——2週目 　さて。アホらしい終わり方をした試験とやらから一週間。 　この一週間で俺はまぁ……そこそこに行動した。 　まず、人脈作りの種だ。どこの世界でもそうだが、一人で魔物と戦うというのは少々分が悪い。当然、俺も仲間を集める気ではいるが、『パーティー募集掲示板』とやらは、あまり活用するつもりがない。というのも、“利用”するにあたって、人となりをわかっている方がやりやすいからだ。掲示板経由だとソイツがどんな奴かというのがイマイチわからない。 　声を掛けて直接——というのが理想だ。しかし、“シスル”はなんだかんだ弱気だから、自分から声をかけるというのはあまりしない。 　必然、そうなると、『どうしたの？』と声をかけてくるようなお人好しを釣る、ということになる。

「……って、感じなんです、けど……どうしたらいいですか？」

ロザリネットに“シスル”らしいカバーストーリーと、不安気な表情を作って相談すると、うーん、と考えこんでから花の咲くような笑顔を見せる。 　どうやらココには、調度良く『餌』を撒けるシステム——誰に届くかわからない手紙、ボトルシップメッセージ——があるらしい。 　そいつを三通ほど流しておいた。誰に届くかはわからないが、まぁ、反応さえ返ってくれば如何様にもできるだろう。 　ちなみに、それと同時進行で、掲示板の前で所在なさ気にウロウロしたり、キョロキョロしたり、首を傾げてみたりと、涙ぐましい努力——もちろん世話焼き、もしくは小悪党に『どうしたの？』と聞いてもらうための——をしている。まだ引っかかる奴はいないが。 　この一週間で、俺の元にもボトルシップメッセージが届いている。まぁ、返せそうなものは返していけば、誰かしらが助けになってくれるだろう。 　とはいえ、パーティーは個々人じゃないからな……二人組んでくれると言ったとして、俺はともかく、ソイツらの——性格、能力、目的、様々なものを含む——相性が、よろしくなければ成り立たない。 　一応、掲示板の方でも目をつけているものはある。難しそうなら、こちらを使おう。 　……色々と書いてたら長くなったな。ま、なんにせよ、動きがあるのは来週以降だ。今週は“シスル”一人で遺跡探索に行かねばならない。“英雄候補生”が立ち止まるわけはないからな。 　そういうわけで、買い物も多少した。回避行動に必要な盾——バックラーと、自身の速度をあげるスキルストーン。鎧も水中加工を頼んだ。幾分か動きやすくはなった気がする。 　チェーンジェム、とやらも買ってみたが、いまいち使い道がわからねぇな。まぁ色々試してみればいいだろう。 　装備は心もとないが、自分ができることはやったつもりだ。いざとなったら逃げりゃあいい。『汚くとも生き延びる』ことに関して、俺の右に出る奴は…………それほどいないだろ、多分。一人だから、誰に気を使うこともない。 　ひとまず、今日はここまでだ。明日は遺跡に潜ることにするので、早めに寝よう。 　寝不足でヘマして死にました、なんてぇのは、冗談にもなんねえからな。

「（……ここでの初陣だ。“シスル”。 　　……あぁ、楽しみだ。宝の一つでも、あるといいな？）」

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

シスルは周辺を探索…………。

焼き魚を手に入れた！

シスルはSSシェルボックス(低)を購入した。

シスルはSSシェルボックス(低)を購入した。

シスルはSSシェルボックス(低)を購入した。

シスルはTGシェルボックス(低)を購入した。

シスルはTGシェルボックス(低)を購入した。

シスルは器用を訓練した。
シスルは器用を訓練した。
シスルは体力を訓練した。
シスルは敏捷を訓練した。
シスルは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

スキルNo.1 スラッシュ をアイテムNo.5 【通常時】 で改造！
スキルNo.1 スラッシュ の使用条件が 【通常時】 に変化！

目的の決定