** 「だいじょうぶ？」 「だいじょうぶ」 「大丈夫？」 「大丈夫」 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 05 遺跡探索二日目。リックとポットは再び見つけた遺跡を散策していた。

	リック
	「にしても、昨日いきなりポットちゃんが『下に行こう！』って言いだしたときは何事かと思ったよ」

	ポット
	「下は深海のことだよ～」

	リック
	「知ってる？　浅瀬に深海はないんだよ？」

	ポット
	「知らなかった～～」

今回見つけた遺跡は木製だった。群生するサンゴ礁の間に隠れるようにして静かに佇んでいる。 使われなくなって久しいのか、砂に刺さった角柱は傾いでいる。小さな木片は円状に散らばっていて、まるで魔方陣のような軌跡を描いている。

	ポット
	「テリメインには『全てを叶える魔法』があるって噂だったけど、これを見て確信したよ——」

「——やっぱり魔法はあったんだって」

	リック
	「いやこれ座礁してバラバラになった船の残骸だよね！？　適当なこと言わないで！」

	ポット
	「な、何をリックちゃん……これは太古の滅びた文明のテリメイン人のテリ—さんが作った魔方陣で——」

	リック
	「向き合おうポットちゃん。 何もこわくない。 ぼくはここにいる。 ありのままを受け入れよう。 二 回 目 の 遺 跡 も ハ ズ レ だ と い う こ と を」

	ポット
	「うぅぅぅぅうぅううぅ～～～～～いやだぁぁあああ～～～～」

………… ……… …… … 妖精が使う魔法のことを通常、妖精魔法という。 妖精魔法は、人間やその他の種族が使う体系的な学問としての魔法とは異なるものとされている。 その大半は道具を使わず、発動方法はさまざまで、詠唱の有無も千差万別。効果も規模も代償も異なっている。 ささやかものでは、朝起きたら髪がグシャグシャになっている、家具の角に小指をぶつける、探し物を視界から除外する、など。 規模が大きいものでは、他者が介入するまで幻覚を見続ける、対象を不老不死にする、などがある。 妖精を魔法的な生物ととらえるなら、妖精が飛翔することも妖精魔法のひとつとすることもある。 そういった混沌とした事象全般を、いわば仮称として定義したのが妖精魔法だ。 学問ではないし、魔法でもない。けれども名前がないと不便だからと付けられた、多種族の勝手な都合から出来た経緯がある。ゆえに妖精自身が妖精魔法という概念を自認することはほとんどない。

	ポット
	「つまりねー、この一見なんの変哲もない木片がね。実は。座礁した船の残骸とか言われちゃったこれが。実はね。ぼくらの知らない世界の名前のない魔法だってことがあるかもしれないんだよ？ 今では船の残骸としての役割しか果たしてないけど、太古の昔では立派な魔法だったかもしれないんだよ」

	リック
	「いま船の残骸って認めたよね」

	ポット
	「……ぼくらにはただの砂丘が延々と続いてるだけに見えるけど、実はその波ひと波が巨大な魔方陣を——」

	リック
	「聞いてよ」

ポットは反論されてから延々としゃべり続けていたが、姉に服の裾をつままれると大人しくなった。 穏やかな潮の流れが二人の間を通り過ぎていく。

	ポット
	「……まあ木製の遺跡が水に浸かったまま残ってるなんて普通に考えてありえないことは分かってたけどさぁ 何かあってくれてもいいじゃん？　遺跡探索だよ？　これじゃ船の遺体探索だよ」

	リック
	「キノコの匂いがする……近くの木材からキノコが生えてるよこれは」

	ポット
	「うっそ！！　ほんと！？！？」

	リック
	「嘘だよ」

	ポット
	「…………」

	リック
	「まあ待とうじゃないか。とりあえず服の中に砂を盛るのをやめてだね」

二匹はその後仲直りをして、砂遊びをして過ごした。 弟の危機感をとりあえず姉は流した。まだ立ち止まるには早い。

ポット ＆ リックはアイテムNo.5 ナマコ を使用した。

精神が3上がった！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

ポット ＆ リックは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

穏やかな潮の流れに、時に身を任せ、時に原生生物を相手にし、
確実にテリメインの探索へ進んでいたポット ＆ リックは、
前方に大きな泡に包まれたドーム状の建物を発見した。
近くの岩に、建物の名前が彫られているのを確認できるかもしれない。

	テリメイン最先端探索拠点

……どうやらここが、海底探索協会の最先端拠点らしい。
これよりドームから先は、いよいよ未知なる海域が待っているのだろう。

誰も見たことのない財宝。
誰も発見したことのない未知なる生物、海底遺跡。
己の力をつけるため、願いを叶えるため……。

様々な目的を胸に秘め、各地から集まった探索者たちは旅立っていく。

テリメイン最先端探索拠点は、そんな夢を秘めた冒険者たちに、
最先端のスキルストーンやチューンジェムを揃えて販売している。

この拠点より先は、海底探索者協会の目が届かない海域だ。
【海賊】と呼ばれる者たちに襲われる危険性もあるかもしれない。

未知なる海域へ足を踏み入れる前に、ここで十分に準備をしてもいいだろう。

ポット ＆ リックは周辺を探索…………。

トロピカルオレンジジュースを手に入れた！

ポット ＆ リックはSSシェルボックス(低)を購入した。

ポット ＆ リックは麻痺を購入した。

ポット ＆ リックはアイテムNo.30 と、アイテムNo.30 を合成しようとしたが、アイテムは存在しなかった。

ポット ＆ リックは魔力を訓練した。
ポット ＆ リックは魔力を訓練した。
ポット ＆ リックは魔力を訓練した。
ポット ＆ リックは精神を訓練した。
ポット ＆ リックは体力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

ポット ＆ リックはアイテムNo.12 マジックブレイクを私有化！

目的の決定