「女の子めっちゃかわいいいーーーーーーー！！！」 男の叫び声が海に響き渡った。 おそらく心からの叫びなのだろう。 彼は両手を固く握りしめ、ガッツポーズをしていた。 その脇にはピンクの髪をし、赤い羽織をした少女が立っている。

「アカン、アカンわぁ～ほんとかわいいわ～私めっちゃラッキーやん…」 叫び声を上げた男はその原因であろう少女をまじまじと眺める。 舐めるように見つめても少女は首をかしげるだけ。 無垢、という言葉がすぐに頭に浮かぶような、そんな仕草だ。 そんな少女に惹かれた彼は現在、テンションがかなり高まっていた。 少し前、彼の予想していた通り…いや、決まり事としていたように、 彼は少女に声をかけ、実際に共に行動することを成功させてしまったのだ。 少女の名は「ニーナ」と言う。 これからこの男と行動を一緒にすることになった。 どうやら面白いことが好きなようで、様々なことに興味津々でいる。 彼はこの少女、ニーナの、異常な回復力に興味があるようだ。 腕が砕けても、食べられてもすぐに元に戻るという。 彼はまだ話を聞いただけであり、実際には見ていない。 だが、ここに来る途中に見た様々な生き物たち…… 海の生物や動物、よくわからない異形のモノなどが歩き、喋っているのを見た。 通常の世界観ならあり得ないことだが、どうやらここは「そういうもの」があつまる場である、と判断したようだ。 だから彼はこの少女のいうことを真面目に受け取り、呑み込んだ。 きっとすぐ見ることになるだろう、その時はこの少女のサポートをするまでだ。 彼はその状況を簡単に受け入れられるほどの世界観を移動し、観察し、その生き様を堪能してきた。 状況を簡単に飲み込めてしまうのもそれかあるからだろう。 どうやら今回、こういう能をもつ者を間近で見るのは初めてのようだ。 「ニーナちゃんはきっとええ女になるわぁ……」 目の前にいる少女は、彼のあの気持ちの悪い声かけ、所謂ナンパを聞いても嫌な顔をしないでいた。 きっといい子なのだろうと、顎に手をそえ、うむうむと頷く。 そして、そういえば、と少女に振り返る。 ここでは海底探索協会、このテリメインを調査する組織が存在する。 ここは未開の地であり、それを調べるためにどうやら人を集めているようだ。 まだまだ不明なところがあるため、噂によると……——お宝や未知の生物がいたりするそうだ。 この少女は何か目的があるのだろうか？ 彼は疑問に思い、口に出そうとしたが、少女の瞳の輝きからその疑問は吹き飛んでいった。 きっと観光だったり、魚を見に来たのかもしれない。 最初は小さなものでも、これから一緒に探索をすることによってこの少女がもっと大きな目的をもつ可能性がある。 そうすれば、この輝きはどれほどのものになるのだろうか。 これは一緒にいて楽しくなりそうだと、彼は考えた。 少女の目的も何れ聞くことができるだろう。 そんなことを考えつつも、これ以上少女の瞳と見つめ合い続けるのも気が引け、彼は目を逸らす。 これでは何も話題無しにただ少女の瞳を見続けていただけになってしまう。 ここで彼は、先ほど思い出した海底探索協会に協力する旨を伝えていないことに気づいた。 しまったと面倒くささに頭をおさえつつも、隣に来た少女に微笑みかけられれば、その思いも180度変わる。 彼は頭の中に今後の予定を練りつつ、改めて自分が可愛い少女に弱いのだと実感した。 ------------------------------- ×月○日 はいはいはい日誌タイムでっす。 今日はめちゃくちゃかわいい女の子と出会いました。 これは必然だと思います。 これもまた決まり事決まり事。 女の子の名前は【PNo.417】ニーナ・シモーナ ピンクと黄色のグラデーションがかわいい女の子。 肌の露出具合もいい感じ めちゃくちゃいい感じ。 私の好みの女の子。 はぁかわいい。ポエマーになりそうやで。 アイツみたいに記録ばっかするんは苦手なのでつい適当になってしまう… でもこれからはニーナちゃんがいるので気を付けて書こうと思います。 気を付けてっていうか、こう、ニーナちゃんについては事細かに書いていきたいです。 とりあえず今言いたいことはめっちゃやらしいことしたい・・・・・・。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

バカンス

青く輝く海ッ！
申し訳程度に残った陸地の真っ白い砂浜ッ！
キンキンキラキラと照りつける太陽ッ！！！

そう、ここはバカンスにピッタリ夢の世界、テリメイン！
水着の美男美女ッ！
トロピカルな熱帯魚と珊瑚礁ッ！

さあ心ゆくまで羽を伸ばし、
この穏やかなる海セルリアンを全力で堪能するのだッ！

しかし注意せよッ！　穏やかな海域とはいえ、未知なる生物が居ないとも限らないッ！
そんな障害なんぞ乗り越え、全力でバカンス出来る、
レーノのユートピアを今こそ探し出すのだッ！

暖かな海、緩やかな潮の流れ、色とりどりの魚たちッ！
まだまだこの海は、バカンス出来る場所がありそうだッ！

レーノは周辺を探索…………。

酢の物を手に入れた！

レーノはSSシェルボックス(低)を購入した。

レーノは魔力を訓練した。
レーノは敏捷を訓練した。
レーノは敏捷を訓練した。
レーノは精神を訓練した。
レーノは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

目的の決定