ENo.2158 Medea-Laplace121

　半宗教結社「Celestial Dawn（天上の夜明け）」アルバニア支部テペレナ研究所の実験体。
　外見年齢18歳程度。
　身長152cm、体重40kgほど。
　背中あたりまでの柔らかな金髪を適当にまとめている。
　瞳は紫色で輝きが無く、肌は病的に白い。
　視力は失われているが、後述する「プレアデス」により補っている。
　戦闘用として開発された訳ではないので全体的に身体能力は低く、直接戦闘には不向き。
　
　本来の出身地は不明だが、人種は（推定）ロシア系。
　Laplace121は開発コードであり、未来予測能力強化型・女性・21番目の実験体である事を示す。
　Medeaは担当官が「コルキスの王女メディアのように、全てを滅ぼしてでも自分だけは生き延びろ」と言う意味を込めてつけた個人名である。
　
　生来の性格としてのんびりしており、概ね素直。ただし、生存については強い執着を見せる。
　また、知能と知識量は優れているが、始終考え事をしているためぼんやりしていると見られる事が多い。

　メディアの能力は、他者の思考力の使われていない部分及び意識表層部の知識に強制アクセスし、さらにそれを足掛かりに「その者と魂の繋がりを持つ者（親族等）」に連鎖的にアクセスする事で思考力を極度に拡張し未来予測を行うものである。
　通常は思考力の利用は小規模であるため、利用された側の精神に影響を及ぼす事はなく、気付かれる事もまずない。
　だが、アクセス人数が少ない場合や複雑な予測を行う場合には利用率が上がり、思考力を奪われた側はコンピュータで言うメモリ不足を起こす。その際、精神干渉に抵抗できなかった者は阿片服用時にも似た酩酊・陶酔状態に陥り判断力と行動意欲が極度に減退する。
　
　なお、能力の代償として常時脳に大きな負担がかかっているため、一日に最低で六時間の仮死と四時間の睡眠を必要とする。その影響で肉体の成長速度は他者の四分の三。
　危険が迫った場合は仮死状態でも強制的に覚醒するが、かなりの苦痛を伴う。
　
　
　成り行きで研究所を脱走した後、トルコ共和国国境警備隊員エルネスト・バルガスに保護されていたが、ある日Celestial Dawn幹部の襲撃を受ける。
　窮地を脱するため長距離転移を強行するも、制御に失敗。
　バルガスとはぐれ、プレアデスも故障してしまう。
　なお、現在は予備として持っていた試作型のプレアデスを使用しているが、性能は大幅に劣る。
　
　
・プレアデス
　メディアの専用装備。
　外見は七つの浮遊する水晶球。相互間に力場を発生させることで攻撃と防御を行う。
　本来は情報収集端末であり、メディアに周囲の地形や状況を常に伝える事で歩行や未来予測をサポートしている。
　制御装置は左腕の腕輪。また、自己修復機能を持つ。
　現在故障中。

　プロフ絵、アイコンは句外さんに描いて頂きました。
　有難う御座いました！