【イヌボネ：探索協会本部内、喫茶店の二人席】 「その、願いを叶える魔法、ってのが、テリメインにあると」 「そうだ」ぷふぅ、と、白髪混じりの口ひげを揺らして、オッサンは俺の疑問文に煙を吐いて答えた。オッサンは協会における俺の直属の上司の上司の上司の部下の一人と年齢が同じで、俺はコイツに久しぶりに見た紙巻きタバコを乞食するついでに、可愛がって貰っていた。 「眉唾っすね」 「おれもそう思うが、テリメインを探索する目的の一つだ。無視はできない」 「スポンサーの意向ですかね」 「分からん。オレだってけっきょく、上から来る命令を処理してるだけの仕事だしな」 「まあ、そうっすよね」探索協会の設立にどんな政治的意図があるのか、俺たちは何も知らないのだ。しかし願いを叶える魔法か。 「そんな都合のいいもの、やっぱ無いと思いますよ。魔法なんて世界律の一部だ。若い頃、そういうウワサで生きるか死ぬかの冒険してた時期がありますけど、あれも嘘でね」 「若い頃って、まだ充分若いだろう？オレへのイヤミか？え？」ショートケーキをナイフで切りながらオッサンが凄む。もちろん冗談だ。 「まさか、とんでもない！んなわけないでしょ」俺は大げさに否定する。ジョークに付き合ってやるのは人間関係円満のコツだ。「……仮にでも、あったとしたらどうします？」 「……」オッサンは火を付けたタバコをそのままに、数秒うつむいてから、「……娘だ」と言った。 「娘？」 「死んでるんだ。オレが若い頃に……赤ん坊の頃にさ」 「いきなりディープな話をぶちかましてきますね」 「……」オッサンが俺を睨む。冗談ではなさそうだ。 「すんません、いや……茶化して」俺はすぐに神妙な素振りを見せる。これもまた人間関係円満のコツだ。 「いや、いい。オレも悪かったかもしれん。……オマエならどうする？」 「願いですか？」昔は俺にも夢のようなものがあった気がするが、今は特に思いつきもしない。「セックスと金ですかねえ」 「ほんとうに俗なヤツだな！お前は！」タバコを灰皿に叩きつつ、オッサンは笑った。 「いやー思いつかんすね！ハハ、俺もね」 「……ま、そんな魔法が実際にないとしても、目立つような成果を挙げれば上の覚えもめでたいだろうしな」 「そうっすね」 「使える“駒”がいるんだろ？そういう方向で動かしてみてもいいんじゃないか」 「そうですねえ……悪くないですかね。考えてみます」探索中の夕凪のことを考える。無軌道に遺跡を探索させる為に使っていたが、俺もこの辺で舵を取り始めてもいいかもしれない。そう思う。 「あァ、あと、イヌボネ。これ」オッサンは鞄をごそごそして、分厚い紙の束を渡してきた。「頼まれてた、探索者からの調査報告書のママの複製だ。何か気付いたら俺にも流してくれ」 「あ、ありがとうございます！」データは実際、揃いつつあることだし。

夕凪はアイテムNo.3 テリワカメ を使用した。

EXPが3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

ここ、最先端探索拠点を越えてしまえば、そこはもう未開の海だ。
夕凪達のような探索者たちがどんどん先へ進めば、
後々海底探索協会が、このような拠点を設けていくのだろう。

この先はどんな危険が待ち受けていても不思議ではない。
誰も踏み入れたことのない場所なのだ。
準備を怠らず、慎重に進むといい。

どのような生き物が居るのか、どのような未知が、はたまた宝が眠っているのか。
それはこの先へ自ら進んでいく者にしかわからないのだろう。

海は、まだまだ先へと広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

夕凪は周辺を探索…………。

ホタテのバター焼きを手に入れた！

夕凪は魔導回復を購入した。

夕凪はブレスを購入した。

夕凪はヒールを購入した。

夕凪はアイテムNo.7 魔導回復 と、アイテムNo.9 ブレス を合成！

アイテムNo.7 魔導回復 はスキルストーンではなかった……。

夕凪は体力を訓練した。
夕凪は体力を訓練した。
夕凪は体力を訓練した。
夕凪は精神を訓練した。
夕凪は精神を訓練した。

波 に 魔導力強化 を実行！
波 の 魔導攻撃力 を 3回強化した。
装備名を 身体能力 に変更！

泡沫 に 魔導力強化 を実行！
泡沫 の 魔導攻撃力 を 2回強化した。
装備名を 仮初の活力 に変更！

ホタテのバター焼き に 強化 を実行しようとしたが、装備ではなかった。

夕凪はアイテムNo.7 魔導回復を私有化しようとしたがスキルストーンではなかった。

夕凪はアイテムNo.13 ボディブローを私有化！

夕凪はアイテムNo.8 ガードケアを私有化！

スキルNo.2 ヒール をアイテムNo.5 回避 で改造！
スキルNo.2 ヒール に 回避 を付加！

ヒール に 身体能力 と名付けた！

スキルNo.2 身体能力 を改造しようとしたがアイテムNo.3 ホタテのバター焼き はチューンジェムではなかった。

マジックブラスト に ワンオンキル と名付けた！

目的の決定