【パーティメッセージ】
直哉(27)「さて、アップルさんとはまあ……歯ごたえなさ過ぎる相手だけどさ! 久々のコンビ戦と行こうかっ」
【つぶやき】
――
――――
クマヘ「さて、と……」
吸い殻を跡形無く消し去りながら、熊頭が深く溜息を零す。 腰に当てた手を右腕――腕輪状の端末に伸ばし、コンソールに何事かを打ち込み、展開されたパネルを指で触れた。
クマヘ「パス入力、サイドメニュー展開、NP量も十分……取得っ」
復唱しながらの動作、一瞬後、端末が淡く光を放つ。
クマヘ「――世界間通信、発動!」
第十一回更新つぶやき 『其れは花さえ凍てつく極川の風』
クマヘ「幸希、聞こえるかね?」
幸希「……マスター、世界間通信の取得は今回扱いとなり、未だ使用不能なはずです」
※幸希偽島で睦っちゃん(今期Eno.30)に貰ったお人形。 溺愛の余り厨二能力と設定をこれでもかと搭載した所見た目そのまま優秀過ぎるメイドさんへと進化した。 元々は愛玩用の人形だったはずだがその設定から露骨な程に目を逸らしまくるクマヘ曰く「ある種超愛玩してると思いません!?」
クマヘ「前回取得を忘れただけだ、気にしないでくれたまえ」
幸希「……此方は変わりありません、世界間通信の取得により受信効率が変動するのは其方のみと伺っておりますが」
クマヘ「そうでちた☆ しかも元々通信無しにソッチの思考読めるから俺変わんねえや!」
幸希「…………」
クマヘ「これはヒドイ、とかグデグデだぜ、とかツッコミが欲しい所ですよ! ……まあいいや」
軽く肩を落として見せ、若干斜めに傾いた頭を真っ直ぐに正す。 細かすぎて分かる者にしか伝わらないであろう、話題転換の合図……。
クマヘ「とりあえず状況確認しておくぜ、7日目のアイツ、その後はどうだね」
幸希「セルフォリーフにマスターが作成したワームホールにて魔界、第一階層【極氷獄門】へ移動。敵兵力を殲滅の後、順調に進軍中です」
クマヘ「よろしい、戦況予報は?」
幸希「第一階層程度の幻獣では障害とさえならないでしょう、システム[迷いの森]発動地点まで足止めは不可能かと思われます。」
クマヘ「状況説明ご苦労、掻い摘んで言えば、進軍勢力はそこで停止してるから煮るなり焼くなり俺の好きにって所よね」
幸希「……マスター、極氷獄門へ新たな侵入者が。現世、雪那空洞同位点よりの来訪です。対応は?」
クマヘ「オーライ、タイミングドンピシャ! ……幸希はそのまま待機な、気ぃ抜くなよ!」
―――― ――
――魔界、第一層『極氷獄門』
冬華「……雪那の地下が、こんな風になってるとはね」
※愛沢冬華 直哉のクラスメイトで小学生の頃からの付き合い。足技と合気道に長ける、DAA四期参戦の経験あり。 さる事件とその結果を間近で見た事から夢に溺れ、夢に浸るも直哉の可能性に救われる。 結果『夢魅せ』を自在に使いこなすという異端能力に覚醒した。 霊媒師の名家、月灯の長女、朝日の娘で霊媒体質。
――ザッ、ザザ
冬華「……ん?」
クマヘ「ザっ……プッ。ぁ……あー……っと、正確には地下じゃねえ、地下にある”同位点”が繋がってるってだけだ」
冬華「……その同位点とやらから、周期的に冷気が溢れてくるんでしょ? 地下にあるようなものよ」
クマヘ「一応世界を跨いでるんだけどなぁ、おめでとう冬華。魔界到達はお前で8人目だ」
冬華「喜ぶには半端過ぎね、もっと言えば一番乗りでも喜ぶ理由なんて無いわ」
冬華「……それで、随分と久しぶりに聞く声だけど。何の用?」
クマヘ「あれー、驚かない? やっぱ直哉の余波かなぁ、俺ん事覚えてるんだ」
冬華「……直哉のせいなんだ、この間急に、そんな事もあったなって思い出して……まあそれはいいわ」
冬華「クマヘが出てきたって事は、わざわざ雑談の為にってわけじゃないでしょ? ついでだし、案内してよ」
クマヘ「お前も直哉も俺を便利な何かと勘違いしてるんじゃ無いかね!」
冬華「……他に存在価値、あったっけ? 丁度、道案内が欲しかったの。コッチはもう、通信途絶えちゃったから」
クマヘ「そりゃそうだ、現世製の通信機じゃ幻世ならまだしも魔界にまでは電波飛ばないってお話で」
冬華「………… ……いや、アンタがでたらめなのは、今更言う事じゃなさそうね。言うだけ無駄って思い出した」
冬華は溜息を零しながら、洞穴の先、光の差す方へと足を進める。
冬華「…………」
トンネルを抜けると――視界に広がる青、蒼、青。
冬華「……寒」
クマヘ「気温以上に風がな、微弱な冷気を”属性”として含んでいる。生身にはキツイだろ」
冬華「笑えないレベルでね、有栖川に制服貰ってなかったらヤバかったかも」
クマヘ「ああ、そうかそれ小二科の対刃耐熱制服か! そうだよな、お前制服無いもんな!!」
※小二科 カミコモ未読組はそういう名前の厨二な組織があると思っていればいいよ。
冬華「……信頼できる情報筋から「何となくだが、アンタの制服はアホが異世界に持ち出しているような気がする」って聞いてるんだけど、クマヘ、何か知ってる?」
クマヘ「な、ななな、何も知らないですよよよよ! そんな、直哉が持ち出したなんて情報晒したらアイツの身が危うすぎて俺にはとても言えない!」
冬華「ありがとう、戻り次第殺すわ」
クマヘ「ほらやっぱりー!」
冬華「分かってて言ってるのがバレバレ過ぎる……それにしても何よここ、防寒も優れてるって聞いたのにへったくれもないわ」
クマヘ「魔界第一層【極氷獄門】。現在地の通称は『嘆きの川<<コキュートス>>』だ。そこら辺のは水晶と氷柱と入り混ざってるから触るなよ? 氷柱触ったらくっついちゃう!」
