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世界共通!
No.231 本
文箭


本を読むのが好き!
本を蒐集するのが好き!
本を学問的に見るのが好き!
装丁や形が好き!
本というものが、とにかく大好き!

以上に一つでも当てはまったならば、是非ご参加下さい。
当コミュニティーでは、本が好きな方を募集しております。
本のみならず、書物全般(巻物や帖のもの)、また非書物(手紙、古筆切、他)なども範囲に含みます。

条件に当てはまれば、PL、キャラクター問いません。お気軽にお越し下さい。


主張用ではありますが、たまにコミュ主が呟くこともあります。
他にも、オススメの本や書物に捧げる熱い思いなどなど、交流の場として活用して頂ければ幸いです。



コミュニティメッセージ


文箭(231)からのメッセージ:
文箭「先日は筆の話をしましたので、その流れを受けて、本日は筆の作り方について御話しましょう」
文箭「――といっても、まさか筆を本当に作ろうという方は、いらっしゃらないでしょうが……」

文箭「筆作りは、おそらく多くの方々想像していらっしゃるでしょう、筆匠さんの手によって作られています。有名な産地だと、日本では、広島県の熊野は有名ですよね。奈良筆や京筆、江戸筆などあります。現在は筆匠さん自体が激減してしまいましたね」
文箭「筆の毛は、狸・いたち・羊・馬などが主流です。あとは兎やら猫やらねずみやら狢やら、そうした話も聞きますね。もっとも、一部には途絶えてしまった筆もあるようですが……それと、植物や人毛といったものもあります」

文箭「実際に筆作りをするとなると、かなりの手順が必要となるので、所所を端折って御話ししますね。まず、毛を一房ずつ取ります。良い毛と悪い毛がもちろん存在しますが、素人ではほとんど違いが分かりません。また、長さも関係しますが、これを揃えるのも大変ですね」
文箭「次に、毛の油分を抜きます。これは灰をまぶし、鹿皮で巻き、もみます」

文箭「その後、毛を分類し、二枚の板を使って毛を揃えます。板の上に毛をのせ、もう一枚の板で毛先を支えてやります。そうですね……板二枚が丁の字にようになっていると言えば、分かりやすいでしょうか?」
文箭「毛先を揃えたら、板で上下をおさえて、はさみで切って長さを揃えます」

文箭「次に、毛に水をつけて、毛全体を平らにならします。櫛で逆毛を取り除きます。これも、素人目には全く分かりませんでした。実際にやってみた事はありますが、一体どれが良い毛で、どれが悪い毛なのやら……」
文箭「逆毛を取ったら、今度はヘラで毛を横に薄く伸ばします。穂先が自分の方を向くように、ですね。ここで違う毛を足りしたりします。で、薄く伸ばした毛は、畳むようにして巻き上げます。この工程を“練りまぜ”といいます」

文箭「逆毛取り、練りまぜは、何度も行います。どこで納得しているのか、僕には分かりませんが、職人さんが「よし」と思えば、筆の形にします。これが筆の芯になります」
文箭「芯のまわりに、上毛を巻きつけます。これは上質の毛です。この毛も、水を含ませており、練りまぜをした時と同じように薄く伸ばしてあります。この上毛かけですら、素人には大変な作業でした」

文箭「さて、筆の形が整いました。できあがったこの穂首の根元を、糸で縛ります。やり方がちゃんとあるんですけれども、説明が大変難しいですね……」
文箭「専用の台のようなものがありまして、そこに糸を取り付けます。糸は、タコ糸でしたかね。長さ30〜40cm程度のもので、そこに筆の穂首の根元を添え、輪を掛けます。台を押さえつつ筆を固定しつつなので、口を使わねばなりません。僕は上手くできましたが、一緒にやっていた人などは、かなり苦戦していましたね」

文箭「何本も筆を造る場合、この糸にどんどん筆の穂首を縛り付けていきます。こうすると、銃の給弾ベルトに似ていなくもないですね。穂首の根元は焼きゴテで焼きしめて固めます。焼きしめは職人さんにやってもらいましょうね」
文箭「軸は、竹軸の内側を削ります。これに穂首を差し込み、穂首全体にのりをつけて形を整えれば完成です」
文箭「あ、ちゃんと乾燥させて下さいね」

文箭「>バニー&ラスティさん 本の作り方はたくさんありますね。豆本を作った事があるというのは、羨ましいです」
文箭「>ミコトさん おや、いらっしゃった。ええと、こういう感じのものですね。 【http://ginkgo.versus.jp/sensou-01.jpg】【http://ginkgo.versus.jp/sensou-02.jpg】 こちらは日本のものではありません【http://ginkgo.versus.jp/sensou-03.jpg】」

文箭「>えんちゃん おっと、誤解させる言い方をしてしまいました、申し訳無い。線装本の中にも種類がありますが、“和綴じ”は日本で製作されたものを指します。同じ綴じ方でも、中国や朝鮮で作られれば「唐本」や「中国本」、「朝鮮本」などと呼ばれます」

リオ(311)からのメッセージ:
リオ「自作本・・・薄くて高い本なら作ったことがあるけれど。テキストならオンデマンド印刷で十分ね。オンデマンドでも綺麗に印刷してくれてびっくりよ。・・・あら、そういうおハナシじゃなかったかしら。」

