「と、と、と、と、と、」

「弔われる～～～～～～～～～～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！！！！！」

「ポチーーーーーーーーーーーーー！？！？？！？？？？？？？？」 白くまばゆく激しく発光するポチの光は、どんどん増すばかりでした。 ----------------------------------------------------------------- ■ポチとアズテアの葬儀記録■ 【一人目：泣き女】～後編～ -----------------------------------------------------------------

「い、一体、何が起こって……」

「……なるほど、泣き女か」

「……え、あの、どちらさまで？」

「たまたま村に立ち寄った、通りすがりの者だ。しかし、これはまた見事な光景だな」

「はあ……って、ポチの中からなんか白いなにかがーーーー！？！？！？？？」

「ゴパアアアアアアアアアアアアアアアアアア」 ポチの口の中から吐血音とともに飛び出してきたのは、 小さな手のひら大ほどの光でした。 蛍……いや、蝶、でしょうか？

「アホゥ、それや、魂や！！　入れ物用意せぇ、なんでもいい！！」

「いいいい、入れ物って！？」

「死体や！！　なんでもええが、そのへんの人型した死体はワシと同じで呪われとる！！　別の死体探しや、早く！！」

「し、し、死体って言われても～～～～！？？！？？？？」 慌てる私を尻目に、特に表情も変えないまま、 通りすがりの人が部屋の隅を指差します。

「……そこの金魚鉢に、死んだ金魚の亡骸が」

「それやーーーーーー！！！！！！！！！！！」

「ああああああああ、魂が金魚に吸い込まれ～～～～～～！？！？！？？？？？」 迷うことなく金魚の元へ飛んでいった蝶は、 そのまま溶けるように消えていってしまいました。

「……吸い込まれちゃった……」

「ふむ、なるほど、死霊術……ゾンビ化の術か。定着までしばし時間がかかるだろう」 私はポチから説明を受けていましたが、 まさか初めて会ったばかりの人にそこまで分かるとは思いませんでした。

「おお～、なんか一人分抜けたせいか、気持ちスッキリしよるなこれ」

「え～～～～～～～……つまりその……ポチ、今のでその、弔われちゃったんですか？」

「つまりとはなんだ。立派な弔いであっただろう」

「ええええええ……今のが……お葬式……」

「大勢の人が泣き、悲しむ。泣き女と呼ばれる旧習の一旦だな」 ということは、ポチの中には 『死ぬ時にみんなに泣いて見送って欲しい』 という弔い方を希望していた人がいる、ということなのでしょうか？

「泣き女、と言うものは、不思議なことに世界各地に、名前は違えど同じような文化が残っている。日本をはじめ、中国や朝鮮半島、中東エジプトからヨーロッパにまで及び、これが後にバンシーという妖精の化身という形へと転じた」

「ニ、ニホン……？　ちゅーご……？」 なんだか、聞きなれない単語が飛び出してきました。 見た目もどこか砂漠地方の方の装束に見えるし、 どこか遠いところからいらした方なのでしょうか？

「その泣き声は葬儀を盛り上げ、身内の悲哀を代弁すると言われ、一説にはまた涙とは死者の馳走であり、悪霊祓いや魂呼びとも関連すると言われている」

「はあ、なるほど……」

「最も興味深い点は、どの土地でもある程度、共通して『泣き女の数が死んだ人物の名誉』として捉えられている点だな。つまり、身分の高い人物や家柄ほど、大勢の人間が泣き悼むとされ、そのために大勢の泣き屋たちが雇われた」

「……失礼ですが、お葬儀屋さんですか？」 大きな円匙を持っている姿は、 確かにそう見えなくもない気がします。

「いや、民俗学の辺りを専門にしている。葬制や葬儀はその一環だ」

「ええと、その、なんでまたこちらに……？」

「この地方には死者が蘇る村があると聞き、立ち寄った次第だ。だが、どうにも村の様子がおかしい。挙句には、人手がいるので男は来いと駆り出された」

「……間違えてお客さん連れてきちゃったんですね……」

「だが、なかなかに興味深い場に居合わせたように思う」 人手が必要なのは間違いなかったですし、 実際、葬儀に詳しい人がいるというのは 今の状況の中ではとてもありがたいことのような気がします。

「……ご足労いただいたところ恐縮やけどな、この村、死んだやつらもう蘇らんで」

「どうやら、そうらしいな。できれば詳しく話を伺いたいものだが……」

「話は構いませんけど、聞きたいなら片付け、手伝って下さいよ……。うちの村の人、見ての通り怖がっちゃって……」 「ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ！！！！！！！！！！」 「祟りじゃ～～～～～～～～～～～～！！！！！！！！！！！！！」 「オルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル～～～～～～～～～～～」

「……分かった。まずは、何から？」

「まずは整理整頓、お片付けですね。それが済んだら、」 金魚鉢を手にとって、 ずっしり水が重いそれを 転送装置の方へと運び始めます。

「このラボに暮らしていた死霊術師たちの、身元調査をしたいんですけど……」

「承知した」 -----------------------------------------------------------------

「偶然にも達成してしまった一人目の葬儀、金魚に収まった魂の身元は！？彼の口から語られる、死霊術師たちの情報とは！？次回、それぞれの目的がとうとう明らかに！？」

「私は帰りたいだけだが」

「私は……お父さんに会いたい、かなぁ……」

「やめれお前ら、二行で終わってもーたやろが」

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

アズテアは周辺を探索…………。

焼き貝を手に入れた！

アズテアはゴーグルを購入した。

アズテアはSSシェルボックス(低)を購入した。

アズテアはSSシェルボックス(低)を購入した。

アズテアはSSシェルボックス(低)を購入した。

アズテアはSSシェルボックス(低)を購入した。

アズテアは敏捷を訓練した。
アズテアは魔力を訓練した。
アズテアは敏捷を訓練した。
アズテアは魔力を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
アズテアは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

バロックパール に 魔導力強化 を実行！
バロックパール の 魔導攻撃力 を 3回強化した。

マジックベール に 物防力強化 を実行！
マジックベール の 物理防御力 を 3回強化した。

アズテアはアイテムNo.3 ゴーグルを私有化しようとしたがスキルストーンではなかった。

アズテアはアイテムNo.4 クロールを私有化！

アズテアはアイテムNo.5 ジェリーフィッシングを私有化！

目的の決定