ENo.485 リズミュート=K=3GP

貴方が見ているその人形の石像の胸には不思議なプレートがついていた。
近づいて、よく読んでみるとこう書かれている…

『ジロジロ見ないで！　はずかしい！』

ぱっとみゴーレムのミュートさん。
その実本体は石をつなぎあわせている粘液の集合体だ！
単体では知性を持たないのだが、共生体として群体になると
個体と個体が電気信号でつながれ、あらあら生命の不思議！
なぜか知性をもってしまった。

どこかとある世界にて大元の生命体が製造されたようだが、その用途や目的ともに不明である。

共生体種族の目標は個体数を増やし続けることなのだが、
ミュートさんの群体はあまり目的は無いようだ。
必要に応じて増えたり減ったりする。ただし減ることはめったにない。
現状でも十分目を引くとは思うのだが、あまりに規格外サイズになったときにある程度間引くようだ。
外骨格は着替えることも可能。
その時の気分や、旅で手に入った素材でコロコロ変わったりもする。

テレパシー能力を持ち、近くにいる相手の記憶ぐらいは簡単に読めてしまうが、
過去とある人物にそれはあまりにデリカシーが無いと怒られ、
使用は主に他種の言語を学ぶことや、未知の知識を得る時等に使用される。
時間さえかければ当の本人が忘れているような過去の記憶まで認識できる。
が、うっかりそれを表に出すと本気で嫌がられてしまうとわかっているので、
そこまで深く探ることはめったにしない。

普段は、石像の割れ目からちらっと見える触覚等から、
空気の振動を利用したり、周辺の意識体の知覚の流れを元に外部情報を確保している。

発声する器官は無いので代わりに外側の体に電光掲示板をつけて会話をする。
が、めんどうな時や咄嗟には直接テレパシーで声をかける。

我らの料理を毒見する奴出ておいで…。
まずくは（おそらく）無いだろうから…。

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絵はPener氏(Eno.1140)が想像で書いてくれました。サンクス。
色が欲しいなあとの本人談で今度は色をつけてくれました。サンクス。
正解の姿形は貴方の心にあります。