ENo.2454 シュヴァルツ＝メディツィ

平和な世界の平穏な町で退屈な薬屋を営んでいた魔女、シュヴァルツ＝メディツィ
見飽きた世界、変わらぬ日常、ありふれた街並み、窓を開ければ鳥が囀り、平和な町の匂いが鼻と耳を擽る。
只々漫然と重なる年にいつまでも燻る心。

それら全てに嫌気が差していたメディツィは、ある日ひょんな事からセルフォリーフの存在を知る、
未知の世界に変化する環境、進化する生物、そして漂う

―――きな臭い匂い。

自らが望む環境全てが揃うセルフォリーフ、
メディツィは世界も町も店も棄て一切の迷いなく躍動の世界に飛び込むのだった。

【シュヴァルツ＝メディツィ】

薬屋の魔女、魔女といっても魔法は使えず、
もっぱら怪しげな材料で紫色の怪しい薬を作っているような魔女、
魔法に関しては凡人以下の才能しか無く、戦闘で使う魔法や召喚はもっぱらフランメが行なっている、
そのことに関して良くフランメに詰られたり本人も些か気にしてはいるが、それを顔に出すことは一切無い。

その分薬学や化学に関しては非凡な物を持っており、その道にとっては革命的な代物をさらりと開発できる技術があるが、
多少マッドの気があり、大抵は効果が強すぎて何かしらデメリットを負ったハイリスク・ハイリターンな薬品が生み出されるため、
ほぼ無駄というか危険な才能になっている。

性格は冷静沈着、何が起きても慌てず騒がず調子を崩さない。
図太いとも言う。
外面が良いため、その冷静さと合わせて好感を持つ人も多い、
が、実際はとても腹黒く、悪人ではないものの性根がとことん腐っている為、
彼女に近づけば近づくほど、彼女の事を知れば知るほど後悔することになる。

【シュヴァルツ＝フランメ】

喋るウィッチハット、メディツィにセルフォリーフの存在を知らしめた張本人、
元々メディツィの持っていた何の変哲もない帽子だったのだが、セルフォリーフから溢れ出た躍動の力によって急に動き出した。

何故か火を吹く事が出来、動き出してすぐメディツィの町に放火しまくった、
その後その戦闘力の高さに目を付けたメディツィによって強制的にセルフォリーフに連れていかれ、現在に至る。

非常に口汚く、且つ我が儘で凶暴残虐…なのだが同時にかなり単純で、
よく要領の良いメディツィに振り回されては不憫な目に会うことが多い。

メディツィとはお互いに罵り合う険悪な仲だが、
一人では動けないフランメと、戦闘が苦手なメディツィとで利害が一致しているため、離れるに離れられない関係になっている。