さて、悪の秘密結社との契約を終えて 魔法少女になった訳で 悪の手先の魔法少女って・・・どうなんだろうなぁ？ 自分の中のイメージとかなり違う気がしてならない。 こう・・・正義の味方で悪い奴らをぶっ飛ばす！ってのが 魔法少女としてあるべきなんじゃないのかなぁ？ 「で、どうやって変身したら良いの？」 心の葛藤は置いておいて 実際、変身してみたい気持ちは・・・やはりある。 日曜日の朝とか早起きしたりして観ていた ワクワクしていた、あの気持ちを思い出す。 『魔法少女』 憧れていたなぁ 変身グッズとかお母さんにおねだりしてたなぁ・・・ お姉ちゃんたちの買った奴とか借りたりしてたけど もう終わってるシリーズだったりして 「これ、今やってないし！！」 とか泣いたりしたなぁ あの頃は皆、お家に居たんだったな・・・そう言えば。 私の言葉に何かを思い出したように 猫っぽい何かは肩から掛けている鞄の中をゴソゴソと漁り始める。 小さなポシェット程度の大きさの鞄。 そんなに漁るほど何が入ってるんだろう？ 契約書、全然折り目とかついてなかったな・・・ 魔神とか魔法少女とかいう位だから 私の持ってる常識とか色々通じないのかもしれない。 「そうそう、大切なことを思い出せていただきました。 こちらの変身オプションから選んでいただくのでした。」 差し出されたカタログ（は明らかに入っていたであろう鞄より大きかった） には『変身時の演出』という項目があった。 「ねぇ・・・この『黒子＆カーテンセット』って・・・何？」 「お試しになりますか？」 「嫌な予感しかしないんだけど・・・説明とかない訳？」 「百聞は一見に如かずです。では、これを吹いていただけますか？」 手渡されたのは可愛いピンクの・・・ホイッスル。 多少デコってあって羽とか付いてるけど 明らかにホイッスルだよね？ 未来予知に近い嫌な予感を感じつつ、マダラの方を見ると ２足歩行する猫は、小さく頷いた。 その表情はまるで 「分かっててもやれ」 とでも言っているような、優しく暖かな笑顔だった。 ままよ！ 腹を決めてホイッスルを目いっぱい力を込めて吹くと すとん！と紅白の幕が落ちてきた。 そして紅白幕の向こうからマダラの説明する声が聞こえてくる。 「こちらの商品はわが組織の魔法技術の粋を結集いたしました物質転送装置によりまして、 たちどころに座標を補足し周囲からの視線を完全に遮断する魔法のカーテンを展開いたします！ さらに！」 直径２ｍほどの筒状の紅白幕で作られた空間に 黒い影が飛び込んで来た。 「黒子２名がお着換えのお手伝いをさせて頂きます！」 ちょ！ｗｗｗ これ、手伝うっていうか服をむしり取る勢いなんですけど！ 「およそ１５秒ほどで変身が完了する事に・・・ って何か今、鈍い音と変なうめき声が聞こえたような気がするのですが・・・ 大丈夫ですか？」 「バッカじゃないの！！」 １５秒経つ前に紅白幕を払いのけた私の足元には気絶した黒子が転がっていた。 「これでも護身術くらいは習ってきてるんだっての！」 「お気に召さなかったようで・・・」 「こんなのお気に召す奴が居たら親の顔が見てみたいわよ！」 「ですよねぇ・・・私も商品開発部には言ってるんですけどねぇ。 連中は『けっこう経費かけて開発してるから推してくれ』って聞かないんですよねぇ」 マダラはため息をつきながら私の怒気など気にもして無いように話す。 この猫モドキ・・・いつか絞めてやる。 「では、こちらはいかがですか？『ライト＆パーツ転送セット』。 一番イメージ通りの物だと思いますが・・・？」 「んー？まぁ、そうなのかな？・・・（R-15)って何？」 「気が付かれましたか？さすがお妹様です。１５歳未満の方は規制対象です」 「どんな変身よ！」 「ちょっとポージングの演出がですね・・・」 「この（R-18）ってのは！？」 「それより更に過激な感じです・・・ハイ。 昨今は大きなお友達もいらっしゃるようですので、 日曜の朝枠だけでなく深夜枠も視野に入れろと上からの指示でして」 なんだろう・・・『魔法少女』って何だろう・・・ 私の知ってる魔法少女達もこんな感じで契約したのかな・・・ いやいや、そんな事ない！ 「変身の演出が決まりましたら、次は必殺技の演出や衣装の採寸もしないといけませんね・・・ 出発前にやることは沢山ありますので頑張りましょう」 何だろう・・・ もう何回自問したんだろう・・・ 『魔法少女』って何だろう・・・

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

ロズは、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

穏やかな潮の流れに、時に身を任せ、時に原生生物を相手にし、
確実にテリメインの探索へ進んでいたロズは、
前方に大きな泡に包まれたドーム状の建物を発見した。
近くの岩に、建物の名前が彫られているのを確認できるかもしれない。

	テリメイン最先端探索拠点

……どうやらここが、海底探索協会の最先端拠点らしい。
これよりドームから先は、いよいよ未知なる海域が待っているのだろう。

誰も見たことのない財宝。
誰も発見したことのない未知なる生物、海底遺跡。
己の力をつけるため、願いを叶えるため……。

様々な目的を胸に秘め、各地から集まった探索者たちは旅立っていく。

テリメイン最先端探索拠点は、そんな夢を秘めた冒険者たちに、
最先端のスキルストーンやチューンジェムを揃えて販売している。

この拠点より先は、海底探索者協会の目が届かない海域だ。
【海賊】と呼ばれる者たちに襲われる危険性もあるかもしれない。

未知なる海域へ足を踏み入れる前に、ここで十分に準備をしてもいいだろう。

ロズは周辺を探索…………。

焼き貝を手に入れた！

ロズはSSシェルボックス(低)を購入した。

ロズはSSシェルボックス(低)を購入した。

ロズはTGシェルボックス(低)を購入した。

ロズはTGシェルボックス(低)を購入した。

ロズはTGシェルボックス(低)を購入した。

ロズは敏捷を訓練した。
ロズは敏捷を訓練した。
ロズは精神を訓練した。
ロズは器用を訓練した。
ロズは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

目的の決定