冬華「言われなくても触らないわ、子供じゃないんだから……」
もう一度溜息を吐きながら、歩を進める。 少し進めば……彩りが変わる。
冬華「…………」
巨大な狼、龍と思わしき造形。 視界を何処に向けても映る幻想生物――
冬華「……この世界って、フェンリルは一点物だっけ?」
クマヘ「北欧神話成分は名前だけって考えてくれ、吹雪とか噴く狼は大体フェンリルだ!」
冬華「想像通りで安心やら不安やら……噴くかどうかは知らないけどね、首、取れてるし」
全て、死骸 白き狼は赤き血に濡れ。 蒼き龍は紅の花を咲かせ。
無数の骸と朱が、白と青に染められた氷界を彩る。
冬華「大体のRPGだと、フェンリルとか、ドラゴンの類って大分後半の敵だけど、その辺はどうなの?」
クマヘ「ご多分に漏れずってヤツ」
冬華「……厄介な所に来ちゃったなあ……まあ、今のところ危険はなさそうだけど、全部死体だし」
その、”RPGで言えば後半”のモンスターを大量に屠る実力者。 この先に待ち受ける者に思考を向けながら、冬華はゆっくりと歩き出す。
冬華「その、信頼できる情報筋が言うには、魔界を無力化するのは良くない気がする、らしいけど……実際は?」
クマヘ「大体そんな感じ、魔界って名称自体がトラップみたいな物なのさ。 そこ無力化すると雪那の封印力が弱まって、現世幻世間の行き来がフリーダムになってぶっちゃけカオス」
冬華「……まるで自分が仕込んだみたいな口振りだけど」
クマヘ「テヘペロ☆」
クマヘ「……でもま、トラップって言ったろ? 少なくとも普通に得れる知識の範疇じゃ、魔界の無力化はメリットしか目につかないよう出来てるからこそ今回の事態って感じかねー」
冬華「安心した、先行してる正義の味方さんはお馬鹿じゃなくて騙されてるだけって感じなのね。説得、できればいいんだけど……」
クマヘ「ノーコメントかな☆」
冬華「……これ以上、周りに馬鹿が増えるのは正直勘弁願いたいわ……ん……ん? ちょっと待って」
冬華「何にせよ、それじゃあ……私が悪者みたいな物じゃない」
クマヘ「善悪なんて視点の違い、語る価値さえ無いデスヨ?」
冬華「詭弁……」
。゜(……そうなると、最悪……『正義の味方』さんと、戦り合うハメになるのね)
冬華「幻世人ってだけでもう……戦力は未知数でも、戦力差は明確、か……はぁ」
冬華は幾度目かの溜息と共に、この先に待ち受ける何者かへと思考を向ける。
。゜(場所柄かしら、モンスターの属性が偏ってるし……下手人は火属性?)
。゜(それにしては痕跡がやけに綺麗ね、氷に特攻は火……あ、鋭利な切断面って事は、風属性? 非干渉で減衰無しだったハズ……)
冬華「……どちらにせよ”夢”なら、押し勝てるかな」
※属性【夢】 火以外の四大属性に耐性を持つ上位属性。 光と火を弱点とし、闇と水に特攻。
クマヘ「油断は禁物やでぇ、待ち受けてるのは”調律師”だ」
冬華「ちょ」
※調律師 幻世、現世、双世にそれぞれ存在する”世界の守護者” ルールを逸脱した者を排除する他、規格外の魔種が世界へ来訪した際の防衛戦力でもある。 全体に定められた規律より個人の采配に任せられる事が多く、調律師内部の方がよほど規律を守られていないのはクマヘワールドクオリティ。
冬華「……現世のでも厄介って言うのに、幻世の調律師? 勝ち負けじゃなくて、どうやって生き残るか考えないといけないレベルじゃないの、それ……」
クマヘ「そゆこと、だからこそ俺のありがたーい忠告ですよ?」
冬華「……用心するに越したことは無さそうね」
冬華は無表情のまま胸元を探り、五枚。真っ白な紙切れを取り出す。 ――”護符” 白一色のそれを取り出し、念じる。
冬華「――”五重結界”」
次の瞬間、薄い光りのヴェールが冬華の身体を淡く包む。
クマヘ「飲み込みいいよなー、いやはや、我ながら血筋を重視して設定するもんだわ」
冬華「叔母さんの説明が分かりやすかっただけよ、ボディランゲージは真似し易くて助かるわ」
※叔母さん 鬼封院まひる。 ちなみに結界はバリアユニットβみたいな物だと思っておけばry この辺の用語は六命で一切拾わないから気になるヤツだけカミコモをやればいいy
クマヘ「。゜(護符って普通詠唱が無いと発動できないんだけどナァ、その辺の基礎かっ飛ばしたからこんな事に……)」
冬華が用意を終えた、正にその瞬間。 はっきりと聞き取れる程鮮明に、断末魔の悲鳴が木霊する。
冬華「……近いわね、一度切るよ」
クマヘ「あれ、切っちゃっていいの」
冬華「交渉の最中、居もしない他人と話すとか誠意が感じられないでしょ?」
―――― ――
氷柱を爪に、牙に、鱗に。 全身を凍てつく棘に覆われたドラゴンが、首と胴体を別個に倒れ伏す。
白騎士「…………」
その前で、無造作に剣を振り下ろす剣士の姿。
。゜(一人? ……判断の難しい所ね)
パーティなら、近付く事はせず、ありのままを報告すればと思っていた。 集団である以上、部外者にあれこれ言われて素直に従うとは思えぬのが理由だ。
だが、一人なら会話の余地があるかもしれない。 だが、あれだけのモンスターを一人で倒すだけの実力者。
会話が拗れた場合を、想像したくない。
。゜(……まあ、いざとなったら逃げればいいか)
冬華「……待って」
白騎士「……?」
振り向く姿は、正に”騎士”。 全身鎧を身に纏い、貫き通すにも間接の隙さえ見当たらない。
確信した、一人だ。 装備も能力も整えた、相当に鍛えた冒険者……。
。゜(流石は調律師、と言った所かしら)
冬華は思わず、溜息を零した。 感嘆より、むしろそこまでの強さを手に入れた相手に呆れともいえる感情を抱く。
