小高い岩の岬を曲がり入り江に入ると、漸くジョーズが泊まっている浜のキャンプが見えた。 探索者登録やら、当面必要になる物の買い出しやら、おまけの観光やらほぼ走れない状態ジョーズを引っ張り回すには酷な内容の用事を済ませるため、半日ほど前にジョーズを置いてクシファと共に街へ繰り出したのだが・・・、 帰ったらなくなっているのではないかと、心配していたので姿が見えると安心した。 程なく上陸する。 「ただいま、ジョーズ」 「おう。人さらいにでもあってるんじゃぁねぇかと思ってたが、無事だったみてぇだな」 心配性だなぁ・・・ 横目でジョーズを見るともうじき沈む傾向いた太陽の光がボディに反射して目に刺さった。 クシファを浜に揚げると私はクシファの座席後部を開けた。 見た目に反してたっぷりと物が入る空間に今日だけで随分と増えてしまった私物が詰まっている。 荷崩れしていない。乗り手が良かったのか、設計が良かったのか。 「せんせの趣味の産物にしちゃぁ、役にたってるみたいじゃねぇか」 「珍しいことにね」 チラッと操縦桿を見やった。その背後に剥きだし計器類が見えた 「本当に珍しくね」 "クロノエンジンの小型化にね、成功したんだ。これが新しいエンジンを搭載した支援機(試作機)ね" ある日、唐突に家庭教師兼メカニックが私に見せてきた機体。それがクシファだった。この時点ではそんな名前ではなかったけれど。 先生、これはどうする気なのと訊くと、 "ジョーズ君のエンジンも小型化したから搭載出来るようにしておいたよ" 何故？を挟む余地もない返答した。乗り手の意見を聞くという行程はは吹っ飛んでいた。そして、行動は既に終了していた。 おそらく、聞いても考慮はしなかっただろう。 「多少無茶運転してもちゃんと答えてくれる、いい子だよ。五月蠅いAIとか載ってないしね」 「無茶運転って近接戦闘も含まれんのか・・・」 「パイルバンカー付いてるし・・・ね？　って、また勝手にゴーグルのログ見てる！」 「いいじゃねぇか、仕事が速くて賢いAIは好きだろう？」 「嫌いじゃない・・・かな」 ジョーズには酷な話を切り出す準備をしようと考えていたのだけれど・・・なんだかちょっと切り出しづらい。 私はしばらく無言でクシファから荷物を取り出しては、仕分けしていた。 それを察したのか、 「購入リストの工具は解体特化だな」 と先制された。 「わかっちゃう？」 冗談っぽく言った。 「そういうのやめるって昨日のログがあるぞ」 いやなAIだと思った。 「実はねぇ・・・クシファのアンカーとボディってスペアがないの」 「試作機の改造だからなぁ」 「今日、探索協会で講習と模擬戦で思ったの。いくらオリハルコン合金でもすぐボロボロになっちゃうなぁって、 　それでね」 私は手を組んだ。 「ジョーズの貸してくれない？」 低額の借金をお願いするように、私はお願いした。 「俺様の腹を捌いて、その雑魚の装備を鋳造する気かぁ！」 「ジョーズにしか出来ないと思うけど、ダメかな？　ダメって言っても借りるけど」 「元々、拒否させる気ねぇだろ！　せんせと同じで！」 ・・・・・・私ってそういう評価されてたんだ。 「あはは、ごめんね」 「気が済むまで勝手にしやがれ。俺様は寝る」 もう少し反発されるかと思っていたのだけれど、意外と簡単に退き下がった。 再び荷物の仕分けに戻る。太陽の光はもうなく、手元は暗かった。 不意に、寝たはずのジョーズが語りかけた。 「後悔するんじゃぁねぇぞ。おめぇは誰にも傷を付けられたことねぇ物に、自分で傷を付けんだ」 私は荷物から海中用ランプを取り出して、クシファの座席に置き、灯りを焚いた。 「なにもせずに後で後悔って飽きちゃったから」 手元は明く、解体用具が良く見えた。 「それよりジョーズ、起きてるんならもう一つ頼みがあるんだけど」

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

バカンス

青く輝く海ッ！
申し訳程度に残った陸地の真っ白い砂浜ッ！
キンキンキラキラと照りつける太陽ッ！！！

そう、ここはバカンスにピッタリ夢の世界、テリメイン！
水着の美男美女ッ！
トロピカルな熱帯魚と珊瑚礁ッ！

さあ心ゆくまで羽を伸ばし、
この穏やかなる海セルリアンを全力で堪能するのだッ！

しかし注意せよッ！　穏やかな海域とはいえ、未知なる生物が居ないとも限らないッ！
そんな障害なんぞ乗り越え、全力でバカンス出来る、
トトのユートピアを今こそ探し出すのだッ！

暖かな海、緩やかな潮の流れ、色とりどりの魚たちッ！
まだまだこの海は、バカンス出来る場所がありそうだッ！

トトは周辺を探索…………。

海ブドウを手に入れた！

トトはビート板を購入した。

トトはSSシェルボックス(低)を購入した。

トトはSSシェルボックス(低)を購入した。

トトはSSシェルボックス(低)を購入した。

トトはTGシェルボックス(低)を購入した。

トトは器用を訓練した。
トトは器用を訓練した。
トトは器用を訓練した。
トトは器用を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
トトは精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

コーラリウム鋼板製ボディ に 物防力強化 を実行！
コーラリウム鋼板製ボディ の 物理防御力 を 3回強化した。

トトはアイテムNo.3 ドレインを私有化！

トトはアイテムNo.5 ボディブローを私有化！

目的の決定