あれはいつの頃だろうか、日付や年号なんて覚えちゃいない 昔、そうきっと遠い昔、確かにそこには綺麗で豊かな村があった まるで精霊からの寵愛を受けているかのような綺麗な村だ 綺麗な村のはずだった、少なくとも傍から見ればそうだった いつの頃からだろうか、この村が憎悪・憤怒・悲哀 とにかくあらゆる負の感情に満ちている村になってしまったのは いつの頃からだろうか、この村で この綺麗で豊かな村で人が死んでいくのが当たり前になってしまったのは 結果だけ見ればそれはそれは不幸だったのかもしれないが それでもこの村を見捨てない、見捨てられない人間もいた いかにも頑固者ですって感じの、腕の立つ、通りすがりの鍛冶師もその一人だった 奴は俺を打った、俺が産まれた この醜く美しい村の為に、俺が産まれた ———————————

妖刀「っていう感じで行こうと思うんだが、どうだ、クールか？」

チコ「ええのう！ぶちクールじゃがな！」

妖刀「あぁやっぱりお前はブラザーだ！」

妖刀「この後も続きがある、聞いてくか？」

妖刀「いいやまて正しくない、お前が聞くんじゃない」

妖刀「俺が喋るんだ、わかるな兄弟？オーケー？」

チコ「お前と喋っとるのは楽しいけど」

チコ「こんな感じの人物が喋っとるんじゃないかゆう気になるの」

←こんな感じ

妖刀「ああその辺はまだ話してなかったな、聞いてくか？」

妖刀「いや正しくないな、お前が聞くんじゃなくて」

妖刀「なに？これさっきやった？あぁそう、じゃあまたの機会に話そう」

チコ「おう楽しみにしとるけぇ」

チコ「しとるけぇ、そろそろ静かにしんさい」

チコ「ここでもわけわらかん奴らに襲われようたら疲れるけぇなぁ」

妖刀「静かに？まるで俺がうるさいみたいじゃないか？」

妖刀「俺の刀身が黒いからか？だから差別するっていうのか？」

妖刀「お前のような奴がいるから争いが無くならないんだ」

チコ「静かにせんと……めぐぞ兄弟」

妖刀「……あー……」

妖刀「オーケー、意味はわからなかったが伝わった」

妖刀「静かにしていよう、そのくらい出来る、ああ出来るとも」

妖刀「そこまで怒ることか？全く、ジョークってのが通じないやつだ・・・ブツブツ」

チコ（さあてこれからお楽しみの顔会わせじゃあけど）

チコ（どがいな奴と一緒になるんか、ええやつらじゃとええけどな）

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。