冬華「お見事ね、たった一人でこれだけのモンスターを倒したんだ」
冬華「一応お礼は言うけど、やりすぎなの。ここまで深淵だと幻世も現世も直接被害は受けてないし、先制攻撃はちょっとね」
冬華「帰りましょう、長居は無用でしょう。……こんな寒いトコ」
白騎士「……現世の人? なんでこんな所に居るのかな」
冬華「難しい質問ね。えぇと……私の住んでる町、変な所なのよ。地下空洞の奥がここに繋がってるの、今日初めて知ったわ」
白騎士「そうなんだ。それなら、尚更ここをそのままにするのは危ないと思うよ」
冬華「……そう言われると、私も反論できないんだけど」
”今魔界を封じると、将来的に困る。” 伝え聞いた理由をそのまま言うのは、少々、いや、大分憚られる。
。゜(……どう考えても、私が悪者になるからなあ)
白騎士「いつ、魔物が出て行くか分からないし、倒せるだけ倒しておいた方がいいよね?」
冬華「……そうね。私も魔物だの魔界だの、滅んでしまうに越したことは無いと思う」
冬華「でも時期は大事、らしいわ。必ずしも最善の行動を取り続けるのが最良とは限らない、だったかな? 受け売りだけど」
白騎士「……こうする事が最善だなんて、一度も思ったことは無いよ」
冬華「…………」
白騎士「貴女の言う通り、先制攻撃だもんね。褒められたことじゃない気は、ちょっとする」
白騎士「でも、誰かがやらないといけない事だと、そう思うかな」
。゜(……ごもっとも)
白騎士「…………」
白騎士「……あまり、好ましくないのかな?」
冬華「……頑張って貰ってる所、心苦しいけどね。」
冬華「魔界の余波? か何かが、家の街の防衛陣の助けとかなんとかで……私自身、理解が追いついてないんだけど。察して貰えると嬉しい所」
白騎士「……そっか」
ゆっくりと剣を降ろす騎士。 その様に、交渉が成功した物と判断し、冬華は胸を撫で下ろす。
白騎士「……最初は、友達を助ける為だったんだよ」
冬華「…………?」
白騎士「その後にね。ちょくちょく、お願いされるようになったんだ。」
白騎士「世界の為に戦って、世界の為に剣を振って、いっそ、そういうお仕事をすればいい、って」
白騎士「世界のためってよくわからないから、あくまでお願いされた分だけ」
――調律師。 世界の規律を守る役職に就く彼らには、数種類のタイプに分類できる。
其の存在を知る事で志した、世界防衛の意思に凝り固まった頑固者。 そしてもう一種、依頼や成り行きでそれと成った、独自意思の強い防衛者。
冬華の行動は、世界の理に反していると言えるだろう。 動機自体は、ただ、個人的なお願いとして、様子を見に来ているだけ。 目の前の調律師が前者のそれなら、そんな言い訳さえも通じない。
。゜(……よかった)
だからこそ、冬華は安堵を覚える。
。゜(世界防衛に、意欲的なタイプじゃない。成り行きで調律師に”成った”タイプなら……)
それならば、交渉が、通用するかもしれない。と
例えば、ガチガチに世界防護の思考に偏った相手なら……。 発言が、そちらに偏っていたならば。 冬華はこの瞬間にも、背を見せて逃げ去っていただろう。
白騎士「やっぱり、剣で何かを救うなんてムリなのかな?」
冬華「…………」
。゜(……なんで私に聞くかな)
そう、思いながらも。 返す答えを探るよう、思案する。 心象を良くする事で、安全に帰路へつこうと模索する。
その刹那の時間を。 その一瞬のラグを。
そうする間に、逃げ帰らなかったことを――冬華は、しばらく後悔する事となる。
――ザ、ザザ――
冬華「……? ごめんなさい、ちょっと……」
冬華「……通信切るって言ったよね。今話してる途中だから後で……」
クマヘ「冬華! もういい、退けっ!」
冬華「え……?」
クマヘ「いいか、ソイツは……っ、ダメだ電波が……っ」
冬華「ちょっと? ねえ、クマヘ……はぁ。何が魔界でも通信できる、よ。肝心な時に……」
+
クマヘ「おまえにはにがおもいー、いますぐにげるんだー」
セルフォリーフにて、熊頭は……満面の笑みを浮かべながら、適当極まりない声色で続ける。 ノイズの発生源となった端末を閉じ、視線を前へ。
クマヘ「さって、と……」
その眼前には、チェスの盤上を思わせる光の編み目。 そこに輝く二つの藍色。
その片方が――紅色に。
クマヘ「今回のストーリーはセルフォリーフ救済、なら、俺が用意する物語もまた、救済のそれ」
クマヘ「よもや、この俺が素直にセルフォリーフの救済を目的に動くなんて、予想してる奴は居ないだろうさ……」
言葉と共、その手を伸ばし。 高々と掲げたそれを、仰々しく構えて。
クマヘ「役者は揃った。後は普段と何も変わらない、誘導し、組み込み、鮮やかに優雅に手を振るう」
クマヘ「過去をねじ曲げる事が許されぬ世界だからこそ、紡ぐは今と連なる明日、可能な手段の全てを以て、未来へとパスを送るだけ」
クマヘ「久方ぶりのクマヘ節と洒落込もうか、頼むぜ冬華――そして、直哉も。お前らベテランなら……何とでも、できるだろうよ」
パチンと、高らかに指を打ち鳴らす――
クマヘ「さあ、物語を――はじめようっ!」
+
冬華「ったく。ごめんなさいね、ええと、それで続きだけど……」
白騎士「――そう、貴女……クマの使いだったんだ」
冬華「アレをご存知? ……なら、嫌な言い方しないでよ。私はあくまで、近所の異変がどうこうって話を聞いて来ただけなんだから……っ!?」
言い終わるより速く、振り下ろされる両手剣。 明かな間合いの外でありながら、その斬撃は大気を斬り裂き、無視できぬ衝撃波を冬華へ飛ばす。
(避けた……のにっ、結界が……!?)
