶっとびオルゼ を買いました。(- 400 PS)
捩花(784)に、 ぶっとびオルゼ を ぶっとびオルゼ に合成し、 絵の具 に変化させてもらいました!
イェル(1996)に、 500ポーション を チーズ に合成し、 なかなかの物体 に変化させてもらいました!
かいと(1976)に、 絵の具 から 欠片 という 防具 を作製してもらいました。(- 120 PS)
ルカ(2640)に、 なかなかの物体 から 誇リ示ス浄罪ノ刻印 という 斬撃 を作製してもらいました。(- 30 PS)
ヴァイス(393)の所持する 公孫樹 から メカニックツールキット という 装飾 を作製しました。
MAP1 H12 に移動しました!
【合言葉&場所チェック】
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![]() | 声が聞こえる・・・ |
ジーク(2204)の声が届いた: ![]()
ハコ(1588)の声が届いた:
マルクマルコ(1304)の声が届いた:
ソラマル(1276)の声が届いた:
フウリ(1253)の声が届いた:
レオ(1246)の声が届いた:
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![]() | Next Battle |
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MAP1 J14 / 森林LV1
通常戦が発生!
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![]() | Data (第16回 第18回) |
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ENo.2744 エーリカ・リリエンタール |
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* 単独行動中 * ![]() |
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[PL] 先生 |
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