ENo.49 Nicolas=Connick

この日記は、以下のPMをお借りして書いています。

ENo.326 （デオーク=S=レーテル

日数経過により、ENo.55 Nicole=Connickとリンク中(2回目)

アップルさん「と、どんでもねぇ……」

その姿に少々驚きはしたものの、アップルさんは大した強さでもなく、あっさりと退治することができた。
西に戻ってきたおかげ………もあるのかな？

アップルさん「俺らも所詮はこの程度…って、こと…か……」

そう言い残して崩れ落ちたアップルさん。

ニコ「……………これで………終わりかな？」

ほっぺ「この程度？この程度？………終わりかな？」

倒れたアップルさんのアップルさんの哀愁に満ちた顔を見て、周りを見回すが、これ以上仲間はいないようだ。

ニコ「………ナギサ達………呼んでこないと…………」

ほっぺ「終わりかな！ナギサ、リヅキ、…………どこ？」

リヅキはアップルさんの煙草の煙が駄目だったらしく、ナギサと一緒に避難していた。

デオーク「あいつ等ならあっちの方だ、……俺が連れて来る」

ニコ「………………うん」

デオーク「……ったく、吸う場所は選んで欲しいもんだな、こいつらも」

そう言って、アップルさん達の煙草の火を消すデオークさん。

ほっぺ「煙草！リヅキ…………煙草、苦手？」

デオーク「ん？……いや、リヅキはあんま身体が丈夫じゃなくてな　　　　　
煙草ってのは百害あって一利なしって言うだろ？
駄目駄目、んなもん吸わせてられねェよ」

ニコ「…………大変……なんだね…………」

デオーク「…まぁ、生まれつきだしな　　　　　　　　　　　　　　　　　
最近はナギサに倣ってあいつなりに頑張ってるみたいだけどよ
……無理してないといいんだがな」

ニコ「…………二人で、大丈夫かな………？」

デオーク「ナギサが付いてれば大丈夫だろ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
じゃあ連れて来っから、この辺りで待っててくれるか？」

そう言って、デオークさんは二人を探しに森の奥へ。

そして、入れ替わりに見知らぬ二つの人影が森の奥から現れた。

？？？「むっ！むむむ…っ」

？？？「…あれ？先越されちゃってたかぁ」

ニコ「……………？」

ほっぺ「…………誰？」

？？？「初めましてっ！僕はサニー、こいつはファニーっていうんだ
同じ冒険者…だよね？強いんだねー！」

倒れたアップルさんを見て、驚きつつも、少し残念そうな表情をしている。

さらに同じ冒険者ということは、この二人も同じ依頼を受けた冒険者という事だろうか。

ファニー「サニー………ディナー」

サニー「あ、あぁうん、わかった、オルゼの街まで行こっか……それじゃ、またねっ！」

挨拶に答える間もなく、二人は去って行ってしまった。

ニコ「……………また………ね？」

ほっぺ「またねっ！またねっ！」

デオーク「ん？…誰か来てたのか？」

また入れ替わるように、ナギサとリヅキを連れたデオークさんが帰ってきた。

ニコ「………冒険者の………サニーと………」

ほっぺ「ファニー！」

デオーク「…嗚呼、他の冒険者か何かか。一足違いだったみたいだな」

ニコ「………オルゼに……行くって………」

デオーク「オルゼってことは……逆方向か、挨拶出来なかったのは残念だったな…。　　　　　
……でもまぁ、一度はオルゼの方向も見に行きたいし、また会う事もあるかもしれねェな」

そういえば、依頼先で他の冒険者とすれ違ったのははじめてかもしれない。
名前くらい名乗っておけばよかった気がするけど………また、って言われたし、その時でもいいか。

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無事に依頼を終え、予定通りにスティルフの街へ向かった。

ようやく到着したスティルフでは、宿を取ってすぐに寝てしまった。

エスタからの道中、アップルさんは簡単に退治することが出来たものの、巨大竃馬やゾンビの群れに囲まれたり、
他にも沢山の初めて見る生き物と戦いながらの長旅だったせいで疲れが溜まっていたのかもしれない。

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そして、変わった夢を見た。

1匹の猫と一緒に、見知らぬ世界を旅する少女の夢を。

そこはセルフォリーフとは違い、豊かな自然は泣く、どこか殺伐とした雰囲気の世界。

少女の服装は、自分のそれと寸分違わず、同じ一族であることが分かる。

？？？「相変わらず、進んでも進んでもほとんど何も無い世界ね、ここは」

？？？「にゃー」

？？？「たまに遭遇する変な生き物は色々な種類がいるみたいだけど、
会話も出来ないどころか襲ってくるんだから嬉しくもないし」

？？？「にゃー……」

？？？「ほんの少しだけ、人にも会えたけど……出来れば、もっと素敵な世界に出たかったなぁ」

？？？「にゃー」

少女は、自分達とは違い一人と一匹だけで旅をしているようだった。

手持ちの食料や装備はどこか頼りなく、補給もままならない旅である事がうかがえる。

？？？「うーん、今日も街は見つからなさそう……かなぁ？」

？？？「にゃー？」

？？？「暗くなる前に寝床の準備はしちゃいたいし、そろそろこの辺りで休もうかしら」

？？？「にゃーん♪」

今日は平原の中で野営をすることに決めたらしい、荷物を下ろし、準備を始めた。

？？？「もう10日目だし大分慣れてきたけど、たまにはふかふかのベッドで眠りたいわね」

？？？「にゃー♪」

？？？「最初の街はなんだか嫌な雰囲気で、この前見つけた街はほとんど人気が無かったし
この分だとこの先もあんまり期待できそうにない気もするけれど……」

？？？「にゃー………」

？？？「それでも、先に進んでみ無い事にはどうしようもないんだけどね　　　　　
もしかしたら、素敵な世界に繋がってる、なんて事があるかもしれないし？」

？？？「にゃーん♪」

？？？「寝て起きたら、とまではいかないけど、せめて夢の中くらいは期待したいわねぇ」

？？？「にゃー♪」

猫とそんな話をしながら準備をしている彼女だったが―――

？？？「にゃ……………にゃっ？」

？？？「ん？どうかしたの？」

先程まで、主人の話に相槌を打ちながら器用に手伝いをしていた猫が、その動きを止めた。

？？？「フーッ」

そして、威嚇を始めたその方向に、巨大な獣が迫っていた。

？？？「えーっと………象………？というより、マンモス……かしら？」

？？？「フーッ」

？？？「まったく、こんな生き物までいるなんて、困った世界ねぇ」

？？？「フーッ」

？？？「休む前に、この子をどうにかしないといけないみたいね………」

少女は諦めたようにそう言うと、武器を手に、マンモスを睨みつけた。

？？？「うまく倒せば…………今夜はお肉料理が食べられるかしら」

？？？「にゃー！」

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