不可視の防壁が、二枚。 紙一重で回避したはずなのに、減っている。
冬華「ちょっと、急に何やる気……っ!?」
白騎士「クマの使い、それだけなら無視できる。 夢魅せ、それだけなら、人間でも使えるかもって納得する」
身を翻した刹那の内に、騎士は、冬華の目の前で。
白騎士「その二つが揃うと、流石に……見逃せないよ」
巨大な大剣を、正眼に振り上げ、今正に振り下ろさんと……
冬華「ッ、夢魅せ……ッ!!」
剣が降りるより一瞬速く、間合いの外へと”飛翔”した。
冬華の背から伸びし、蝙蝠のような翼。夢を魅せ、操る為の、現実においても空を飛ぶ程度の役目は果たす漆黒の羽。
”夢魅せの黒翼”
それをフル稼働させての高速移動で、辛うじて一太刀をかいくぐる。
冬華「……まあ、この力が好ましい物じゃないってのは、自覚あるけどね」
白騎士「そうだね。でも現世の事はよく知らないし、使いこなせる人がいるって言われたら信じちゃうかな?」
白騎士「ただ、そこにクマが関わってくると……どうしても思っちゃう、貴女もきっと騙されてるって」
冬華「嫌になるわね、それを否定できるだけの根拠が一切無い」
白騎士「ごめんね、例え本人じゃなくても……アレが関わるとロクな事が無いから」
冬華「……奇遇じゃない、私も今正に同じ事考えてた所よ」
。゜(交渉失敗……逃げないと!)
冬華は苦笑を浮かべながら、夢魅せの黒翼を展開し、”夢”を紡ぐ能力を己の右手に展開させる。
白騎士「貴女の言う事には従えない、もうクマの意思に従う事は――二度と、ない」
冬華「流石、嫌われ者なのは相変わらずじゃない、アイツ……」
白騎士「……命までは取らないけど、少しの間……眠っていてもらうよ」
冬華「はぁ……何がノーコメントよ……やっぱり、お馬鹿さんの方だった」
溜息を、一つ。 その瞬間、冬華の姿が霞のように溶け消えて……。
冬華「同感は同感だけど、それとこれとは、話が別……こんな所で寝たら、命まで落とすに決まってるじゃないっ!」
『立ち竦むまま』という愛沢冬華の夢姿が醒め。 その瞬間、騎士の背後に回っていた現実の彼女が、気配と実態を露わとする。
冬華「悪いけど……こんなバカみたいな攻撃、受けに回る程……お人好しじゃないの」
物理的な攻防で勝ち目は無い。 接敵と同時に、高濃度の精神攻撃を繰り出す事で、逃走に必要な時間を稼ぐ。
。゜(……頭っ! 兜の上からでも問題無い、”夢”の奔流を叩き込んで……気絶している隙に、全力で離脱!)
冬華「夢魅せ――幸夢、未来を掴む右手ッ!!」
――――
白騎士「…………」
冬華「効いてない……っ!? この感触……ッ!! 全属性耐性!! ッ、あ!」
返す刃を、紙一重で避ければ、残りの結界も溶け消える。
剣撃の衝撃波は壁まで届き、崩れ落ちる氷塊が……
冬華「っ!? 退路……ッ!!」
冬華の訪れた洞穴を、完全に塞いだ。
白騎士「…………」
粉塵の先で、カラン、と。 金属質な音が響き渡る。
白騎士「防具が保たなかったみたいだね、やっぱり夢は例外だなあ……普通の属性撃なら、耐性があるはずなのに」
白騎士「流石に、夢魅せを相手にするのは想定外だったから、これ以上の攻撃は気をつけないと」
転がる兜が、冬華の視界を横切る。 息を呑みながら視線をあげる、視線を交わす事で、再度、夢へ堕とそうと試みて……。
冬華「…………」
次の瞬間、諦める。 直接触れず、視線での”夢魅せ”を発動させるには、幾つかの条件を満たす必要があり……。
冬華「予想はしてたけど、予想より酷いわ……」
――まず、相手が一般人基準の平均以上に、感受性豊かな事が求められる。
冬華「始めて見たわよ……死んだ魚みたいな目ってヤツ」
感情が摩耗していればそれだけ、成功率は累乗で低下する。 冬華は精一杯の強がりを言葉に乗せ、思考を後悔と反省へと回した。
冬華「……嗚呼もう、なんでこんな事に」
とりあえず、帰ったら言い出しっぺはケツに思い切りタイキック。 直哉が相手なら能力? もブレるらしいし、アイツに捕まえさせて、意地でも蹴り飛ばすわ。
あとクマヘも、会ったらとりあえずぶん殴ろう。 あの口振りなら何が待ってるか、どうなるか、どうせ全部分かってた癖に。 手に追えないのが待ってるなら、あの場で帰せばよかったのよ。大体殆どアイツのせい。
後、直哉も……アイツだって……。 まだお礼だって言ってないのに、急にいなくなったりしてさ。
魔界とか異世界とか、そういう話って聞いて、直哉が絡んでるかもって手を出したけど……。 アイツが何も言わずに姿、消したりしなければ、私だってこんな所来なかったし。 直哉が……嗚呼、もう……。
冬華「…………」
私もバカね、ホント。 文句は言っても尽きないのに、八つ当たりしたい気分なのに、それなのに……。
冬華「……最、悪っ」
……また、会いたい。 会えるだけでいいやって、それしか出て来ないのは。
多分、本能で……分かってるんだろうな。
http://w-snow.sakura.ne.jp/6life/11_tubuyaki.html
――――。 ――。
――それは、救済の物語。
次回予告!