リオ「コピー本のお話?両面印刷の紙で作ったことがあるけれど、厚みがあるからホチキスで止めるのが大変だったわ・・・」

バニー&ラスティ(1132)からのメッセージ:
PL「体調を崩してる、といいつつとても素敵に語ってくださいましたが…身体いたわってくださいましー!…そういえば、書物の化身とかだったりするわけですが、やっぱり水分とか大敵なのでしょうか。」

玄深(1294)からのメッセージ:
玄深「主殿、まぁ緩りと参りましょう。
しかし、お聞きしてみたところ主殿もパークス殿も挟んでしまわれるのですねぇ。
確かに破れてしまった時の悲しみたるや生半可なものではないのですが、如何にも外してしまうのは忍びなく…
確かに、装丁にそぐわないものもまま有るのですが」

ミコト(1619)からのメッセージ:
ミコト「筆ですかー…昔は全部、全部!手書きだったのですよねー…、ほぅ…考えられませぬ…(首ふるふる)」
ミコト「帯…装丁が表紙カバーと合わせてるようなものだとかはちょっと嬉しいですよね。
反面、「ドラマ化!」とか宣伝用だとちょっとしょんぼりしてしまいます、挙句、表紙絵まで実写に変わってしまったり…はぅ…(しょんぼり)」

わらわら〜ず(1970)からのメッセージ:
いんちゃん「お体大事です〜。無理しないでください〜」
いんちゃん「筆はすごく奥が深いですね〜
最初の筆は竹簡に書き記すための物だったのかなぁ?」

パークス(1986)からのメッセージ:
「どこの業界にもマニアックな人はいるものだねえ。
 分解して作っちゃうなんて、ずいぶん素敵!」

「筆の定義からは外れるかも知れないけど、紀元前3000年のメソポタミア人たちは、葦ペンを使っていたと言われています。葦の茎の先端を槌で打って固めていたらしい。インクは、煤を水に溶かして樹脂で粘り気を加えたもの、だったかな?」

「文字を書くというより、絵の分野の話だけど、山下裕二先生は、『筆ネイティブ』なんて言葉をよく使ってるね。
 要するに、生まれた時から筆が身近で、なにかを表現する道具にはまず筆が血肉化してるような来歴の……だから昔のやまと絵作家だよね、そういう人たちを、筆ネイティブと呼んでいる。筆を使うのってどうしても専門化した技術だけれど、そうしたネイティブたちの筆の技術は、やっぱりなにか隔絶したものがあるのか知らね。筆そのものというより、筆遣いの話になっちゃうけど……」

「『巻筆』、正倉院の宝物庫にもあるやつかな? 紙を巻いて作られた筆。8世紀くらいのものだよね。象牙の飾りがついていてさ。
 あの、竹で作られた筆のキャップが、綺麗なんだよねえ。惚れ惚れしちゃう」




コミュニティ参加者


 ENo.59 此花サクヤ月 葵
 ENo.148 カリス・ラブマークこのえ
 ENo.164 白鷺花子ビセツ
 ENo.191 仮面童子フミ
 ENo.231 文箭句外
 ENo.311 リオーネ=デュカス有柄莉衣
 ENo.317 フィリーディス・K・ウェーハスハール霜月司
 ENo.362 ティオリオR-sobat
 ENo.405 烏丸ネヴァン古川
 ENo.518 ノア・S・ノルデンショルドZ・Zeman
 ENo.619 24式ルクファリ単騎遠征試験機運用斑Crymson
 ENo.687 ルーミリア・リィス立花 唯
 ENo.695 ルナリア=ルーチェはるち
 ENo.882 ナクシディル・ライラmagnolia
 ENo.899 ウチモさんソン
 ENo.968 佐倉 吉野/大山968.
 ENo.1111  
 ENo.1132 兎と竜栗原翡翠
 ENo.1141 黒兎栗原翡翠
 ENo.1222 エン=シルティニアシフネ
 ENo.1250 シロネコカゲツ
 ENo.1288 ヘーゼル=フラペチーノさえき
 ENo.1294 源 玄深kM-r
 ENo.1541 ルニック・トリネコイ杜に在る鉱石
 ENo.1595 シュレディンガーの猫Eins
 ENo.1619 比売巫女等新々
 ENo.1660 ヨークシュリンゲン=ファイデA.T.
 ENo.1673 ユベールこち
 ENo.1708 高橋 信一郎レナーテ
 ENo.1784 スコッチ・ブライトkikunojyo
 ENo.1884 ヤマダヤマダヤマーダかーな
 ENo.1943 バルネッタあちゃな
 ENo.1970 白鳥 杏紅葉屋
 ENo.1986 パークス・P21・3Q77X94_RNG
 ENo.1996 イェル・V・ハルトマンDさん
 ENo.2003 アレイリィン・ノッサフれのこ
 ENo.2026 ケーニッヒ=アイゼンハウゼシノ
 ENo.2034 スチュアート・ノット雨酒
 ENo.2126 バロンケイス正井
 ENo.2195 黒心 幽見れいん
 ENo.2736 ミハイル・レニングラード きつね仮面
 ENo.2899 ジェームズ・C・M・ゲーティアことぶき
 ENo.3007 キルシッカ・ヴェシトゥーリようかん
 ENo.3145 自律移動式図書Ru+
 ENo.3285 クライブ・ルブムサピュルリオ
参加者 計 45