クロノ・リスィ……略称リスィは、聖職者の言葉を借りるなら"淫堕の巣窟"だ。 右を向けばセックス。 左を向けばセックス。 石の上では三年セックス。 　イヌ 犬獣人も歩けば棒でサカる。 ありとあらゆる食物は媚薬に汚染されている。作物を育てる土からして媚薬だ。 マンドラゴラにアルラウネ、彼女らは空気を吸って媚薬を出す。 そもそも、世界に満ちる魔力からして媚薬なのだ。仕方ない事だと思う。 勿論、"ちゃんとした"料理も存在する。 どこからともなく生み出されたそれらはシトフィリアのヘンタイに食される。便宜上の表現だ。 ありとあらゆるものが性的嗜好の捌け口にされる。それも合意の下。 ここでは屍体、植物、機械すらも意思を持つ。 ネクロフィリア、デンドロフィリア、メカノフィリア。ありとあらゆる嗜好を満たす為だ。 通貨は大抵欲で支払われ、そのついでにと宝石やら嗜好品やらが貢がれる。 かく言う僕もリスィの出身で、元々少年愛者を相手にしていたが、今は専ら機械を愛している。 ……まあ、その話はまた後で良いだろう。複雑なんだ、僕は。 そんな僕がリスィを発ったのは、海水内で動き続ける歯車の塊——≪海中時計≫と僕は呼んでいる——を偶然手にしたからだ。 機械性愛者の街では"自家発電"の為に造られた機械の他にジャンクパーツ、他世界の土産に漂着物などが盛んに交換されている。 この歯車は、その中の怪しげな闇市で売りに出されていたモノだ。 海水に満たされた瓶の中で、規則正しくかちこちと動き続ける歯車。 錆一つ無く鈍く光るそれは、外気に触れると忽ち動きを止めてしまう。 動きを解析するために魔法を使えば、満たされた水に乱され上手く読み取れない…… 聞けば、とある海の奥深く。 そこに広がる怪しげな遺跡群、さらにその深く底の宝箱に仕舞ってあったらしい。 魔力は別の魔力で掻き乱され、機械は海の魔力で動いている…とも。 既存魔法の組み合わせではないか、と言われてしまえば返す言葉も無い。 しかしそこはメカノフィリアの街、そんなつまらない嘘を吐く者は何処にもいない。 店主もローブで顔を隠してこそいるが、それは単にその格好が好きだから、なのである。 だからこそ、僕はこの海へ身を投じた訳だが…… 何せ、相容れない魔力の海だ。 唯でさえ夢魔にしては弱い力は封じられ、使えるのは頼りない不思議な石２つ。 魔力を変換しなければ、身体の構成すら覚束無い。 人の多い今でこそ、辺りの欲を吸えば間に合わせられるが……何時まで保つのやら。 ——だからこそ、そこで獣人の彼女と出会ったのは僕にとって幸運だったのかもしれない。 「ねぇねぇリトゥ君、その義足って自分で作ったの？羽根も一緒？ 　なんか機関部から甘い匂いがするー……」 「ん、半分はそうだ。夢で付けられた足や羽根を元に一から組み直した…… 　こら、抱くな。嗅ぐんじゃない。挟まったら痛いぞ、君」 「へえー……むぅ、だっていい匂いなんだもん！駄目って言われたら仕方ないけどー」 豚人魚を倒した後、ロビーで声を掛けてきた彼女……アリシア・エアフォルシェン。 此方をじっと見ていた所為か、(はぁ、また好事家か)と睨んでしまったが…… しかし、話せば分かる相手だった。 夢魔に一人で声を掛けるなど、本当ならただのナンパである。 ……が、彼女は本当に匂いと見た目に釣られたらしい。 試しに顔を近付けたら真っ赤になった。中々可愛らしい。 彼女の世界で夢魔は珍しい、らしい。 そして、彼女はその珍しいイキモノを調査するのが仕事だ、とも。 調査の一環なのか、夢魔でもないのに妙にスキンシップが激しいのは玉に瑕だが…… しかし、強い知識欲は僕の糧になる。 銃を使っているようだし、義肢の整備も信用できると分かれば頼めるだろう。 彼女の仕事—調査に付き合うのも、まあ、悪くはない、と思う。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

リトゥは周辺を探索…………。

焼き魚を手に入れた！

リトゥはSSシェルボックス(低)を購入した。

リトゥはSSシェルボックス(低)を購入した。

リトゥはSSシェルボックス(低)を購入した。

リトゥはSSシェルボックス(低)を購入した。

リトゥはSSシェルボックス(低)を購入した。

リトゥは魔力を訓練した。
リトゥは魔力を訓練した。
リトゥは器用を訓練した。
リトゥは器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
リトゥは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

目的の決定