直哉「どうも! 直哉&クマヘの女の子にはとりあえずメイド服を進める方、直哉です!」
直哉「いや、この世界に来てから可愛い女の子いっぱいで嬉しいね! 皆片っ端からメイド服着てくれないかなー!」
直哉「なんて事を考えてたら前触れなくすっげえ可愛い子が出てきてもうビックリ! 探索者って感じじゃ無いし、何処の子だろう、メイド服着ない?」
直哉「しっかし、なんかこう……似てるんだよなあ。話してて感じるもやもや感が、こう、アイツにさ……見た目は全然違うんだけど。むしろ見た目だけなら他に似てるヤツが……」
直哉「さて次回! 「女神が告げる物語」」
直哉「え、アレ欲しいの? 正気?」
+
クマヘ「ハアイ! まどマギ以降気になった深夜アニメは毎週チェックするようになった方、クマヘです!」
クマヘ「最近2クール物のアニメが増えたじゃん、シュタゲとかピンドラとか! どれも楽しく見てたんだけどね!」
クマヘ「でさ、2クールアニメでも12話。1クールの終わりって盛り上げてくるのね! やっぱ盛り上げ時なんだろうねクールの終わりって」
クマヘ「そんな感じで次回は第十二回更新! 俺も盛り上げ所を用意してくるって話で御座いまして! でもつぶやきはギャグです」
クマヘ「さて次回つぶやき! 「冬華さん IN セルフォリーフ」」
クマヘ「とりあえず冬華回収しておくかー、接敵一発目、大技ぶっぱする瞬間が狙い目だな、勿論! 問答無用で! 無傷回収! 余裕でした!!」
――物語は常に、”今”を基軸に廻りだす
オフィリィ(16)からのメッセージ:
オフィリィ「まぁ、だからといって連呼して、『おまわりさーん、こっちですー!』とか言われても責任はとれないけど…。」
オフィリィ「そりゃ、どう見ても悪意を持って近づいてきたようには見えないしね。」
オフィリィ「ふむふむ。クマさんは男の子と呼ばれるのが、嬉しい年齢と。」
オフィリィ「なーんて言っても、男の子女の子って年齢に関係なく使う場面も、多々あるよね。」
オフィリィ「そうそう。別に恥ずかしい服着るわけじゃないしねー。」
オフィリィ「!」
オフィリィ「まぁ、メイド服も機会があれば着ると思うよ。(誤魔化した。」
るーくん「あぁ、こちらこそよろしく。」
るーくん「………まぁ、どういうポジかは置いとくとして、な…。」
オフィリィ「まぁ、自己評価と他人評価の相違…だね。見てて楽しいからいいんじゃない?マトモかどうかはこの際気にしないで置いて。」
アン(26)からのメッセージ:
アン「あぁ、丁度良く巨人族用のハイヒールを持ち合わせていましたわ」
いつの間にかヒール部分だけで1mは越えるハイヒールがそこにある。 どう考えても丁度良く持ち合わせた物には見えない。
アン「巨人族の知り合いを呼んでくるから少し待っていただけるかしら?」
ナズナ「確かに、奪う覚悟が無ければ奪う側には回れませんものね 私としては好ましい考えですけどね、私も人の物を無理矢理奪うのは好きではありませんし」
ナズナ「私を始め、お嬢様に仕えてる侍女は全て金銭目的ではありませんからね… 尤も、何がしかの対価をお嬢様から受け取って居る者が大半ですけれどね」
ナズナ「私と副侍女長のアンリだけですかね、お嬢様に対価を頂かずに仕えたのは そう考えると、金銭を受け取って仕えると言うのは当然なのかも知れませんね」
アンリ「私はお嬢様こそ仕えるべき御方と思い、今に至るのですけれどね 申し遅れました、私、副侍女長を務めさせていただいているアンリエットと申します、以後お見知りおきを」
年の頃15〜16の少女?が頭を下げる
瑞穂「貴方がもっと心が強ければ世界は面白くなっていたでしょうに、ってフランお母さんが言ってた まぁ、その弱メンタルだからこそ世界のバランスは取れてるんじゃない?」
アン「ワタクシ、されるよりする方が好きですから、ナズナ達侍女に手伝わせるなんて事殆どありませんわ」
ナズナ「お嬢様のお相手より、お嬢様のお客様のお相手が主ですね 勿論、男女問わず満足させるだけの手管は持っていると自負致しますが」
アン「勿論、見せる相手は貴方では無い事は確かですわ ワタクシの場合は上に立つ物で在りたいと言う願望もあるのでしょうけれどね、貴方のように性的な意味での興奮は殆どありませんわ 可愛い物は好きですし、憧れますけれどね」
ナズナ「ふふ、どうせなら言葉攻めより愛の言葉を囁いてもらいたいですね、女性としては 尤も、言葉攻めは好いている相手でないと興醒めですけれどね、特殊な性癖でも無ければ、ですが」
瑞穂「うん、それ無理 あたしも着るより作る側見る側だからねー
何だったら直哉さんにぴったりのメイド服作ってあげようか?」
アン「ふふ、ではどうなるのか遠巻きに見物させていただきますわ お祖母様のように貴方の道化として舞うほどの勇気もありませんし」
しらは(28)からのメッセージ:
しらは「文化が近いかどうかは、行ってみないと分からないけれど…。」
しらは「でも似たようなところだったとしても、私の知ってる限りあなたほど適当な考えの人間はいなかったわね。」
しらは「まぁ、其方の世界でもあなたがよほど例外という可能性もあるけれど。」
しらは「別に戦闘慣れしてる訳じゃないわよ?」
しらは「元いたところにはこの世界みたいにモンスターみたいなのいなかったし。」
しらは「授業中暇で、手持ちぶさたにシャーペンを回したりする人いるでしょう? あれと同じよ?」
しらは「あんまり変なこと言うと手が滑っちゃうかもしれないけど、ね」
ニコ(ニキ)(49)からのメッセージ:
ニコ(ニキ)「こ、こんにちは、えーっと、ニコくんのお友達……かしら?」
ニコ(ニキ)「ごめんなさい、私、ニコくんじゃなくてニキなの 自分でもまだよく分かってないのだけれど、気が付いたらこうなってて……」
ニコ(ニキ)「その、もしよかったら、私とも友達になってくれると、嬉しいな?」
ニコ(ニキ)「お話しからすると、ニコくんもやっぱり、旅をして暮らしているのかしら? 私と同じ服を着ていたから、そうじゃないかと思っていたんだけど…」
ニコ(ニキ)「ほっぺちゃん、魔法が使えて驚いていたんだけど、魔石飲み込んじゃってるの……? そういえば、それらしい物を持ってるわけじゃないから不思議だったのよね」
ニコ(ニキ)「…………ところで、その、さっきからほっぺちゃんに突かれてる……人……クマさん……? ええと……、だ、大丈夫なの……かしら?」
ニコ(ニキ)「あ、ほっぺちゃんってほんとに賢いのよ!私にも、魔法のこと色々教えてくれたのっ」
ニコ(ニキ)「…………わ、私も……魔法の練習………したいな………(ほっぺちゃんに突かれ続けるクマヘのほっぺたを見つめつつ」
グーラ(80)からのメッセージ:
女は柔らかい笑みを浮かべていると、驚いたのかほんの少しだけ、目を丸くする。
「。○(メイド、服……)」
![](http://file.hearsay.kakuren-bo.com/i1.jpg)
そっと何もない傍らで、腕が何かを掬うかのようにくるりと回し、動かす。 すると件のメイド服が、その腕にかかるような形で現れた。
ゆっくりと、メイド服の肩のところを持って服を広げる。 風が乗せる柔らかい匂い。メイド服からふわふわと香ってくる。 しげしげと直哉様とくまへ様とその服をかわるがわる、見つめている――
![](http://file.hearsay.kakuren-bo.com/i1.jpg) ――これの、こと? ――先日会った、触手を手繰る女性。彼女が着ていたもの、なのだけれど……。
囁くような、小さな音。 目の前でない、あらぬところから言葉のような囁き。 それが香る風と共に、そっと聞こえてきた。
![](http://file.hearsay.kakuren-bo.com/i1.jpg)
そう、なんだ―― じゃあ、私が見ても、何も知ることはない――の、かしら――
――確かに、総てを知ったところで良いとも、限りはしない。 ――知らない方がよい事柄は、たくさんたくさん、あるのだから。
![](http://file.hearsay.kakuren-bo.com/ghulah_i2.png) メイド服を畳んでは、再度、そっと腕にかける。 ゆっくりと、口元に手。くすくすと笑う。声こそはない。だがおかしそうに笑みを浮かべている。
あら――。 でも昨日は、倒せた様子――でも、その方が、困ったのかし、ら――?
