----ドタバタと 実力試験は終わった。 どうやら形式だけの儀式のようらしく、幾度かの攻防で済んだ。

	ピスカ
	「何はともあれ、なんとか試験は突破のようだ。」

これでようやく、未知の領域へ探索に赴ける、そう考えるだけで心が逸る。 一体どんな事が、物が、宝が待っているだろうか。

	ピスカ
	「それにしても」

ふと、ピスカは腕を上げたり、帽子を脱いだり、自分の様子を観察する。

	ピスカ
	「これもスキルストーンとやらの効果だろうか？どういった魔法が施されているのだろうか・・・」

さきほどまで、実力試験と称した形だけではあったが、実際に海の中に潜っていたのだ。 水中でも呼吸が出来るうえに、衣服に特にこれといった濡れもない。

	ピスカ
	「すごい便利だ。これなら濡れた衣服に凍えることもない。是非自分のコレクションとして持ち帰りたい・・・帰る時には回収されてしまうのかな？「無限の胃袋」に入れて持ち出せないだろうか・・・」

「無限の胃袋」はピスカの持つ、お気に入りのマジックアイテム、通称アンコウの7つ道具の1つ。 どんなに物を詰め込んでも無限に物が入るうえに袋は膨らまず、携帯性に優れる代物だ。 かつて全てを飲み込むブラックホールのような食欲を持った魔物の胃袋を使った収納袋だと言われている。 スキルストーンを持ち出す事を考えていると、遠くから明る気な声が聞こえてくる。

	ピスカ
	「おっと、来たようだ。」

こちらへ歩みを進める燃えるような赤髪の女性、アロマ。 彼女は実力試験前に声をかけられ、一緒に潜る事を快諾してくれた探索者だ。 魂の炎を燃やして戦う事が得意らしい、魔法使いだろうか。 どういった仕組みで動く魔法なのか、ちょっと興味がある。 とにかく、現状回復しか出来ない自分にはありがたい戦力だ。 安全を考えればもう一人欲しいと思うが、贅沢は言っていられない。

	ピスカ
	「やあ、遅かったね。さあ、早速海の中へ行こうじゃないか。」

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

ピスカは周辺を探索…………。

焼き貝を手に入れた！

ピスカは精神を訓練した。
ピスカは精神を訓練した。
ピスカは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
ピスカは敏捷を訓練した。
ピスカは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

ウンエンカガン に 回避力強化 を実行！
ウンエンカガンの強化回数限界！
日数回分までしか強化は行えない。

ウンエンカガン に 回避力強化 を実行！
ウンエンカガンの強化回数限界！
日数回分までしか強化は行えない。

目的の決定