ENo.170 シャーク・ド・深浮渦

［前回の New！］

鮫汰ダディが参戦
主な役割はおっぱい観察
夫婦は新婚旅行も行ったとか何とか
闘技ネタは武装錬金でした！
ダッダダダダッダーぅおまえとぉーう
またうみねこかっまたおまえかっ
テクニカルラッシュが決まるとウフフ
テクニカルラッシュを外すとアババ
お料理うまく渡せなかった…
合成しまくりんぐあれやってこれやって
そういやショタ人形があるとか
罠術開花した魚だけどな！
水霊上位たのんますたのんます

［KT2］
近々新曲が出るって！
遅咲きの桜も楽しんでね！

あの街を目指して

「うに」

鮫が一番昆布茶をゾゾゾと飲みながら、うにへ話しかけました。
摘み取ったヨモギを選別していたうには、草の山から顔を覗かせました。
食べるのに適しているヨモギは、葉っぱが全体的にずんぐりむっくりしていて、
茎が白く、葉の裏が白から白灰色になっているのが良いそうです。
美味しい草餅を手作りする為には、覚えて損は無いネタでしょうか。

うにはヨモギの青臭い匂いに、目をしょぼしょぼさせながら鮫のセリフを待ちます。

「しってるか、うに。
ダンゴムシはな、じつはエビのナカマなんだぞ。
アイツらをみずにいれても、エラこきゅうできるから、しなない」

そういうと、鮫はどこからか深皿を出しました。
青錆色の陶器らしい皿には、何かスープのような物がひたひたに入っています。
うには良く見ようと、グッと前かがみになりました。

「だんごじるだ」

そこら辺で汲んだ水と、小石の下にいた団子虫が材料です。
刃や火を通さず、素材をそのまま存分に生かした何かすごいスープです。
皿の底では、団子虫が歩き回っていました。
家庭でやったら、間違いなくお母さんに怒られそうです。
お皿を虫カゴ代わりにしてはいけません。

「昆虫飯だって、ここまでおおざっぱにしやせんよ？！」
「だれがゴハンだといったのな！さめたは、たべろとはいってないぞ」

理屈に近い屁理屈をコネています。

「じゃあ、コレおたべ」

次に鮫が取り出したのは、串に刺さった丸い物体です。
三つあるところと、今の流れで言えば、三色団子と言ったところでしょうか。
おだんごは、ちゃんと桃・白・黄緑に分かれています。
ただ、あまり照りがないのが難点でしょうか。

「三色団子ですかい」
「どろだんご」

残念でした。
素直に食べさせる気は無いようです。
照りがないのは、お米を使って作ってないから、でした。

「わにゃあ？！」
「いちおう、たべられるツチってやつをもってきたんだわ。
ほら、いちじきテレビでウルサかったでしょ？ドロソースとか。
あんなカンジでやってみた。あじみはしてない。だからたべろ、だんごたべろ」

鮫がぐいぐい押してきました。
見た目はもっちりとしたおだんごなのに、匂いに土臭さが混じっています。

泥がついた団子を食べるか、団子がついた泥を食べるか。
その選択肢よりも理不尽な答えは、泥で出来た団子を食べろでした。
もう命令になってます。選ぶ隙すら与えません。
悲鳴が空を裂き、鮫がワニを圧倒するお時間の始まりです。

「いっ、イヤアアアー！」
「たべろ！くちにいれろー！」
「むがっ、んふぁあ！」
「おくまでくわえろよ！」
「無理！これは無…もぐぁあ！！」
「ねじこむぞ！」

何とおバカな光景でしょう。
20\x87a程度の丸い鮫が、4\x87b程度のワニに太くて長いものを突っ込んでいます。
誰が得するのか分からない光景が、数分間続きました。
とてつもなく、あまりにもくだらないやり取りが繰り広げられたのです。
うにはすでに、ねじ込まれているというのに…。

「…さみゃ？しんだー？」
「ふ、フグッ…」

白目を向いて倒れているうにをバシバシ叩きながら、鮫はさらに泥団子を口へ突っ込みました。
パカンと半開きになってしまったうにの口には、数本ブッ刺さっている状態に。
鮫はおもむろに、そこへマスタードを流し込んでみましたが、うにはシーンとして動きません。

「ワサビもさしてあげよう。さめた、やさしいな！」

異様なオブジェです。
というか、異臭がするワニが出来上がりました。悲しみの塊と化してます。
ちなみに、うには生きてます。脳波が止まっただけです。

「ま、あとでオメメさますよね！」

ハイパー気にしない鮫でした。
そんなことよりも、うにがやり残したヨモギの選別を再開するのです。
選別が終われば、もち米を蒸さなきゃないし、ヨモギだって茹でたいのです。
さらに、草餅を美味しく食べる為の黒蜜、あんこ、きなこも必要でした。
なんて忙しいのでしょう。

本当にアンジニティにいるのか、はなはだ疑問ですね。
大丈夫です、ちゃんとアンジニティで草餅を作ってます。

「なかにアンコ、つつんでもいいな！
あ、かるくやいてノリまいて、イソベもたまらんな！」

夢は広がりんぐますですた。
いつの間にか泡をふいているうにをよそに、
ウフフと美化された笑いを垂れ流しながら、鮫の昼下がりは過ぎていくのでした。

［親子で遊ぼう］

鮫のお父さんは、大きなお父さんです。
普通にしてて、体長が五十\x87bあるのです。そこらのビルなんか、タンスの角にさえなりません。
文字通りのビッグダディですがが、体長を最適化すると、二\x87b程度に縮みます。
それでも、まあまあ大きめですね。

「おとーさんスャィッチ！ダディもカ！いきますよ〜♪」

鮫が、どっかで聞いた歌を歌います。
かなり無理をしてごまかしている感じが、プンプン臭いやがります。

鮫は、空き箱にボタンを五つ製造し、そこへ平仮名も五つ彫りました。
さらに、折れるストローをアンテナ代わりにするために細工を施し、
電波の調整を行って、お父さんスャィッチを出来上がりさせます。

「ダディ、さめた、すごいコトにきづいたよ！」
「…ん？どうした」

お父さんの頭の上で遊びながら、鮫はハッとした表情になりました。

「これ、ハコのなかみがなにもない」

本格的なリモコンを作ろうと思ってたのでしょうか…。
鮫は悔しそうにぐぬぬ顔をしながら、手元のリモコンをパコパコ叩きます。
そんな鮫に、お父さんはニコリと笑いながら言うのです。

「しょうがないな、鮫汰は…。
じゃあ、父さんと一緒におっぱいウォッチングでも行くか…？」

セクハラってレベルじゃないのです。
優しく言うセリフでもないのですが、激しく言うセリフでも無いのは確かだと思われます。
お父さんの水をまとう体を最大限に使った、蜃気楼ステルスの無駄遣いです。
気配を殺し、蜃気楼ステルスで実体も隠して巨乳探しです。

「ただ、二時間後には父さん仕事だけどな」
「そっかー、じゃあ、いくー！」

しかし、その提案にノッちゃうのが鮫です。
鮫のおっぱい好きは親譲りでした、というお話です…。

【今回は短めでお送りします】
【助かったね！精神汚染が軽減される！】

おまけ。
※気力があれば表示されます