ENo.3429 ネイレスゼーレン＝ヴィートセディア

科学と魔術が発展した世界で、次元を超えて様々な世界のあらゆる種族と混血を繰り返してきた、あるエルフ一族の出身。
混血しすぎた故に、一切種族として発展できないデッドエンド―生物としての行き止まり―が宿命付けられた。
近辺に住んでいる純血派の同族は『全同族に強制するのではなく守れる一族が純血を守るべき』という考えなので昔から仲良くやれていたのだが、遠い地域の『全エルフが純血であるべき、混血は根絶やすべき』と主張する過激な純血派から迫害に遭い、居場所がなくなり彷徨っているうちにこの世界に辿り着いた。
『世界が違えば、デッドエンドの自分でも何かを生み出せるのかもしれない』というかすかな希望を胸に、安住の地を求めてこの世界を旅することにした。

血のおかげで様々な能力の素質を持っている。
が、純血種と同じように能力を使うためには修練が必要。才能がないわけではないので、外からはある種器用貧乏に見える。

元の世界では魔力を込めた石や血液等を使い力を増幅していたが、この世界に来るまでに特殊な血を込めたブレスレット【血殻ノ台座(けつかくのだいざ)：ヘクト】に着けていた魔石【水蒼詠鳴(すいそうえいめい)：パスカル】以外全て失くしてしまった。
魔石からは、今はわずかな魔力しか感じられない。増幅能力を失っているようだ。

自由に出し入れできる、蝙蝠のような赤黒い翼を持つ。
翼を使うために背中が開いている服を好んで着ている。分類するなら、露出が高めのゴシック・ロリータ・パンク系。
髪:漆黒と青が混じっている。長さは背中の少し下。
目:紅。光の角度によっては紫色に見える。
小柄。
あまり前に出ない性格。一歩引いた位置にいることが多い。

吸血鬼とサキュバスの特徴が特に強く出ている。常に微量のフェロモンが漂っていて、血を飲むと元気になる。
ずっと魔法の修練しかしていない故に、体術はそんなに強くない。