潜航日誌-2日目-　～空気をキメる～ いやぁ。 昨日はいろいろ取りみだしたっす。 最近手元に空気いれたビニール袋ないと手が震えるしめまいがするし 吐き気がするし失禁したくなるし矛盾脱衣したくなるしで大変っす。苦労性っすね。 若い時の苦労は買ってでもしてくれーいうけど何処で売ればいいんすかね。密林？ ちょっと空気のキメ方が甘かったっすね。 やっぱり経口摂取な以上、濃度よりかは量が問題っす。量が。 あんな豚が吐き出した吐息程度じゃ軽いエクスタシーもできねえっす。 しっかし困ったっすね～。 冒険者って言ったら問答無用でＳＰ(空気)くれるもんだと 思ったんすけど。まさか断られるとは。 “いや貴方魚人ですよね？エラありますよね？” “要らなくないですか？” ロザりんの野郎。 最後の一文に関しては如何に空気を口から吸引することに 天上の艶美があるか小一時間問い詰めてやりたかったっすが 反論の仕様がなかったっす。 ただ意図は通じたらしく、パーティを組めばいいと言われたっすよ！ どれどれ。 ほほう。どっちもＳＰありっす。こいつぁたまらねえ。 よだれがずばずばっすよ。わかってるじゃないっすか。 やっぱり目の前で豚に接吻して如何に空気が気持ちいいか、主張したのが効いたっすね。 いや～楽しみっす。 如何に目を盗んで空気を吸うか。それが課題っすね。 それにしてもウミネコとウミウシ、エルフの吐いた息もちょっと興味あるっすね。 丁度プレーン味の空気以外もキメてみたいところだったっす。 二酸化炭素の配分が個人ごとに違って、 喉を通る時に少し息苦しくなる。あの快感はやっぱり捨てがたいっすね～。 やっぱ空気は最高っすね！！

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。