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世界共通!
No.231 本
文箭


本を読むのが好き!
本を蒐集するのが好き!
本を学問的に見るのが好き!
装丁や形が好き!
本というものが、とにかく大好き!

以上に一つでも当てはまったならば、是非ご参加下さい。
当コミュニティーでは、本が好きな方を募集しております。
本のみならず、書物全般(巻物や帖のもの)、また非書物(手紙、古筆切、他)なども範囲に含みます。

条件に当てはまれば、PL、キャラクター問いません。お気軽にお越し下さい。


主張用ではありますが、たまにコミュ主が呟くこともあります。
他にも、オススメの本や書物に捧げる熱い思いなどなど、交流の場として活用して頂ければ幸いです。



コミュニティメッセージ


文箭(231)からのメッセージ:
文箭「すみません、体調を崩しているので、あまり大層な話ができそうに無く……申し訳無いです」
文箭「今日は、以前とある方にリクエストを頂いたのを受けて、筆の話をしようと思います」
文箭「東洋では、昔は、『紙に筆で字を書いて……』という事がありましたね。こうした風潮は割と最近まで、長く愛されてきたものです」

文箭「具体的な例を挙げれば――小説家の永井荷風(1879-1959)は、原稿用紙に万年筆で書く事を嫌っていたそうです。自ら紙を選んで墨書し、執筆活動に臨んでいたのだとか。万年筆や鉛筆の出現以後、こうした人物は珍しいものでしたでしょうが、慣れ親しんだ筆を置き去りにはできなかったのは、人間の心理でしょう」
文箭「筆と言えば『弘法も筆の誤り』であるとか『弘法筆を選ばず』であるとか――弘法様がよく出てきますよね。弘法大師……空海は、それこそ、筆を選ぶ人だったと言われています。嵯峨天皇と親しかった事でも知られる空海ですが、二人は文芸に対する造詣が深く、筆に対しても興味が尽きなかったとか。嵯峨天皇に筆を見せ、筆談義に華を咲かせたという話もあるようですね」

文箭「近代で言う愛筆家には、細井広沢(1658-1735)が挙げられます。彼は有名な書家で、筆に対する関心は取り分け強かったものでした。彼、自分で筆を造る程、筆へ情熱を注いでいたのですよ」
文箭「その著書の一つに、正徳5年(1715)の『思貽斎管城二譜』があります。筆譜として名高いこれには、『(前略、一部要約)日本の筆毛も良いものはあるが、造筆は中国に到底かなわない。また、筆管には渡来した豪華なものがあるけれど、その毫(毛の部分、筆で最も大事なところ)が退敗したときこれを替えるべき筆匠がいない』と、中国と日本の筆を比較し嘆く文があります」

文箭「この後、広沢は手持ちの幾つかの筆を分解し、内部の構造や加工を理解しています。こうして研究をした結果、自ら唐筆と同じものを造り出す事に成功しました」
文箭「……あ、誤解させてはなりませんので、一応申し上げておきますと、先の書は広沢自身が生前発行したものではなく、死後、これを偶然発見した人物が発行したものです」

文箭「広沢と同じような年代で言えば、幕末の三筆として知られる市川米庵(1779-1858)も、筆を愛好した人物の一人です。彼は20代で216本もの筆を収集し、『米庵蔵筆譜』という本を出版しています」

文箭「と、話し始めの都合上、筆に関する人々の話になってしまいましたね。肝心の、筆自体の話をしましょう」
文箭「筆の起源は古く、詳しいところはわかっていませんが、中国の戦国時代のものが現存する最古の筆ではないかと言われています。ですが、おそらくはもっと前――殷代に、既に筆はあったのだろうと見られています」
文箭「日本だと、正倉院の『天平筆』が最古のものだと言われていますね。こちらは中国の渡来品です」

文箭「現在の筆と昔の筆には、もちろん、製法から大きな違いがあります。先に述べた、中国の戦国時代における筆などは、木に獣毛を括り付けただけのものですが、それはさておき」
文箭「昔は“巻筆”といって、筆の芯を紙で巻く製法がありました。現在はこのような製造法はほとんど無く、唯一、滋賀県で藤野雲平という方が製造しているものがあります」

文箭「ところで、以前、紙魚の話をしましたが……困った事に、筆も、虫に食べられるんですよね……。きちんと取り扱わないと、夏場にはカビも発生しますし、筆の手入れは大変です」
文箭「筆の話、筆の造り方についても御話する予定だったのですが、手が回りませんでした」

文箭「>ノアさん あ、はい、大丈夫です……すみません。なんとか……」
文箭「冬の夜長ですか……。……冬というと、『雪国』が思い出されますよね。僕は読んだ事ありませんけれど」