イッシュ&ユーニィ(92)からのメッセージ:
ユーニィ「……そのメリットっての、俺等に分かるように教えてよ。出来ればちゃんと納得出来る理由つきでなー?」
イッシュ「…28か。おれ達より大体10上か。…それで自称神か。痛々しいな…」
ユーニィ「…俺、絶対こんな三十路前にはなりたくねー」
イッシュ「ん?ああ…安心しろ直哉。おれは…モテた事も恋人が出来た事も無い。恋人居ない歴=年齢だ」
ユーニィ「…こいつ、研究中はいつも妹に貰ったビン底眼鏡なんだよ。元は悪くねーかもしれねぇけど…な」
イッシュ「それだ、それ。だが多少特殊な能力はあれども基本おれは普通の人間のように育てられたからな…まぁ、実感があるわけではないよ。父は天使だが…見た感じ普通……より子煩悩なぐらいさ。…あと、母に頭が上がらないぐらいだな」
ユーニィ「お、お前あの漫画読んでたか!そうそう宮城ポジ。最近読み直したけど俺、アイツと身長も同じなんだよなー。 あ、でも鍛えてるからさ、体力とかはちゃんと持つんだぜ。ま、ガタイのいい奴に故意に体当たりとかされると弱いけどなー、この大きさだし」
イッシュ「パラレルというか、平行世界というか…交わる事は無いのだろうからな。 見た所、出ている漫画やアニメなんかは2人の会話でもあまり変わらなさそうに見えるな」
ユーニィ「言っといてアレだけど、書ける部活やってたってさ、大会とかで勝てるかはその時の運だって絡むしさ。実力があっても運が無かったらどーにもなんねぇもん。 だから…部活だけに頼るのも本当はダメなんだけどな…勉強は苦手だから難しいな。お互い苦労するよな、こういうのさ」
イッシュ「…ま、大規模なボランティアとかの方が内申には響きそうなイメージだな」
イッシュ「世界情勢はまぁ…インターネットでも新聞でも見れるか。若人が明日に向けひた走るのをサポート……うーん?自虐的な意味でか?」
ユーニィ「世界が崩壊へ向かうのを背後からこっそり阻止するってのがわかんねぇけど、ニートがネット漬けになってるって印象しかねぇ。 あ、もしかしてネトゲで自分の世界守ってんの?」
黒江(126)からのメッセージ:
雅彦「……リロードも弾切れも魔力次第。慣れると、他の銃が使いにくいから面倒なんだけど」
雅彦「……うん。もうちょっとちゃんとした装備を整えてから出直す」
黒江「……元なのに神の力が使えるの?(首傾げ でもそういう夢持ってる人って素敵だよね。神様みたいな力があったら色々できるのになー。なんてね」
黒江「ううん? 面白い人だと思うよ?+BR車椅子そのもの!? 何それすごい。っていうか……(車椅子と話している小川さんを想像し)……なんか、傍から見ると危ない人?」
雅彦「……飴と鞭は大事<甘やかしたら〜」
黒江「そうそう! 絶対新しい発見とかあるじゃん? もふもふとか、もふもふとか、もふもふとか!(キラキラ うん。雅彦ったら魔力使いすぎてジャムっちゃったけど、何とか建て直しはできたみたいだし」
雅彦「……まぁ、何とかなるかも。小川さんも気をつけて」
イノリとライネ(186)からのメッセージ:
リーライネ「世界全体…どれだけ大規模な魔術なんでしょうね。掛けた人もそうですけど。」
イノリアス「……クマヘ さんじゅうななさい?」
イノリアス「まぁ、飛ぶのには不自由からねー。片翼だと。」
リーライネ「…私達の種族は少ないのでどうしても目立ちますしね。」
ブラス(206)からのメッセージ:
ブラス「分からないことは聴かないとねー!見た目じゃ分からないから聴いて回ってるってのもあるよ!」
ブラス「んー?俺はこう、追っ手から逃げてここまでかーって時に何かが起こって此処にいた!そんなんだから実は原住民にあんま執着ない!」
ブラス「へぇー。そんなよくわからない法則あるの?人生常にニューゲーム的な。強くてニューゲームはないんですかねー。」
ブラス「備えあればなんとやらー!石橋を叩き壊すー!って感じ?」
ブラス「はっはっは!そんな俺の右腕には鬼がいるんだーとか右目が疼くぜとかそういうのはないから安心だ!たぶん!」
ジャック(257)からのメッセージ:
ジャック「黒歴史ェ・・・と言ったところですかね?まあ、過去から得た教訓を生かすに越したことは無い。 ・・・わざわざ忌まわしい過去の再現をする必要はどこにもないですしね、フツー。」
ジャック「なるほど!クマヘさんは空気扱い!そこにいるはずなのに居なかった!わかったぜ! (と、悪乗りしてサムズアップ!)」
ジャック「ふむふむ、魔力は大気の中に漂っていて、得られるかどうかは生まれてきた場所次第と・・・ 俺も恐らく、大規模な魔法とか一生かかってもムリだと思うけど・・・学ぶだけ学んでみるのも、良いんじゃないかな? 俺の世界では魔法の類が無いからこそ、勉強のしがいが有るというか、何かに活かせないかなと模索してる最中さ。」
ジャック「ほうほう、何事も基礎から始まるんだからそう謙遜しなくて良いよ。 悪用なんてするべきじゃないしね。努力の結晶、確かに見て触らせてもらったよ。ありがとう。 (へぇ、こんな感触がするのか・・・と楽しそうに触れて。)」
ジャック「ははは・・・無視されるってのは、かなりきっつい仕打ちですしね。 流石にそんな非道な真似はしたくないかな・・・まあでも流石に鬱陶しいと感じたら雑に扱いますんで、悪しからず。」
ジャック「あ〜・・・なるほど、選ばなかったIFの展開が、常に良いものとは限らないか・・・ それはちょっと、いやかなりきっついかも・・・そう考えるとなんとも難儀な能力だね。」
