名ばかりの試験を終えたＺ姫とツ・カイの2人は、さっそく遺跡探索のお仕事をするための準備を始めました。 ……と言っても、Ｚ姫はツ・カイが持ち物チェックをしている横で、何かテーブルに向って一心不乱に書き物をしているだけでしたが。 「スキルストーンの装備は済んだか？支度金で買った食糧は持ったか……？」 「うん。……よし、でーきたっ！」バンザーイ 「って、なにやってんだよ！」 Ｚ姫は、Ａ４サイズの紙を両手で高くかかげたポーズのまま、キョトンとツ・カイの方を見て、 「え？！なんだ、びっくりしたナ～……あぁ、これのことか？」 ツ・カイが手に持った紙のことを言ってると気づくと、にんまりと笑い、 「しょうがないナ～、特別に教えてやろう。 ……ほら、前に、私は人を探してるって言っただろ？」 「そう……だったか？」 「そ・う・な・の！ でも、外の世界は広いし、人がいっぱいだ。やたらに聞いてまわってもラチがあかないからな…… だから『ぼとるしっぷめっせーじ』というのを使うことにしたんだ！ どうだ、いい考えだろ♪」 「随分アナログな方法だな……いや、だがこの世界だと主流なのか……？」 「あなろぐってなんだ？ まあいいや。ほら、われながら結構うまく描けたと思うんだけど！」 ドヤ顔のＺ姫から、ツ・カイが渡された紙には、 『このひとをさがしています、しってるひとはおしえてください　ぜっとひめ』というつたない文章に、 子供のラクガキのような似顔絵が添えられていました。 「……お前があと10も若ければよく描けたと誉めてやったところだが……それ、人間か？」 あきれた感じのツ・カイの言葉に、自信満々だったＺ姫は真っ赤になってわなわな手をふるわせ、 「なっ……おま…なーっ？！」 と、声にならない声をあげます。 「弁財天……いや、画像生成が可能なＡＩで……と言ってもわからないか…… とにかく俺に任せてみろ」 「むー………おまえがそこまで言うなら…！」 Ｚ姫が探してる人物の特徴を伝えると、 ツ・カイ青年は左腕の機械を手際よく操作してモンタージュ画像をこしらえました。 「どうだ？人種、年齢から想定される閾値からお前があげた特徴を選択して描画してみたぞ？」 「ふぅん………へえ～……おまえ絵描くのうまいな……」 実際に描いたわけではないのですが、そんなことはわからないＺ姫は素直に感心しました。 しかし、 「でも、これ全然似てないゾ。ダメダメだ！」 と、びしっと指を差してダメ出しをしました。 「？！……いや」 それは伝えた特徴が間違っていただけなのでは、とツ・カイは思いましたが、 言うと面倒なことになりそうなのでグッと飲み込みました。 「やっぱり、私の絵のほうがいいナ！ というわけで、これと同じのをいっぱい描くから、瓶に詰め込むのを頼むぞツカイ♪」 「……ただの海洋汚染になるだけのような気が……」 「んー？！」 「いや、なんでもない……見つかるといいな？」 「うん！」 「それで見つかるとはやっぱり毛頭思えないが……」 ため息をつく呟くツ・カイは、Ｚ姫が満足するまで、結局午前中いっぱい瓶詰作業に付き合わされるのでした。

	穏やかな海《セルリアン》

穏やかな波、暖かい水温。太陽の光を透かし、キラキラと輝く水中に、
光とともに舞うように鮮やかな熱帯魚達が珊瑚礁に集まる海域。

この世界の窓口である探索者協会からも程近いこの場所は、
色々なところから集まってきたバカンス目的の観光客や、
これから冒険に挑もうとするものたちで賑わっている。

比較的凶暴な生物もいない、穏やかな、冬でも温暖の海である。

遺跡探索

（あなた）は、この世界の探索者としての一歩を踏み出した。
海底に沈む遺跡の探索——。

誰もがこの海の、この遺跡から冒険の一ページを刻み始める。
とはいえこの辺りはまだまだスタートライン。

もっとこの世界に眠る、謎や宝や未知の生物を目にしたいと願うなら、
このセルリアンの遺跡を抜け、さらなる海域を目指すといいだろう。

海はまだまだ遠く、広がっている。

——辺りは穏やかな潮の流れと、ちらほら入る光で暖かい。
まだまだ遺跡は先へ続いている……。

Ｚ姫は周辺を探索…………。

ナマコを手に入れた！

Ｚ姫はSSシェルボックス(低)を購入した。

Ｚ姫はSSシェルボックス(低)を購入した。

Ｚ姫はSSシェルボックス(低)を購入した。

Ｚ姫はTGシェルボックス(低)を購入した。

Ｚ姫はTGシェルボックス(低)を購入した。

Ｚ姫は体力を訓練した。
Ｚ姫は器用を訓練した。
Ｚ姫は魔力を訓練した。
Ｚ姫は魔力を訓練した。
Ｚ姫は精神を訓練しようとしたが、EXPが足りなかった。

Ｚ姫はアイテムNo.6 ナマコを私有化しようとしたがスキルストーンではなかった。

Ｚ姫はアイテムNo.8 【自SP○%以上】を私有化しようとしたがスキルストーンではなかった。

Ｚ姫はアイテムNo.9 スラッシュを私有化！

目的の決定