ボトルシップメッセージというものがある。 ここ最近活用したものだが送ってみると、不思議なことに出会いの縁とよく遭遇することとなった。 この世界でどのくらい自身本来の力を扱えるのか練習するために魔石作りなど行っていたため それが大量に出来てしまう。解消するために送ってみたものだったが 一つは新しい縁が出来た事。 ハーヴェスタと名乗る人物は自動人形<<オートマーメイド>>という者らしい。 材質は陶器人形のような作りのように伺えるが中身は歯車ではなさそうで 応対も確りとしたとても人間らしい反応を示していた まだハーヴェスタと話をして日数がそれほど経ってはいない。 これから相手の事を知っていこう。 そしてもう一つは旧いコインを手に入れた事。 私の世界では紙幣やコインは旧いものになってしまったので久しぶりにこのようなものを見た。 こういったものは歴史や文化が入っているため観察していて飽きない。 大事に飾って……いや、私の部屋だと埋もれてしまう可能性がある。 マックスに頼んで飾って貰おう。 さらには昨日はまた新しい発見をしてしまった。 葡萄酒、そして遭難者らしき人物の録音機だ。 この土地にいると様々な事情があるのだなと感慨深くなってしまう。 頂いた葡萄酒の方は、今夜にでもマックスと共に飲ませて貰おう。 礼にも至らなかったが私の国の自慢の一品をお礼にさせて貰ったが、口にあうといいのだが…。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

ここ、最先端探索拠点を越えてしまえば、そこはもう未開の海だ。
ヒルデ達のような探索者たちがどんどん先へ進めば、
後々海底探索協会が、このような拠点を設けていくのだろう。

この先はどんな危険が待ち受けていても不思議ではない。
誰も踏み入れたことのない場所なのだ。
準備を怠らず、慎重に進むといい。

どのような生き物が居るのか、どのような未知が、はたまた宝が眠っているのか。
それはこの先へ自ら進んでいく者にしかわからないのだろう。

海は、まだまだ先へと広がっている。