ENo.1534 てむてむ

エリィ「はぁ…流石に疲れたわ…。」

疲れたってどういうことだろうか。
こちらに来てまだ一月、お嬢はもう疲れたというのだ。

エリィ「私は貴方と違って忙しいのよ。」

自堕落で尊大で自分のやりたいことしかやらないお嬢が何を言うか。
しかしそんな事を口に出せば猛烈なお仕置きが待っているので黙っておく。
口は災いの元、沈黙は金である。

エリィ「そうそう、今度のリンゴ狩りだけど一人じゃ面倒だから人材を集めておいたわ。
こっちに来たばかりなのだから、人の手は借りないと。」

厚かましい話である。結局は自分が働かなくてもいい理由が欲しいだけなのだ。
この女は働かないと言ったら働かない。ひたすらよく分からないマッドな研究を続けるだけである。

だがしかし、そんなマッドの研究の結果、俺が召喚されるというのも甚だ理不尽な話だ。
自分のような高貴で麗しく神々しい存在も、こんなフォークを依代にされてしまえばただのフォークである。
よくなった事といえば毎日の食事が美味しくなったことと、食事にフォークが必要なくなった事だけである。

エリィ「そうそう、こっちにも知り合いが居たわね。
機会があればまたお話できないかしら。」

ああ、その知り合いとやらはなんと不幸なことか。
この女が北の国から出てこなければ永久に邪悪な存在と対面することはなかっただろうに。
だがしかし、俺にはそれよりも重要なことがある。
それは…

エリィ「さっきから全部口にでてるわよ？」

この鬼からどうやって逃げるか。

ころな(3239)の声が届いた：

ころな「でおくれたー！！」

ノア(680)の声が届いた：
ノア「この世界には色んな種族がいて、それが当然なのね・・・」

ベル(1030)の声が届いた：
ベル「料理、つくります。」
ベル「木漏れ日に記事だしてます！」

チル(1422)の声が届いた：
チル「さて、はじめましてと言わせてもらうよ」

てむてむ(1534)の声が届いた：
てむてむ「そろそろ果物以外を食べたい…」

人獣珍道団

ENo.1534
てむてむ

ENo.2728
ジョン・ゴンベエ・スミス

V S

Encounter!!

アップルさん

＜＜characters＞＞
〜てむてむ〜
神を名乗る謎の生物。
召喚のショックで名前を忘れてしまったため、エリィに”てむてむ”と名付けられる。

名前の由来は”歩くとてむてむと音がするからである”
自分は偉大な存在だと豪語するが大して強くない。

正確は単純。人語を喋るが、見た目は変な二足歩行する犬にしか見えない。

本来の属性は、槍の中でも特異種とされる魔槍とされる。
しかし属性のランクそのものも低く、フォークにすら劣っていた。
そのため、槍属性はフォークの属性に上書きされ、能力の大半を失い、見た目もちっさくなった…とは本人の弁。

フォーク属性は供物属性に多大な能力補正をかける。
簡単にいえば、フォークで食べると料理が美味しくなる。

全長は約40cm、重さ約30kg。
ただし、結構伸び縮みする。

主に戦闘を担当するが、料理もできる。
その調理法は、素材を食べ、吐き出すという方法。
ゆえに評判は悪い。

本体は獣系の付喪神であり、属性を反映した結果今の姿になる。

一人称は俺（我）
エリィの事は専ら”お嬢”と呼ぶ。調教の賜である。

「なんで俺がこんな目に…」

〜エリーゼ（Elise)〜
通称:エリィ
極北の国の出身らしいが、どういうわけかそこから流れてきた。

性格は面倒くさがりで尊大。
他力本願で、自分の興味のある事以外に反応は希薄。

付喪神の付与召喚術を実験時アーティファクトとされた伝説の槍（のレプリカ）を媒体とし、てむてむを呼び出した。
この時の依代にフォークを使ったためてむてむは苦労しているわけだが…。

能力として本質の属性を変更する力を持つ。
これは元来備わっていたものではなく、研究の結果得た技法であり、魔法というより錬金術に近い。
また属性を弄るにしても属性の効果までは弄る事はできず、
あくまで一時的に同じ本質を持つ別の属性へ変更出来るだけである。
そのため付与や強化とは勝手が違い、同じ本質の別の属性に書き換えるだけで応用性は限りなく低い。
(例：小麦粉を米に作り変えることはできるが、小麦粉を塩に作り変えることはできない）
それを除いても強力な力であるのだが、本人は殆ど魔力を持たないのと、面倒くささからか殆ど使わない。

てむてむの実態を判別しており、属性を操作することで本来の力の一部を発揮できるが、
そのままのほうが面白いので黙っている。
（てむてむの場合、フォークと槍は『刺突』という同じ本質を持つため書き換えることができる）

身長:152cm。ブーツを履いてるので全長はもう少し高い。

戦闘は基本的にてむてむ任せ。
本人は研究職であると同時に兵士でもあった為、最低限の戦闘力は在るというが…戦う姿が少ないのであまりわからない。（てむてむ談
一応、てむてむへの最小限のサポートはしてる…と思う。

流石に人争いには応戦するみたいだが…

一人称は私。
てむてむの事は”てむてむ”と呼ぶ。

「…面倒ねぇ」