文箭「>玄深さん 僕は、君の言う――帯を折り畳んで挟みますね。収納の際に引っ掛かって、帯を傷付けてしまうんですよ……」
文箭「>ミコトさん おや、配慮が足らず、失礼をしました。……そう言う僕も、話にするのは平気とは言え、根本的に虫は苦手です」

バニー&ラスティ(1132)からのメッセージ:
PL「自作本、といえば昔は夏休みの宿題などで手作り絵本、とかやったりしてましたね。和とじのようにしっかりした綴じ方ではなく、曲げたページに背表紙つけただけの簡単な作りのやつですが。他にも、豆本のような大きさの、1枚の紙に切り目を入れてそこから折り曲げて作る冊子なんかもやりましたね。懐かしいなぁ。」

玄深(1294)からのメッセージ:
玄深「まさか、パークス殿に拾っていただけるとは思わず…楽しく読ませていただきました。
現在絶賛チキレ中なので何も述べられないのが残念ですが、いずれ本の話題からは逸脱致しますから丁度よかったのやも知れませんねぇ」

玄深「さて年も変わったことですし、今年もよき本との出会いを願いましょう。
因みに今年最初に買った本は、去年の発売ですが『無縁塚』と『当世幻想博物誌』でした」

ミコト(1619)からのメッセージ:
ミコト「ほほう、…(アイコンじー)…あの、ぜひとも拡大版を拝見したい、です…っ(おずおず挙手)」

わらわら〜ず(1970)からのメッセージ:
いんちゃん「綴じ方が国によって違うのですか? 和綴じだから日本の綴じ方だと思ってました〜
(じっくり説明聞いてます)」

いんちゃん「ぐるぐるしちゃって難しかったです〜。はぅ〜」
いんちゃん「>みーしゃさん
ふぇ? ど、どこかでお会いしましたか? ぼく忘れちゃってます? ごごごめんさない〜〜〜><」

パークス(1986)からのメッセージ:
「本の帯かあ。ぼくはぜんぶ取っちゃうんだよね、あれ……
 帯まで含めて装丁になっているような本ならいいんだけどね。ちょっと、ダサい気がしてさ……」




コミュニティ参加者


 ENo.59 此花サクヤ月 葵
 ENo.148 カリス・ラブマークこのえ
 ENo.164 白鷺花子ビセツ
 ENo.191 仮面童子フミ
 ENo.231 文箭句外
 ENo.311 リオーネ=デュカス有柄莉衣
 ENo.317 フィリーディス・K・ウェーハスハール霜月司
 ENo.362 ティオリオR-sobat
 ENo.405 烏丸ネヴァン古川
 ENo.518 ノア・S・ノルデンショルドZ・Zeman
 ENo.619 24式ルクファリ単騎遠征試験機運用斑Crymson
 ENo.687 ルーミリア・リィス立花 唯
 ENo.695 ルナリア=ルーチェはるち
 ENo.882 ナクシディル・ライラmagnolia
 ENo.899 ウチモさんソン
 ENo.968 佐倉 吉野/大山968.
 ENo.1111  
 ENo.1132 兎と竜栗原翡翠
 ENo.1141 黒兎栗原翡翠
 ENo.1222 エン=シルティニアシフネ
 ENo.1288 ヘーゼル=フラペチーノさえき
 ENo.1294 源 玄深kM-r
 ENo.1541 ルニック・トリネコイAieS
 ENo.1595 シュレディンガーの猫Eins
 ENo.1619 比売巫女等新々
 ENo.1660 ヨークシュリンゲン=ファイデA.T.
 ENo.1673 ユベールこち
 ENo.1708 高橋 信一郎レナーテ
 ENo.1784 スコッチ・ブライトkikunojyo
 ENo.1884 ヤマダヤマダヤマーダかーな
 ENo.1943 バルネッタあちゃな
 ENo.1970 白鳥 杏紅葉屋
 ENo.1986 パークス・P21・3Q77X94_RNG
 ENo.1996 イェル・V・ハルトマンDさん
 ENo.2003 アレイリィン・ノッサフれのこ
 ENo.2026 ケーニッヒ=アイゼンハウゼシノ
 ENo.2034 スチュアート・ノット雨酒
 ENo.2126 バロンケイス正井
 ENo.2195 黒心 幽見れいん
 ENo.2736 ミハイル・レニングラード きつね仮面
 ENo.2899 ジェームズ・C・M・ゲーティアことぶき
 ENo.3007 キルシッカ・ヴェシトゥーリようかん
 ENo.3145 自律移動式図書Ru+
 ENo.3285 クライブ・ルブムサピュルリオ
参加者 計 44