——結果からいえば、実力テストは無事に通過することができた。 あの虹色の人魚が渡していた“実力試験用のスキルストーン”とやらのおかげでもあるかもしれないが、こちらの勝利であることには変わりない。 この実力テストでわかったことは、スキルストーンを持った状態で水中に出ると、自分の周囲に泡の膜が張られ、水中でも自由に活動ができるようになること。 そして——この世界では、自分の力が上手く発動できないこと。 幸い、スキルストーンを上手く使えば再現できるようだから、あまり影響はないかもしれないが。 「……持ち運びしやすい方法で、常に持っておかないと……」 小さく呟いたのち、与えられたそれらをポケットの中へと放り込む。 これらを無くしたら、自分は水中では呼吸をすることができなくなる。 もし探索中にそんなことが起きれば、恐らく待っているのは——死だ。 ……正直に言えば少しだけ心惹かれるものがあるけれど、彼と交わした約束があるし、何より彼に殺されるという結末以外で終わりを迎えるのは嫌だ。 「——……鈴音」 会いたくて会いたくて仕方ない彼の名前を、もう一度呟く。 実力テストも終わった、探索者としての登録もできているし、あとはもう自由に行動しても大丈夫なはずだ。 会いたい。 会いたい。 話したい。 声が聞きたい。 頭を撫でたい。 頭を撫でてほしい。 抱きしめたい。 抱きしめてほしい。 触れたい。 触れてほしい。 隣に、いてほしい。 独りぼっちになるのは、もう嫌だ。 悪夢に怯えるのは、もう嫌だ。 ——鈴音と一緒じゃないと、嫌！！ 端が焦げた赤いマフラーを首に巻いて、彼から借りっぱなしになったまま返すタイミングを見失っている黒いコートを上に着て、外へと飛び出す。 彼と離ればなれになっている時間は短いものだろうが、それでも彼の姿が見えないのはとても心配で、とても不安で仕方がない。 実力テスト中に負った傷の手当てもせずに、彼の姿を求めて走り出した。 出会った半人の少女の力を借りながら、彼と再会を果たすことになる、数分前の出来事だった。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

唯無は周辺を探索…………。

焼き貝を手に入れた！

唯無は回避を購入した。

唯無はSSシェルボックス(低)を購入した。

唯無はTGシェルボックス(低)を購入した。

唯無は精神を訓練した。
唯無は精神を訓練した。
唯無は精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
唯無は精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。
唯無は精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

唯無はアイテムNo.4 ブレスケアを私有化！