ジャック「おっ、行ってきたのか、楽しんでくれたようで嬉しいよ。 俺は(リアル事情の関係で)一応学園祭に参加していたけれど、裏方に回っていたからさ 足を運んでくれた人の喜びの声が聞けるとなんとも嬉しいね。」
ジャック「そうだね。どこの学校も和気藹々としてて落ち着くなあ・・・あ、そういえば 直哉さんはカメーリエの生徒になる気はあるかな?良かったら、だけど入ってみるのも悪くないと思うよ、どうかな?」
ジャック「それと幾分か遅れてしまったけれど、新年明けましておめでとう。 クマヘさんに直哉さん、今年もよろしくお願いしますね。」
いるか(431)からのメッセージ:
「あー、解んないでもないな。お出掛けしちゃってテンション上がる系だ。 あたしも遊びに行ってる間はガーッと上がって、んで帰ったらグテーッてなるタイプ。 やっぱり我が家が一番だなーとか言っちゃうでしょ? 違う?」
![](http://sheep.me.land.to/6may/icon/i01.gif) シカト。
「そりゃあインパクトは凄いだろうけどさ……うん、好印象と悪印象じゃ意味も違うじゃん? あれだよ、お店の店員に変な渾名つけられて影で笑われるタイプ」
「え……それ一張羅? 他に着替えとか持ってきてないの? おうおう、……って、は? 何それやっぱナンパだったのボーイ、一緒に買い物って」
「なんてねー。あたしもここらの店はちょこちょこ開拓したいとは思ってたからさ。 そのうち一緒に買い物に行くのも……んー、まぁ、いい……のかなぁ? 何か不思議だね、若い子に買い物誘われたっていうのにワクワクしない、この感じ」
![](http://sheep.me.land.to/6may/icon/i03.gif) 「メイド服かー……いいな、あたしんとこの仲間にちょっと着せてみたいかも」
「沢山言うといいとは言ったけども、結局はあたしの気分次第なんだけどね。 女心って難しいぜー、気分次第で普段は嬉しいこともイラッときたりするんだぜ。 ……決してあたしが情緒不安定とかそういう訳じゃない。気分屋ではあるけども」
「……自分から刹那的とか言っちゃったよこの子。 なおやんはホント芝居がかってるよね、オーバーな振る舞いなんかもそうだけど。 あたしも一回でいいからその人のスタッフロールに、とかそんな台詞言ってみたいわ」
![](http://sheep.me.land.to/6may/icon/i01.gif) 「そういうとこも含めて……何てゆーんだろーなー、こう、うん、うさんくさい奴め」
「うさんくさいのとうっとーしーので、やっぱいいコンビだよ君ら。 案外お互いでもそう思ってる節とかあるんじゃない? 末永く仲良くしてたらいいよ」
レミィ&兼光(613)からのメッセージ:
”見ての通りの年齢”という言葉にひっかかり 兼光「…ん〜?一応確認しておくが、お主の世界の法律では、お主の年齢で酒を飲んでも問題ないんじゃな?こういう事ぁあんま煩く言いたくないが、親御さんやらに迷惑かけるのは避けるのが常識だからの」 肩を組んだまま、直哉の目をじーっと見詰める
兼光「どういう理由でリンクス関係に手を出したか?大衆にとって最大の娯楽である故の宣伝効果を期待して… というのが企業としての答えじゃ。んで、儂個人としての理由は『カッコイイから!』 男は浪漫を求めるもんじゃからの!自分だけのオリジナルリンクスを作るなんざ心が震えるじゃろ?」 フフン、とにっこり自信満々に笑う
レミィ「Umm… どうでしょう?私やおじいちゃんは勤め人との二足のワラジですけど、社会人もとい未成年な子もいますヨ。LINKERが本職という方もいらっしゃいます。ただ、皆さん素晴らしいLINKERである事は間違いありまセーン!」
兼光「ホホッ!そうかそうか!まだまだ短い期間じゃが、儂の事を大分分かってきた様じゃの!お主も儂やレミィを見習って、自分の発言や行動に自信を持って振舞うとええ!自惚れるのと自信を持つのは近い様に遠い事。自信を持てば、自然と結果にもそれが反映されてくるってもんよ」 カッカッカ!と闊達に笑う
レミィ「Yes!健康第一!直哉君はまだまだ若いですが、予防する事に年齢は関係ありませんカラ。レミィはLINKERとしてもAthleteとしても管理を行っているので、食生活も運動も大事な要素デース。見給え、この筋肉!」 腰に手を添え、グッ!と腹筋に力を入れる。綺麗に割れている
レミィ「Ardetaposも将来的には意思を持ったLINKSになったりするかも?もちろんP-typeにもその可能性は秘められていマース。アンテセラの技術力は無限大ッ!!」 兼光「仲良くなれなかったら、なる様に歩み寄る様に努力しないとな。リンクスだからといって、その辺を疎かにしてはどうにもならん」
兼光「男の子… 青君の事か?あの子は正直で根は良い子じゃが、性格は悪いのぉ!その言い振りでは既にコンタクト済みか。近くに同世代の子もいないし、出来ることならお主が仲良くしてくれると青君も楽しくこっちの依頼をこなせると思うんじゃなぁ…」
ハルカ(652)からのメッセージ:
ハルカ「ま、隠すとか以前にこのナニは着脱可能なんでありますとか、思いつきでテキトーな設定を付け足してみるのさね」
ハルカ「……って、この口調がいけないとか言われましても、一朝一夕じゃ直らないのさね……じゃなくて直らないんであります……じゃなくて直りませんナ……あぁもぉーっ!」
ハルカ「よっ、世の中には自分と同じ顔の他人が3人いるよーに、同じ口調の他人が3人いるんでありますよ!」
ハルカ「クマヘッドさんだって各種シナリオでキャラを大量生産してれば、同じよーな口調のキャラの1人や2人おりましょう? 別に珍しいコトじゃないのさね」
ハルカ「さておき」
