暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「前回の日誌をマリーに見せたら 『読みづらいです。独白形式にしてください』なんて言われてしまった。 一人インタビューというのもそれはそれで侘びしくないか。」

(そう言いながらも、声のトーンを演説…あるいは会議で用いるそれに切り替えた)

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「まあ、とりあえずなんと言っても試験だったな。 前回の日誌では『ずぶの素人だけを弾く目的だろう』とは言ったが… いや、アレなら子供でもパスしてしまうだろう。 なんせ勝手に窒息していったからな！ とはいえ基礎的なことは実践で教えるスタンスだったのだろう。だいたいわかったぞ。 我は暗黒皇帝だからである！わははははははは！」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「しかしまあ、ロザリアネットはなんというか、敵に回すと面倒なタイプだな。雌狐とでも言おうか。 ああいう手合は距離感を一定に保つに限る。 それと…海賊やらはやはりいるのだな。 実際それらしい連中からのボトルメッセージも受け取った。」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「海賊…か。我が世界ならば海賊になった理由から洗って根本的解決を図るところだが… テリメインは我が管轄外なのだよ。そこが悩みどころだ。」

「やれやれ」と言いたげに肩を竦めた。

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「まあ確かに、いずれ世界を手中に収める暗黒皇帝としては、 全員が平穏無事に過ごせるように働きかけられれば理想なのだが… 現実としてそういうわけにもいかない。 我としては…そうだな……明確な海賊とはあまり仲良くしない…いや、まあ話ぐらいはするだろうが…… スタンス止まりにならざるを得ないな。 問答無用で全員コテンパンに倒していくのも解法ではあるが、 それも少し我の趣味ではない…」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「『我とその臣下達に明確な危害を与えなければ良い』ということか。 なんだか非常に自己中心的な感じがするが、致し方ない。 いずれテリメインを征服した暁に、じっくり矯正していくとしよう。」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「閑話休題！明るい話をしよう！ 此度、我がコミュニティを作った！その名も『偉大なる暗黒皇帝様と臣下達』！ まずは臣下集めからだ！！フハハハハ！」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「最も、何をするかはまだ決めてはおらんのだが… まあ、皇帝の名を見るだけでひれ伏す探索者もいるだろう？いるよな？」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「このまま全然増えなかったりしたら我は泣くぞ！」

本当に涙が溢れてしまったので、ぐしぐしと顔を拭いた…

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「それと、界隈を賑わせているシェルボックス。 チューンジェムとスキルストーンをランダムに詰め込んだ貝を売り出して、探索者に買わせるというプラン。 我が国では厳密に規程を設定しているいわゆるガチャ商法か。 『あの』ロザリアネットがいる海底探索協会主催のガチャだぞ… まあ、我もいずれ買わざるを得ないときが来る…かもしれん。 取得物と出来合いの販売スキルストーンだけでなんとかしたいところだ。 ただでさえ未知の探索なのだ。運要素はなるべく排除して理詰めで行きたい…」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「そして、とうとう実戦の時がくる！ あの豚は模擬戦ですらないただの何かだ！…………」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「テリメインマイケルって何なのだ？ いや、マイケルは人物名なのかもしれん。だが頭に『テリメイン』がつくのがわからないぞ… マイケルは実は種族なのか？何なんだアイツは…！！」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「そして、先の日誌にも書いたハーヴェスタ一行との模擬戦！ よく見たらもうひとりも我が知り合いではないか！初戦には相応しい相手だ！ フフフ…そして我が方には『秘策』もある！ 有利な闘いだな！楽しみで仕方がない……我は合意の上での闘争は大好物なのだ！！」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「我が直々に選抜した第一第二のテリメイン臣下と組んでの共闘！ それに我が送ったコミュニティ勧誘ボトルシップメッセージへの返信！ 初の遺跡探索！ ううむ、独白してる今ですら待ち遠しくて仕方がないな！」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「ああそうそう、今回はボトルメッセージを送ってはいない。何せ前回あれだけ放流したのだからな！お返事待ちということだ。」

	暗黒皇帝まじかる☆リオぴー
	「今回はこんなところだろう！ では、次回の探索も貴様らの愛する暗黒皇帝様の暗黒活躍に乞うご期待！ハハハハハ！」

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。