ツバサ
	「やれやれ……あれでテストになったのかしら。 なんかこっちは何もしないで終わったような気がするんだけど。」

ツバサは先ほどの実力試験の結果を思い返す。 彼女がロクに手を出すまでもなく、オーク教官は酸欠で沈んでいったのだ。

	ツバサ
	「それにしても、予想外だったわ。 慣れぬ水中戦だったから、って言い訳したくないけど、あれしきの攻撃すらいなせないだなんて。」

	ツバサ
	「悔しいけど、現状だと満足に戦えないわね。 この状態でアイツ等に出くわしても勝てるか怪しい状態だわ。」

	ツバサ
	「幸か不幸か、アイツ等の目撃情報はまだ入ってない。 今のうちに探索を進めつつ、万全の準備を整えておかないとね。」

今後の方針を固めつつ、最初の目的地たる遺跡へと向かう。 *** 場所は変わり、遺跡の入口へ到着したツバサ。

	ツバサ
	「とーちゃーく！さぁて、ちゃちゃっと済ませ……ん？」

入口の傍に、一人、または一匹だろうか。 ともかく、一つの姿を見つける。

ツバサ （あれは……ヒト？いや人魚？ あれも探索者かしら？或いは遺跡に住む魔物か？）

女性のような、魚のような誰かが遺跡の入り口をうろうろしているのを目撃するツバサ。 ツバサは腰からナイフに手を添え、警戒しながら彼女に接近する。

？？？ （おろおろ、おろおろ……。）

ツバサ （……様子がおかしいわね。 何か困っているような……声を掛けてみるか？）

添えたナイフを離し、ツバサは目前の彼女に声を掛ける。

	ツバサ
	「ねえ、そこのキミ。こんな所で何をしてるの？」

	？？？
	「……！ あ、あなたは……？」

突然呼び止められた彼女は、驚いた様子でツバサの方へと振り向く。

	ツバサ
	「アタシはツバサ。 たまたまキミを見かけて、なんだか変な様子だったから声を掛けてみたんだけど、どうしたの？」

	？？？
	「ツバサさん……。 実は、かくかくしかじか……。」

彼女は、自身の状況についてツバサにかいつまんで説明した。

	ツバサ
	「ふーん……名前と、自分が水の精霊であること以外覚えてないんだ。」

	ディーネ
	「はい。それからはよくわからないまま試験に合格して、そのまま流されるままこんな所に……。」

	ツバサ
	「成程。それで途方に暮れてた、と。」

そいつは難儀ね、とツバサが相槌を打つと、今度はディーネが尋ねる。

	ディーネ
	「ツバサさんは、どうしてテリメインに？」

	ツバサ
	「アタシ？アタシは仕事よ。テリメインの探索をして来いって上から任されてね。 ……そうだ。」

ツバサはぽん！と手を打ち、閃いた様子を見せる。

	ツバサ
	「ディーネ、目的がないなら、アタシとテリメインを探索してみない？」

	ディーネ
	「探索、ですか？」

	ツバサ
	「そ、探索。 身体動かしたり、いろんなもの見てみることで何か思い出せることもあるんじゃないかしら？ 戦いもできるみたいだし、アタシと手を組んでみない？」

	ディーネ
	「ツバサさんと、一緒に……。」

	ディーネ
	「……ご迷惑でなければ、ツバサさんの探索のお供をさせてください。」

	ツバサ
	「よっし、決まりね！これからよろしくね、ディーネ！」

こうして、一人目の仲間、自称水の精霊・ディーネと手を組んだ。 *** 再びは場所は変わり、遺跡の内部。 程無くして、また一人？の少女が姿を現す。

	？？？
	「そこの道行くお二方！ひょっとしなくても探索者の方ですよね？」

	ツバサ
	「アタシ達の事？ディーネはともかく、アタシはまぁそうだけど。」

	？？？
	「ですよね！よかったー！ えっとですね、お二方の仲間に入れて欲しいです！」

	ツバサ
	「か、かなり唐突ね……。一応、理由を聞いてもいいかしら？」

唐突なお願いにやや戸惑いを見せながら質問するツバサ。 彼女ははい！と元気に返事をし、答える。

	？？？
	「お母様から、海賊の集団に襲われないように仲間を探せ、って言われました！」

	？？？
	「だから、お二方の仲間に入れて欲しいのです！」

	ツバサ
	「そ、そうなんだ。ちゃんと理由はあるのね。」

ツバサ （海賊か……。そういえば、あの教官殿も海賊に気をつけろ、って言ってたわね。 ヒトを襲い、モノや金を奪っていく奴等。 いわば自由を奪う悪党……確かに、看過はできないか……。）

	？？？
	「もちろん、仲間になったら一緒に戦いますよ！ 敵は砲撃でどかーん！です！どかーん！！どかーん！！」

彼女はでかい声で叫びながら、砲撃のポーズを取る。

	ツバサ
	「なんていうか、随分とハイテンションな子ね……。 ああ言ってるけど、どうする、ディーネ？」

	ディーネ
	「私は……ツバサさんが良ければ良いと思います。」

	ツバサ
	「ふーむ、そうねぇ……。」

	？？？
	「どかーん！！どかーん！！」

大音量で叫ぶ彼女をよそに、しばし考え込むツバサ。そして—

	ツバサ
	「ま、裏は多分無さそうだし、大丈夫かな。 いいわ。一緒に行きましょう。アタシはツバサ。よろしくね。」

	ディーネ
	「ディーネです。よろしくお願い致します。」

	ミカサ
	「やったー！ミカサはミカサです！よろしくですよー！」

こうして、二人目の仲間、砲撃少女ミカサと手を組むこととなった。 ***

ツバサ （単独調査の予定だったんだけど、急ににぎやかになるとわね……。 ま、あのミカサって子はともかく、ディーネは……放っておくわけにもいかないか。）

ツバサ （どちらにせよ、こっちの邪魔をしないんであれば同行も問題はないでしょう。 戦力としても十分期待できそうだしね。）

ツバサ （アタシはこの任務を絶対に果たす。アイツ等を絶対に見つけ出してぶん殴る。 その為なら、利用できるモノは何だって使う。 例えそれが、記憶喪失の女の子だったとしても……。）

	ツバサ
	「……とは言ったものの、やっぱりちょっとやり辛いわね……。」

各々が違った理由を持ちつつも、目的を共にし歩む事となった三人。 彼女たちの行く先に待ち受けるものは何か。 長い長い戦いは、まだ幕を開けたばかり。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

ツバサは周辺を探索…………。

ナマコを手に入れた！

ツバサは【自MP○%以上】を購入した。

ツバサはTGシェルボックス(低)を購入した。

ツバサはTGシェルボックス(低)を購入した。

ツバサはTGシェルボックス(低)を購入した。

ツバサはTGシェルボックス(低)を購入した。

ツバサは敏捷を訓練した。
ツバサは敏捷を訓練した。
ツバサは敏捷を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
ツバサは器用を訓練した。
ツバサは器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

使い慣れたナイフ に 命中力強化 を実行！
使い慣れたナイフ の 物理命中、魔導命中 を 1回強化した。

バトルスイムウェア に 回避力強化 を実行！
バトルスイムウェア の 物理回避、魔導回避 を 1回強化した。

ツバサはアイテムNo.5 スイムアップを私有化！

目的の決定