あるひとときの思い出　2

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二人の年はちょうど祖父と孫くらい差があるように見える。
しかし、実の家族関係がないことはその目の色が物語っていた。
とすると恋人同士なのかと言えばそうとも見受けられない。
メイドの方はよく命令に従っていたがしっかりと「NO」と言うこともある。二人で仲良く笑っている姿もよく見られる。その温かな空間は「恋愛関係」というよりは「家族」と言った方が的確であった。

彼らの１日は、メイドが目を開けてから始まる。
メイドが朝食を作り、主人を起こす。その後はそれぞれ自動人形の製作を行ったり家事をする。時折お互いの仕事を手伝いながら１日が終わる。
単調だが小さな変化がある幸せな生活。少なくとも彼らの過去に比べたら。


自動人形という新しい家族の形が大分定まってきた。終わりがやっと見えてきたのだ。
「体の中に魔力管をつなげたらほとんどが完成だ」
「そこで私の魔力を注ぎ込むのですね。…うまくいくのかしら…」
「君の魔力は優秀だ。計算もできている。きっと動いてくれるさ」
そう主人が言うとメイドはニコリと微笑んだ。

新しい家族への期待。温かな生活。柔らかな気配とともに彼らはまた眠りについていく。明日も続く幸せに身体を埋めて。


だが

フィン(1806)の声が届いた：
フィン「さて、次の依頼でもこなそうかしら？」

スター(2365)の声が届いた：
スター「ハム退治にいっくぞー！」

ヘキサ(3380)の声が届いた：
ヘキサ「…装飾16で作れるものがあるなら、声かけて頂戴。」

明葉(571)の声が届いた：
明葉「武器作って欲しかったら言ってくれよー。
木漏れ日で募集しとくんで、遠慮無くきてほしいもんだね。」

泡沫の享(854)の声が届いた：
泡沫の享「付加のお仕事引き受けますよ〜。お気軽に伝言どうぞ!!」

クーラ(915)の声が届いた：
クーラ「にゃぁ……マタタビごろごろ…♪」