ハルカ「突っ込む度に血が出るとか、とんだ弱尻なのさn(本メッセージはアウトゾーンなんでsakujo! −六命倫理機構−」
ハルカ「んー、確かに今まで解決した依頼って、劇画チックなリンゴやら、でっかいハムスターやら、ほっといても大したコトできなさそーな相手ばかりですし……緊張感がないのは確かですナ」
ハルカ「とはいえ、先の方では通行止めとかあるらしいですし、まだまだ出遅れってコトはないと思うのさね」
ハルカ「向上心は失った時点で精神的老いがはじまるんでありますよ。老成するには早すぎるのさね直哉さん」
ハルカ「……ま、ハッピーエンドを望まれちょるよーなんで、モチベーションさえ上がればスゴいポテンシャルを発揮しそうではありますが」
ハルカ「ちなみにアタシもハッピーエンド厨なのさね。欝エンドなんてまっぴらゴメン! 大団円へ驀進するためなら、無理・無茶・無謀の三無主義を貫かせていただく所存!」
ハルカ「倒れるときは前のめりでありますよ! さむずあーっぷ!」
ハルカ「イヤできれば倒れたくありませんが」
ハルカ「しかしなんでありますか、アタシに利用されたって構わない的なイケメン発言をサラっとしますナ直哉さんは」
ハルカ「確かに吊り橋効果が得意そうであります。惚れないよーに注意注意!」
アム(1588)からのメッセージ:
アム「効果付加してくれンのはいーけどよ、角とかダセぇから勘弁してくれよ」
アム「っつーか今時、角がカッコイイつってるヤツなンていねぇンだから、そーゆーのが趣味なら考え直した方がいいぞ?」
銀華「おいおい、まだお前の紹介してないんだからいきなり出てくるなy───」
#553 Wind-vent 【魂の投擲槍】
銀華「ごへぁ!?(ぶっ飛び) お前いくらなんでも暴力的すぎるだろ!」
アム「うるせーダボPLが、大人しくしてろってンだよ」
銀華「お前酷すぎる……」
銀華「───あ、そうそう、こっちはハコの中身のアムちゃんでーす」
#553 Wind-vent 【魂の投
【封殺】!!
銀華「っと!あぶねーなオイ!」
アム「ちゃン付けするな、ダボ、ぶン殴るぞ」
アム「あー、アム=グリモワールってンだ、ヨロ」
銀華「さっきおもむろに攻撃したじゃねーか、しかもなんて適当な挨拶なんだ……」
ステラ(2091)からのメッセージ:
ステラ「フィクションの中で科学技術が素敵なものとして 取り上げられてるのなら、余計ポジティブな反応になるんでしょうね。 アンテセラとはまた違った技術で実現しようとしているんでしょうけど…ふふ、私達はファンタジーですか」
ステラ「……お世辞が上手ね、直哉さんって。 言われて嫌な気がするわけじゃないけど、そんなに褒めてくれなくてもいいのに。」
ステラ「(ヒノモトと聞いて暫し宙に視線をさ迷わせた) 私の国では、あの国で何かがあると、良くこう言うわ。 「流石ヒノモト、あそこは未来に生きてるな」って……ちょっと特殊で。」
ステラ「ヒノモトからここへ派遣されている企業も変わってるし……。 あまり親しいって言うわけじゃないんで詳しく知ってるわけじゃないんですけど。」
ステラ「ああ、競争心とか…そりゃあ、無い筈ないですよ。 でもそれ以上に、私達ははじめて異世界へ渡航してきている数少ない同胞同士でもありますから。 アンテセラの代表として、他の世界の方々と接するのに仲違いしてはいられないでしょう」
ステラ「今、私の国……ノースナビアって言うんですけど、ノースナビアは戦争をしていませんよ。 でも、アンテセラに戦争が皆無と言うわけではないです。」
ステラ「皆が手を取り合う平和な世界、それこそファンタジーですね。」
ステラ「でもそれは、理想的過ぎますよ、直哉さん。美化しすぎ。 兵器として利用する為にリンクス・リングでデータを収集しているのかもしれませんよ。」
ステラ「勿論、それでも、私達がこの世界の平和の為に救援に来た事に代わりがないですけど。」
何が出来るのかなあと問われて両手に紅白の旗を持ってホイホイとあげたり下げたり 踊ったりして見せているフムに対してステラはツッコミは入れてやらない方針らしい。
ステラ「レオニスのデザインは、メカニックのクルーを捕まえたら当時の開発グループの苦労を 語ってくれると思いますよ、人形リンクスのノウハウはあったけど、あれだけ大きい機体は初めてで 色々苦心したんだとか(あの人たち、と社章が背にプリントされた作業着の男たちを指差して)」
ステラ「え、ああ、全部のリンクスにAIが搭載されているわけじゃないんですけど レオニスの場合はリンカーの操縦を補助する目的で人工知能を載せていて、…… 今は、補助だけじゃなく独自の判断で動いてくれてますけど。」
レオニス『……』 (バランスが良いと肯定する言葉に、物も言わずに直哉を見下ろした)
ステラ「レオニス、彼は褒めてくれているのよ」
ステラの言葉に、わかっている、と低く呟く声に合わせてバイザーの奥がまたたいた。 レオニス『君は、随分ポジティブだな。……それに良く口が回る』
ステラ「賑やかで素敵だわ。」
レオニス『……』
若干険悪げな空気の中フムだけはまだモノアイをくるくる回しながら 赤上げて、白下げて、とやっている。
ステラ「順調、なんですかね……先行している方々の情報をいただきながら ロケを行なっているので、最先端には行き辛いんですけど、 アンテセラで待ってる視聴者の方々の為に良い画が撮りたいですね」
ステラ「勿論、セルフォリーフの方々にも満足していただけたら最高ですし。」
以下のキャラクターにメッセージを送りました。
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