一つの意思が、広い海で 一つの意思が、水の底で 一つの意志が、暗闇の中で 一つの意志が、意識の外から それはこの世にいない者 歴史の中にもいない者 違う種族、違う世界…ずれてしまった軌跡 しかし彼女が願ったなら、強く想ったなら 私達とも心を通わせることはできるだろうか？ その日一つの抜け殻に光が宿った あぁ、貴方に会うのはいつぶりだろう？ その時間がどれだけだったとしても。 昨日の続きみたいにお話をしましょう。 『———邂逅』 ▼ 月明かりが輝く空。 風になびいた木々が波の音をたてている。 見通しの効かない、暗くなった雑木林。 その中で小さく光が灯っている。 音もなく、ひっそりと静かなそれは一点を照らしていた。 抜け殻… その真上に光源が浮かんでいる。 落ちているものは先日ゾエアが脱ぎ捨てたものだ。 光は抜け殻の周囲をふわり、ふわりと何かを確かめるように動き回る。 やがて抜け殻の割れ目の中へと潜りこむ。 … …… ……… 長い時間——— 光が消え、暗がりが続く。 虫の声だけが響く雑木林にぱぁと音が鳴るかのように光の柱が抜けていく。 抜け殻が… 形を少しずつ変異させながら起き上がる。 それは空を見上げると刹那、光の尾を引いて天高く飛び去っていった。 翌日、テリメインには逆流する流れ星を見たという噂が流れた。 つづく

ぞぇあはアイテムNo.4 焼き魚 を使用した。

敏捷が3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

ここ、最先端探索拠点を越えてしまえば、そこはもう未開の海だ。
ぞぇあ達のような探索者たちがどんどん先へ進めば、
後々海底探索協会が、このような拠点を設けていくのだろう。

この先はどんな危険が待ち受けていても不思議ではない。
誰も踏み入れたことのない場所なのだ。
準備を怠らず、慎重に進むといい。

どのような生き物が居るのか、どのような未知が、はたまた宝が眠っているのか。
それはこの先へ自ら進んでいく者にしかわからないのだろう。

海は、まだまだ先へと広がっている。